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檎守の魔女④
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「よし。ジャンヌが戦っている内に」
アキセが言った途端にヘンリーが矢を放つ。
「おま!」
――本当に林檎を見れば矢を放つ体質だな。
ピルクの邪魔が入らない。このまま矢が射るかと思いきや、今度は木の根元から根が伸び、矢を落とす。
魔女いなくても仕掛けはしてあるのか。それでもヘンリーは矢を放ち、根が矢を叩き落とす。
だったら、根を凍らせてみるかと、銃を召喚しようとした時だった。
足元から根が伸び、体を絡められる。
これでは魔術が使えない。
ヘンリーを絡めた根がおかしい。
ヘンリーが何かに引っ張られるようで、根が必死に押さえようとしている。
そういえば、弓矢がなくなれば、自身が矢になる体質と言っていた。
よく見れば、弓矢が壊れている。根に絡まる時に壊れただろう。
まさか。弓矢がないから、自身が飛ぼうとしているのか。根が押さえられないほど、どれだけ強いタタリをかけられたんだ。
根は押さえられず、ヘンリーを離してしまう。
ヘンリーは矢のように一直線に黄金の林檎へと飛ぶ。
その時、ジャンヌが飛ばしたピルクが黄金の林檎の前に止まった瞬間に、ピルクの顔に激突し、そのまま黄金の林檎に当たる。
「大丈夫?」
ジャンヌはヘンリーに声をかける。
完全に伸びているが、まだ生きているようだ。
矢がなくなったら、矢となって飛ぶとは言っていたが、ピルクを気絶させるほどの衝撃があるとは思わなかった。
その横でピルクも伸びている。
矢では射てないが、黄金の林檎は落ちて形を失っている。
これでヘンリーのタタリは解けただろうか。間接的には当たったけど。
とりあえず、今は起こさなければ、ピルクが起きる前に。
「ちょっと。起きてくれる?」
体を揺すってもヘンリーは起きない。
あれ。よく考えれば、なぜアキセはヘンリーと組んだんだ。ヘンリーは黄金の林檎を射るために魔女を相手してほしいジャンヌを林檎園にまで連行させた。でもこれは、アキセにとって何も得なことがない。
まさか。
アキセの方を向けば、黄金の林檎をもぎ取り、瞬時に消えた。
なんでも仕舞える指輪の中にしまったのだろう。
目的は黄金の林檎か。
「おい!」
アキセは聞き耳もたず、林檎酒を手元に召喚し、根本に注ぐ。空間に穴が開き、穴の中へとアキセは入る。
「待て!」
出口が閉じかける。
ヘンリーを持ち上げ、そのまま出口に飛び込む。
出口に飛び込んだため、地面に滑り込む。林檎園から脱出ができた。
「ここは・・・」
周囲を確認する。日は大部傾き、目の前に兵士に囲まれていた。
「これって・・・」
その時、首に違和感があり、首元を触れば。
「は!」
コルンが作った『奴隷首輪』だった。つけられたら、命令をなんでも従わないコルンの発明品。
その時、肩に掴まれる。
顔を上げれば、「嫌なら、付き合え」とアキセが笑顔で言う。
「ぐうううううううううううううううううううううううううう」
アキセが言った途端にヘンリーが矢を放つ。
「おま!」
――本当に林檎を見れば矢を放つ体質だな。
ピルクの邪魔が入らない。このまま矢が射るかと思いきや、今度は木の根元から根が伸び、矢を落とす。
魔女いなくても仕掛けはしてあるのか。それでもヘンリーは矢を放ち、根が矢を叩き落とす。
だったら、根を凍らせてみるかと、銃を召喚しようとした時だった。
足元から根が伸び、体を絡められる。
これでは魔術が使えない。
ヘンリーを絡めた根がおかしい。
ヘンリーが何かに引っ張られるようで、根が必死に押さえようとしている。
そういえば、弓矢がなくなれば、自身が矢になる体質と言っていた。
よく見れば、弓矢が壊れている。根に絡まる時に壊れただろう。
まさか。弓矢がないから、自身が飛ぼうとしているのか。根が押さえられないほど、どれだけ強いタタリをかけられたんだ。
根は押さえられず、ヘンリーを離してしまう。
ヘンリーは矢のように一直線に黄金の林檎へと飛ぶ。
その時、ジャンヌが飛ばしたピルクが黄金の林檎の前に止まった瞬間に、ピルクの顔に激突し、そのまま黄金の林檎に当たる。
「大丈夫?」
ジャンヌはヘンリーに声をかける。
完全に伸びているが、まだ生きているようだ。
矢がなくなったら、矢となって飛ぶとは言っていたが、ピルクを気絶させるほどの衝撃があるとは思わなかった。
その横でピルクも伸びている。
矢では射てないが、黄金の林檎は落ちて形を失っている。
これでヘンリーのタタリは解けただろうか。間接的には当たったけど。
とりあえず、今は起こさなければ、ピルクが起きる前に。
「ちょっと。起きてくれる?」
体を揺すってもヘンリーは起きない。
あれ。よく考えれば、なぜアキセはヘンリーと組んだんだ。ヘンリーは黄金の林檎を射るために魔女を相手してほしいジャンヌを林檎園にまで連行させた。でもこれは、アキセにとって何も得なことがない。
まさか。
アキセの方を向けば、黄金の林檎をもぎ取り、瞬時に消えた。
なんでも仕舞える指輪の中にしまったのだろう。
目的は黄金の林檎か。
「おい!」
アキセは聞き耳もたず、林檎酒を手元に召喚し、根本に注ぐ。空間に穴が開き、穴の中へとアキセは入る。
「待て!」
出口が閉じかける。
ヘンリーを持ち上げ、そのまま出口に飛び込む。
出口に飛び込んだため、地面に滑り込む。林檎園から脱出ができた。
「ここは・・・」
周囲を確認する。日は大部傾き、目の前に兵士に囲まれていた。
「これって・・・」
その時、首に違和感があり、首元を触れば。
「は!」
コルンが作った『奴隷首輪』だった。つけられたら、命令をなんでも従わないコルンの発明品。
その時、肩に掴まれる。
顔を上げれば、「嫌なら、付き合え」とアキセが笑顔で言う。
「ぐうううううううううううううううううううううううううう」
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