魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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偽物の聖女⑤

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「ミツケタミツケタミツケタ!腐骨の魔女マミー・レイがコロシテヤル!」
 マミーは、森の間からゆっくり歩き出す。
「魔女にまで見分けできないなんて」
 呆れながらもジャンヌはロザリオを懐から取り出す。
「イル!ニセモノと一緒に早く離れて!」
 イルはニセモノを引っ張り、その場を去る。
「あんたは協力しなさい!」
 ジャンヌはアキセを捕まえる。
「俺も!?」
「おまえの顔を二度と戻らないように殴り続けるぞ」
「分かりました・・・」
 ジャンヌはロザリオで白い炎の波を放つ。
 マミーは、口から黒いモヤを吐き出す。
 白い炎と黒いモヤが相打ちとなって消えた途端に、マミーは飛び掛かる。
 ロザリオでマミーの右腕を切る。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」
 マミーは痛がって転がる。
 かなり知能が低いようだ。こんなに殺しやすい魔女は久しぶりだ。
 そのままロザリオを刺そうとするが、マミーは背後に跳ぶ。
「探しといて逃げるんじゃねぇぞ!」
 逃亡を諮るマミーだったが、周囲に土の壁が円形に囲む。
 アキセの魔術だろう。
 壁から円柱が伸び、マミーを押し飛ばす。飛んできたマミーを白い炎に纏ったロザリオで払う。
 マミーは避けることもできず、白い炎に包まれる。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」
そのまま白い炎に包まれてマミーは消える。
 なんか簡単に倒しすぎて気が抜ける。
 仕事復帰には丁度いいか。
 後残っているのは、ニセモノだけ。アキセを痛めつけようとしたが、いつの間にか消えていた。
「あ!」
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