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博戯の魔女①
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ジャンヌはメイドにされた。
目の前には話に訊く博打の町だと訊いていたので、寄りたくなかった。なぜか、足が勝手に動き、街の中に入り、そのまま大きい屋敷まで歩かされる。
屋敷の前に着いた途端に、警備のような男に屋敷の中に連行され、さらに勝手に体が動き、裾の長いメイド服に着替えられる。
――最近着替えさせられてばっかり。
今度はある部屋に連れられた。
そこにはスーツを着た30代の男がいた。
「おまえが白の聖女ジャンヌ・ダルクか」
「違います。人違いなので解放してください」
すぐに否定する。
「おいおい。おまえの主人のドナート様だ。無礼にもほどがあるぞ」
「しゅ・じ・ん?」
今、耳を疑うような言葉を訊いた。
「そうだ。俺のメイドになったんだ」
「はあ?」
冗談ではない。すぐに脅そうとしたが体が動かない。
「今。俺を攻撃しようとしただろ」
読まれた。
「おまえは俺の支配下にある。俺への攻撃は無意味だ」
「どうやってやったのよ」
相手は普通の人間。魔術を使った様子もない。使ったとしても『光』で無効化する。なぜ聖女を支配できる。
「それは教えられん。だかメイドになった経緯は教えてやる」
――なんか嫌な予感。
「実はな。ある者が君を賭けに使ったんだ」
「はあ?!」
あまりにも驚いたので口が閉じない。
「いや~手ごたえがないほどに弱くてね。下着一枚にまで。後は指輪を賭けようとしたんだか、その代わりに聖女をかけるってね」
ドナートは苦笑する。
ぶっ殺す。もう相手は分かったからだ。
「最初の仕事が暗殺なら任せて下さい!喜んでいきますので!」
「何を言っている」
ドナートは静かに突っ込む。
「メイドが物騒なことを言うなよ。そもそも君にはメイド以外にやってもらわなくてはいけないんだ」
「何に使うのよ」
切れ気味に訊く。
「俺には明日、大戦したい相手がいるんだ。その条件に聖女がいるんだ」
「そのために・・・だとしてもなんでメイドにするのよ」
「聖女のメイドなんか得だろ」
このやろう。
「まさか相手って魔女じゃないでしょうね」
「そうだな。けどこれ以上話したら何か企みそうだからここまでだ」
「ええ。やりますよ。宣言しますよ。絶対に自由になって仕返ししてやると」
「やれるものならやってみろ」
ドナートは挑発的に返す。
「ジャンヌさん!」
レオンが扉を開けてやってきた。
目の前には話に訊く博打の町だと訊いていたので、寄りたくなかった。なぜか、足が勝手に動き、街の中に入り、そのまま大きい屋敷まで歩かされる。
屋敷の前に着いた途端に、警備のような男に屋敷の中に連行され、さらに勝手に体が動き、裾の長いメイド服に着替えられる。
――最近着替えさせられてばっかり。
今度はある部屋に連れられた。
そこにはスーツを着た30代の男がいた。
「おまえが白の聖女ジャンヌ・ダルクか」
「違います。人違いなので解放してください」
すぐに否定する。
「おいおい。おまえの主人のドナート様だ。無礼にもほどがあるぞ」
「しゅ・じ・ん?」
今、耳を疑うような言葉を訊いた。
「そうだ。俺のメイドになったんだ」
「はあ?」
冗談ではない。すぐに脅そうとしたが体が動かない。
「今。俺を攻撃しようとしただろ」
読まれた。
「おまえは俺の支配下にある。俺への攻撃は無意味だ」
「どうやってやったのよ」
相手は普通の人間。魔術を使った様子もない。使ったとしても『光』で無効化する。なぜ聖女を支配できる。
「それは教えられん。だかメイドになった経緯は教えてやる」
――なんか嫌な予感。
「実はな。ある者が君を賭けに使ったんだ」
「はあ?!」
あまりにも驚いたので口が閉じない。
「いや~手ごたえがないほどに弱くてね。下着一枚にまで。後は指輪を賭けようとしたんだか、その代わりに聖女をかけるってね」
ドナートは苦笑する。
ぶっ殺す。もう相手は分かったからだ。
「最初の仕事が暗殺なら任せて下さい!喜んでいきますので!」
「何を言っている」
ドナートは静かに突っ込む。
「メイドが物騒なことを言うなよ。そもそも君にはメイド以外にやってもらわなくてはいけないんだ」
「何に使うのよ」
切れ気味に訊く。
「俺には明日、大戦したい相手がいるんだ。その条件に聖女がいるんだ」
「そのために・・・だとしてもなんでメイドにするのよ」
「聖女のメイドなんか得だろ」
このやろう。
「まさか相手って魔女じゃないでしょうね」
「そうだな。けどこれ以上話したら何か企みそうだからここまでだ」
「ええ。やりますよ。宣言しますよ。絶対に自由になって仕返ししてやると」
「やれるものならやってみろ」
ドナートは挑発的に返す。
「ジャンヌさん!」
レオンが扉を開けてやってきた。
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