魔女狩り聖女ジャンヌ・ダルク サイドストーリー篇

白崎詩葉

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合体獣戦士ジュウオウガー①

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 森を抜ければ、山の斜面にある街だった。
 しばらく街に入ってなかったので、ゆっくりしようと考えていた時だった。
 急に大きい影に覆う。
 天気が崩れたかと空を見上げたら、巨人並みに大きい鎧が空を飛んでいる。
「え?」
 大きい鎧はこれから行く町の中へと消えた。
「え・・・」
 唖然としてしまった。


 町に入れば、普通の町と変わらなかった。
 とりあえず、近くの宿屋で話を聞いてみることにした。入ってすぐ、女の店主に訊く。
「あの~ここに巨大な鎧みたいなの飛んでこなかったですか」
「ん、あ~もしかしてロボットのことでしょう」
「え?ロボット?」
 聞きなれない単語が出できた。
「あのロボットのおかげでこの街は守られているんだ」
 女将はなぜか誇らしげに言う。
「そうなんですね」
「それに・・・」
「母ちゃん。ただいま!」
 女将が言いかけたところで子供が入ってきた。
「おかえり。ヨウタ!」
 制服を着た10歳くらいの少年だった。
「今日は何もなくてよかったね」
「うん!」
 何も。どういうことだろうか。ジャンヌの問に答えるようにサイレンが鳴る。
「何、このサイレン?」
「あ!母ちゃん。出動だ!」
 出動?
 ヨウタは戸惑うことなく言い、なぜかヨウタの足元に急に穴が空く。
「母ちゃん!行ってきます!」
 ヨウタは穴の中へと入る。
「頑張ってきな!」
 女将は穴に向かって言う。
「え~と・・・」
 彼らの行動に理解が追い付かない。
「あーあのロボットを操縦している一人が私の息子なんだ」
 女将は誇らしげに言う。
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