魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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魅稚の魔女①

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「は~久しぶりにセックスしたい」
 アキセは森の中を歩いていた。
 このところ欲求不満だった。いろいろとドタバタが重なり、セックスしていない。早く街に着いて、セックスしまくってやる。
 そんな時だった。
 急に足に何かが掴まれている。
 下を見れば、幼い女の子が足に掴まれていた。
「お兄さん・・・」
 涙目で可愛らしい幼女と目が合う。
 ときめいて、たってしまった。地面に膝がつく。急に発作がし、呼吸が乱れる。
 誘惑された。リリスの色気とはまだ違う。今まで感じたことがない。やりたい。やりたい。やりたくなる。
「どうしたの?お兄さん?大丈夫?」
 心配そうにのぞき込む幼女。
 幼女は好みじゃない。だか、このままでは、やってしまう。
 その時、背後から衝撃で地面に倒れる。顔には刃物を添えている。
 その刃物に見たことがある。
「やあ。久しぶりっすねぇ~」
 布で巻いた頭。袖がなく、短い裾。腰に帯を巻き、青黒の衣を留めている。黒髪、緑色の目。7歳児くらいの幼女。速忍の魔女ヤオトメ・クノだった。
「クノ・・・」
 冷や汗が出る。
 クノはウィムでもかなり苦戦していた。普通の魔女とはかなり上級になるだろう。
「いや~意外に会長の誘惑に耐えますね~」
「会長?」
 顔を前へ向く。
 幼女はいつの間にか姿を変えていた。
 ピンクの瞳。ピンク色のウェーブをかかった長い髪。腕には透き通ったアームカバー。肩を出し、胸から広げた長い裾で足を見せている。
「私。魅稚(みち)の魔女ラピス・フィールで、幼女同盟(リトルウィッチーズ)の会長を務めています」
 見た目と違うご丁寧に話すラピスは、アキセを見下ろす。
「ご丁寧にどうも」
 嫌味に返す。
「この子で大丈夫なの?」
「命かかれば、達成度は上がりますよ」
 何を言っている。逃げなくては。
「そうなの」
 ラピスと目が合った時だった。
 体に何か異変を感じる。手足が縮んでいく。体が軽くなっていく。
「おや~やっぱ子供になれば可愛くなるもんですね~」
「今、なっつった!」
 声まで幼くなっている。つまり。子供になってしまったということ。
「いいじゃないですか。若返ったことに喜んだら」
「ここまでは若返りたくない!元に戻せ!」
 ラピスが指を鳴らす。
 その時首に違和感がする。それは首輪をつけられていたからだった。
「え?!」
首輪に繋いだ鎖に引っ張られる。
「別にこのままコルンに差し出してもいいのよ」
 ラピスに脅される。
「え?コルンとはお知り合い?」
「コルンはサバト関係なの」
「関係者でしたか」
 コルンはついに関係者まで出して殺しにかかってきたのか。
「ん?差し出すってことはコルンと関係ないのか」
「そうっすよ」
クノが答える。
「まあとりあえず、一回連行しましょうか」
「そうね」
「ちょ!あ!」
 アキセはラピスとコルンに連行されるのであった。
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