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魅稚の魔女⑤
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「ららららん。らんらん」と魔女は気分高めに歌う。両手に幼くなったアキセとレオンを掴みながら。
魔女に連行されたのは、廃墟の屋敷で、入れば小さな檻だらけだった。小さな幼獣や子供が四角の鉄格子の檻に閉じ込められている。
「君のおうちはここだよ」と笑顔で言う割に、アキセは小さな檻籠に閉じ込められる。
「君はお着替えしようっか」
レオンを人形のように抱きかかえていく。
「絶対にイヤだ!」
レオンは魔女に連れたまま別の部屋に入る。
「逃げるか」
檻は錠付き。檻の隙間から錠を触り、奪う魔力を使えば錠を奪える。
「よし」
錠は取れた。檻の扉を開けようとしたが、鍵穴に短剣が入り、扉が開けなくなる。
「ちょっと逃げるつもりっすか」
檻の前で速忍の魔女ヤオトメ・クノが覗き込んでいる。
「クノ・・・」
顔をしかめる。
「まだやることやってからしてくれませんかね~君一人じゃあ、心配だからわざわざレオン君も協力するようにしてあげたんですから」
「やっぱり子供にしたのは、おまえらか」
「正確には会長っすよ。あまり会長には手を煩わらせないでくださいっすよ」
「聖女から逃げ出す魔女なら簡単につぶせるだろ」
「ん~」
クノが視線をそらす。
「ちょっと面倒くさいんですよね。あの魔女は」
「ただ相手したくないだけじゃねえか」
「それもありますね~せめて聖女がくるまではここにいてくださいっすよ。ちゃんと来るように誘導はしていますって」
「ジャンヌも来るってことか・・・」
「いいんじゃないっすか~好きなんですよね~助けてほしんですよね~」
クノがからかうように言うので、イラついた時だった。
「あ!こら!」
魔女の声がしたと思えば、いつの間にかクノが消える。
大きい扉の音がした。
部屋からフリルいっぱいのドレスを着たレオンが飛び出す。
「ちょっとまだお化粧してないでしょ!」
魔女が追いかける。
レオンが魔女と相手する隙に逃げる。
檻の鍵穴に刺さった短剣を奪う魔力で取り出す。扉が開き、逃げようとするが、レオンが迫ってくる。
「こっちにくるなって!」
「おまえだけ逃がして溜まるか!」
「待ちなさい!」
背後に魔女が追いかけてくる。手に鞭を持って。
とりあえずこの部屋で隠れることにした。扉の前で乱れた呼吸を整える。
「おまえ、子供になってもその扱いなんだな」
「黙れ・・・」
レオンは息乱れながら声を出す。
顔を上げれば、引いてしまった。ラピスの絵が部屋いっぱいに広がっていたからだった。
「「うわ・・・」」
ドン引くほどに。
そういうことか。魔女はラピスを付きまとっている。ラピスとクノは、ストーカーだから相手したくないということか。
謎はまだ一つ解決したが、それよりも。
「おまえ!エルフだろ。精霊術でここから逃げ出せないのか」
「精霊(スピリット)がいないから使えない」
「役立たず!」
「おまえが言うか!」
その時だった。
「ちょっと」
声をした方へ向く。
「人の部屋を覗くものでもないんだよ」
扉を開けている魔女は優しい口調でありながら圧をかける。
その時、横から白い炎が迫り、魔女を包む。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ」
魔女は転がる。
「やっと見つけた!」
ジャンヌが来てくれた。
部屋の外で白い炎に包まれ、苦しむ魔女。
「子供誘拐。監禁なんて。本当に魔女は悪趣味なことを考えるわね」
ジャンヌは、ロザリオを構える。
魔女は白い炎で浄化する。これで魔女が退治できる。
「ナニコレ。気持ちいい」
と思いきや、白い炎の中から魔女が顔を真っ赤になる。
「「「え・・・」」」
3人同時に同じ発言をした。
魔女に連行されたのは、廃墟の屋敷で、入れば小さな檻だらけだった。小さな幼獣や子供が四角の鉄格子の檻に閉じ込められている。
「君のおうちはここだよ」と笑顔で言う割に、アキセは小さな檻籠に閉じ込められる。
「君はお着替えしようっか」
レオンを人形のように抱きかかえていく。
「絶対にイヤだ!」
レオンは魔女に連れたまま別の部屋に入る。
「逃げるか」
檻は錠付き。檻の隙間から錠を触り、奪う魔力を使えば錠を奪える。
「よし」
錠は取れた。檻の扉を開けようとしたが、鍵穴に短剣が入り、扉が開けなくなる。
「ちょっと逃げるつもりっすか」
檻の前で速忍の魔女ヤオトメ・クノが覗き込んでいる。
「クノ・・・」
顔をしかめる。
「まだやることやってからしてくれませんかね~君一人じゃあ、心配だからわざわざレオン君も協力するようにしてあげたんですから」
「やっぱり子供にしたのは、おまえらか」
「正確には会長っすよ。あまり会長には手を煩わらせないでくださいっすよ」
「聖女から逃げ出す魔女なら簡単につぶせるだろ」
「ん~」
クノが視線をそらす。
「ちょっと面倒くさいんですよね。あの魔女は」
「ただ相手したくないだけじゃねえか」
「それもありますね~せめて聖女がくるまではここにいてくださいっすよ。ちゃんと来るように誘導はしていますって」
「ジャンヌも来るってことか・・・」
「いいんじゃないっすか~好きなんですよね~助けてほしんですよね~」
クノがからかうように言うので、イラついた時だった。
「あ!こら!」
魔女の声がしたと思えば、いつの間にかクノが消える。
大きい扉の音がした。
部屋からフリルいっぱいのドレスを着たレオンが飛び出す。
「ちょっとまだお化粧してないでしょ!」
魔女が追いかける。
レオンが魔女と相手する隙に逃げる。
檻の鍵穴に刺さった短剣を奪う魔力で取り出す。扉が開き、逃げようとするが、レオンが迫ってくる。
「こっちにくるなって!」
「おまえだけ逃がして溜まるか!」
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背後に魔女が追いかけてくる。手に鞭を持って。
とりあえずこの部屋で隠れることにした。扉の前で乱れた呼吸を整える。
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「黙れ・・・」
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顔を上げれば、引いてしまった。ラピスの絵が部屋いっぱいに広がっていたからだった。
「「うわ・・・」」
ドン引くほどに。
そういうことか。魔女はラピスを付きまとっている。ラピスとクノは、ストーカーだから相手したくないということか。
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「おまえ!エルフだろ。精霊術でここから逃げ出せないのか」
「精霊(スピリット)がいないから使えない」
「役立たず!」
「おまえが言うか!」
その時だった。
「ちょっと」
声をした方へ向く。
「人の部屋を覗くものでもないんだよ」
扉を開けている魔女は優しい口調でありながら圧をかける。
その時、横から白い炎が迫り、魔女を包む。
「あああああああああああああああああああああああああああああああ」
魔女は転がる。
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部屋の外で白い炎に包まれ、苦しむ魔女。
「子供誘拐。監禁なんて。本当に魔女は悪趣味なことを考えるわね」
ジャンヌは、ロザリオを構える。
魔女は白い炎で浄化する。これで魔女が退治できる。
「ナニコレ。気持ちいい」
と思いきや、白い炎の中から魔女が顔を真っ赤になる。
「「「え・・・」」」
3人同時に同じ発言をした。
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