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美髪の魔女②
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アキセはジャンヌを探していた。
美髪の魔女ダリヤ・ガーシャルズから逃げるために育毛剤を渡した。
タダでしかも紅孩児に使うということなので、脱毛剤を渡した。これで紅孩児は髪を無くす。そして、ダリヤが怒って追いかけてくる。
ジャンヌに退治しなければ。
『探しモノ地図』では近くにジャンヌはいるはず。どうやってジャンヌをダリヤに退治させようか。それにこの育毛剤をどうしょうかと手元に召喚した時、アキセは石に足がぶつかり、そのまま倒れてしまう。その手首が石に当たり、育毛剤は跳んでいく。
育毛剤は、偶然にもジャンヌの頭にぶつかる。
「あ・・・」
タイミングよく現れる。
「イッタって。何よこれ・・・」
頭から液体だらけのジャンヌは、髪が足まで伸びていく。女性らしく、長い金髪になった。
ジャンヌと目が合ってしまう。
――なんか、いい
思わずたった。
ジャンヌは近づき、胸倉を掴まれる。
「あんた、何をしたのよ!」
「そっちの方が似合ってる」
「黙れ!」
ジャンヌが怒鳴る。
「いいから吐け!私に効くってことはコルンの発明品でしょ!」
工作の魔女コルン・コボルドは、異世界の技術を持っているので、『呪い』で効かない聖女でも効いてしまう。
「大当たり。さすがですね」
「毎回のことで分かり切っているわよ!」
「見つけたぞ!詐欺師が!」
別の女の声。声をした方へ向けば、怒りに高まったダリヤがいた。
もう追いかけてきた。
「せっかくの赤髪を!」
ダリヤの髪に白い炎に包まれる。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああ」
ダリヤは叫ぶ。
ジャンヌが瞬時に白い炎を飛ばしたようだ。
「邪魔しないでくれる。魔女」
魔女を無視。
「あの・・・あれ・・・魔女なんですけど・・・」
燃えているダリヤに指す。
「おまえの殺害が優先」
「優先順位違う!」
その時、ダリヤは髪から黒いモヤで白い炎を消す。
ダリヤは息を乱しながら睨みつける。
「金髪・・・むしりとってやる!」
ダリヤが髪を伸ばしてくる。
「だーかーらー邪魔するんじゃねぇって言ってるだろうが!」
切れたジャンヌは白い炎をダリヤに飛ばし、ダリヤの頭を白い炎が覆う。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああ」
黒いモヤでまた白い炎を消す。
ダリヤの金髪が焦げていた。火と相性悪いようだ。
「覚えておきなさいよ」
ダリヤは去る。
「さて。説明できるかな」
笑顔でジャンヌはロザリオをアキセの首に添える。
美髪の魔女ダリヤ・ガーシャルズから逃げるために育毛剤を渡した。
タダでしかも紅孩児に使うということなので、脱毛剤を渡した。これで紅孩児は髪を無くす。そして、ダリヤが怒って追いかけてくる。
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「あ・・・」
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ジャンヌと目が合ってしまう。
――なんか、いい
思わずたった。
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「そっちの方が似合ってる」
「黙れ!」
ジャンヌが怒鳴る。
「いいから吐け!私に効くってことはコルンの発明品でしょ!」
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「大当たり。さすがですね」
「毎回のことで分かり切っているわよ!」
「見つけたぞ!詐欺師が!」
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もう追いかけてきた。
「せっかくの赤髪を!」
ダリヤの髪に白い炎に包まれる。
「ぎゃああああああああああああああああああああああああ」
ダリヤは叫ぶ。
ジャンヌが瞬時に白い炎を飛ばしたようだ。
「邪魔しないでくれる。魔女」
魔女を無視。
「あの・・・あれ・・・魔女なんですけど・・・」
燃えているダリヤに指す。
「おまえの殺害が優先」
「優先順位違う!」
その時、ダリヤは髪から黒いモヤで白い炎を消す。
ダリヤは息を乱しながら睨みつける。
「金髪・・・むしりとってやる!」
ダリヤが髪を伸ばしてくる。
「だーかーらー邪魔するんじゃねぇって言ってるだろうが!」
切れたジャンヌは白い炎をダリヤに飛ばし、ダリヤの頭を白い炎が覆う。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああ」
黒いモヤでまた白い炎を消す。
ダリヤの金髪が焦げていた。火と相性悪いようだ。
「覚えておきなさいよ」
ダリヤは去る。
「さて。説明できるかな」
笑顔でジャンヌはロザリオをアキセの首に添える。
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