258 / 648
博戯の魔女⑤
しおりを挟む
地下室。
イラ立っているウィムは風で眠っているレオンを壁に当てる。それでもレオンは起きる気配はない。
「荒れてますな」とウィムにちょっかいを出したら、ウィムが振り返る。
アキセは魔力対策に壁から伸びた木の枷を手首につけられ、さらに動かないように足までも木の足枷をつけられている。
「俺を解放した方が早いと思うんだけどな」
魔力でレオンの記憶を奪えば、すぐ分かる。
「イヤよ。絶対に反抗するもの」
「お見通しで。分かりました。ここで大人しくしますよ。今のお前を見るだけでも滑稽で面白いから」
その時、首に斬られた感覚がある。目に映らない風の刃で切ったようだ。いつでも殺せるっていう脅しをかけている。
「そういえば、今回の目的はなんだ?」
ウィムの目的を探る。
「今回の博打は、魔女が負けるって分かっているもの。あんな自信過剰で勝ち誇った人って急に負けたらどうなるか。あんたも知っているでしょ」
ウィムがイタズラな笑みを見せる。
「しかも相手は人間に負けるって。とても嫌でしょうね」
「そうか。嫌になった魔女が怒ってドナートに襲い、ドナートも自身を守るためにジャンヌを戦わせるってことか」
「それが見たいんだよね~まあ聖女が勝てたとしてもその後の生活も面白そうだし」
ウィムは言う。
ジャンヌと魔女と戦わせるのが目的のようだ。
それにしてもまさかジャンヌがレオンを燃やすとは思わなかった。
作戦を立てたにしてもドナートに『勝利はわが手にミサンガ』の力で白状させられるのは目に見えている。だからジャンヌはレパートリーが広いレオンを使ったんだろう。レオンが精霊術を使い、口封じに殺したと思いきや、普通に体を回復している。リリスが気に入っているだけあって、レオンに不死の力でも与えたようだ。
レオンが生き返ることを知ってジャンヌは作戦を立てた。いつ知ったのだろうか。
それよりもレオンが目覚めるまで何を仕掛けたのかは分からない。白い炎で燃やしたということは回復を遅くして、時間を稼ぐといったところだろう。
問題は、レオンがどんな精霊術をかけたということ。ウィムがいるから風を使わないと思うが、使わないとしたらどんな方法で伝えようとしている。
エルフは精霊を操る。この状況で操るとしたら、風と土だろう。風は使えないとして残るとしたら土。土を使おうにしてもどうやって伝える。
その時だった。
「うう・・・」
唸り声がする。レオンが起きたようだ。
「ここは・・・」
その時ウィムが大きく払い、風を飛ばす。風は、レオンの目を横一線に切る。
「うわあああああああああああああ」
目を押さえるレオンにウィムは胸を踏む。
「さあ。精霊術を解きなさい」
イラ立っているウィムは風で眠っているレオンを壁に当てる。それでもレオンは起きる気配はない。
「荒れてますな」とウィムにちょっかいを出したら、ウィムが振り返る。
アキセは魔力対策に壁から伸びた木の枷を手首につけられ、さらに動かないように足までも木の足枷をつけられている。
「俺を解放した方が早いと思うんだけどな」
魔力でレオンの記憶を奪えば、すぐ分かる。
「イヤよ。絶対に反抗するもの」
「お見通しで。分かりました。ここで大人しくしますよ。今のお前を見るだけでも滑稽で面白いから」
その時、首に斬られた感覚がある。目に映らない風の刃で切ったようだ。いつでも殺せるっていう脅しをかけている。
「そういえば、今回の目的はなんだ?」
ウィムの目的を探る。
「今回の博打は、魔女が負けるって分かっているもの。あんな自信過剰で勝ち誇った人って急に負けたらどうなるか。あんたも知っているでしょ」
ウィムがイタズラな笑みを見せる。
「しかも相手は人間に負けるって。とても嫌でしょうね」
「そうか。嫌になった魔女が怒ってドナートに襲い、ドナートも自身を守るためにジャンヌを戦わせるってことか」
「それが見たいんだよね~まあ聖女が勝てたとしてもその後の生活も面白そうだし」
ウィムは言う。
ジャンヌと魔女と戦わせるのが目的のようだ。
それにしてもまさかジャンヌがレオンを燃やすとは思わなかった。
作戦を立てたにしてもドナートに『勝利はわが手にミサンガ』の力で白状させられるのは目に見えている。だからジャンヌはレパートリーが広いレオンを使ったんだろう。レオンが精霊術を使い、口封じに殺したと思いきや、普通に体を回復している。リリスが気に入っているだけあって、レオンに不死の力でも与えたようだ。
レオンが生き返ることを知ってジャンヌは作戦を立てた。いつ知ったのだろうか。
それよりもレオンが目覚めるまで何を仕掛けたのかは分からない。白い炎で燃やしたということは回復を遅くして、時間を稼ぐといったところだろう。
問題は、レオンがどんな精霊術をかけたということ。ウィムがいるから風を使わないと思うが、使わないとしたらどんな方法で伝えようとしている。
エルフは精霊を操る。この状況で操るとしたら、風と土だろう。風は使えないとして残るとしたら土。土を使おうにしてもどうやって伝える。
その時だった。
「うう・・・」
唸り声がする。レオンが起きたようだ。
「ここは・・・」
その時ウィムが大きく払い、風を飛ばす。風は、レオンの目を横一線に切る。
「うわあああああああああああああ」
目を押さえるレオンにウィムは胸を踏む。
「さあ。精霊術を解きなさい」
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢は処刑されました
菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
仰っている意味が分かりません
水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか?
常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。
※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる