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転換の魔女③
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底が深い。空間が狭い。このままでは落ちて死んでしまう。
仕方がない。
横で一緒に落ちているメイドの体を抱える。
足から白い炎を出し、勢いを殺す。二人分を噴射しているため、より『光』を浪費してしまうが、今はこれしかない。
落下のスピードが少しずつ減っていく。炎の明かりでようやく底が見え、やっと底に足が着いた。
とりあえず助かったが、まだ安心できない。
真っ暗だったので、手に白い炎を生み出し、灯りの代わりに使う。
灯しても奥まで暗く、幅は広げても3人までのギリの狭さ。しかも足場には水が通っており、水路のようだ。
『光』が届かない地下は『呪い』が満ちている。早く出なければ、『光』が消耗する一方だった。ただでさえ、かなり『光』を浪費しているのに。
最悪な状況だった。
早く出なければ。けどその前に。
「さて。話してくれるかな。助けて上げたんだから、教えてくれるよね」
ロザリオに光の刃を作り、助けたメイドに向ける。
「あの・・・私も騙されたんです・・・」
「騙された?白々しい」
まだ鳥肌が立つ。
「私は連れてくれるようにしか言われておりませんので・・・」
「それは誰に言われ・・・」
言いかけたが、前後から轟音がした。
何かが迫ってくる。
正体を確かめるため、白い炎を飛ばす。明るくなり、その正体が分かった。水だった。水が迫っている。
「で、ことは・・・」
反対側もおそらく水。前後から水が迫っている。
最悪。このままでは水に溺れてしまう。
上に飛べれば、出られる。もうこれ以上『光』が浪費したくないが、仕方がない。メイドを抱き、足から白い炎を噴出し、上へと飛ぶ。
ぶつかる音がした。下を見れば、水も追いかけるように上へと昇っていく。
「たく!」
天井は閉まっているはず、結晶化した白い炎をぶつけようとするが、銃声の音がした。
「え?」
弾は天井に当たり、爆発した。天井が明るくなった。天井に穴が空いた。
落ちてくる瓦礫を避けながら、やっと地下から出られた。すぐに床の上に落ちる。
息が上がる。大部、浪費してしまった。だからしたくなかった。
その時、地下からでた水が魚の形へと変化し、牙を向いて襲いかかる。
「もう!」
白い炎を放出しようとしたが、銃声がまた鳴った。
弾に当たった水の魚は蒸発した。
あの弾は『光』をこもっていた。『光』で浄化したとしたら、あの水の魚が『呪い』で作られている。
それにあの弾の出所はと、振り向けば、助けたメイドが銃を構えている。
しかも見たことのある銃だった。
「あ!」
メイドは咄嗟に手を後ろに隠す。
あの鳥肌といい、その銃といい。まさかとは
逃げようとするメイドに近づき、右手を掴み、手袋を外す。それはとても見たことがある指輪だった。
「まさかとは思うけどあんた・・・アキセでしょ」
メイドは視線をそらす。
「人違いでは・・・」
「まだ言い訳するつもりか!」
メイド帽子を乱暴に奪いとり、やっと顔が見れたと思いきや、素早く瞬きする。
変装していたと思っていたが、黒い長髪で完璧な女の顔だった。
仕方がない。
横で一緒に落ちているメイドの体を抱える。
足から白い炎を出し、勢いを殺す。二人分を噴射しているため、より『光』を浪費してしまうが、今はこれしかない。
落下のスピードが少しずつ減っていく。炎の明かりでようやく底が見え、やっと底に足が着いた。
とりあえず助かったが、まだ安心できない。
真っ暗だったので、手に白い炎を生み出し、灯りの代わりに使う。
灯しても奥まで暗く、幅は広げても3人までのギリの狭さ。しかも足場には水が通っており、水路のようだ。
『光』が届かない地下は『呪い』が満ちている。早く出なければ、『光』が消耗する一方だった。ただでさえ、かなり『光』を浪費しているのに。
最悪な状況だった。
早く出なければ。けどその前に。
「さて。話してくれるかな。助けて上げたんだから、教えてくれるよね」
ロザリオに光の刃を作り、助けたメイドに向ける。
「あの・・・私も騙されたんです・・・」
「騙された?白々しい」
まだ鳥肌が立つ。
「私は連れてくれるようにしか言われておりませんので・・・」
「それは誰に言われ・・・」
言いかけたが、前後から轟音がした。
何かが迫ってくる。
正体を確かめるため、白い炎を飛ばす。明るくなり、その正体が分かった。水だった。水が迫っている。
「で、ことは・・・」
反対側もおそらく水。前後から水が迫っている。
最悪。このままでは水に溺れてしまう。
上に飛べれば、出られる。もうこれ以上『光』が浪費したくないが、仕方がない。メイドを抱き、足から白い炎を噴出し、上へと飛ぶ。
ぶつかる音がした。下を見れば、水も追いかけるように上へと昇っていく。
「たく!」
天井は閉まっているはず、結晶化した白い炎をぶつけようとするが、銃声の音がした。
「え?」
弾は天井に当たり、爆発した。天井が明るくなった。天井に穴が空いた。
落ちてくる瓦礫を避けながら、やっと地下から出られた。すぐに床の上に落ちる。
息が上がる。大部、浪費してしまった。だからしたくなかった。
その時、地下からでた水が魚の形へと変化し、牙を向いて襲いかかる。
「もう!」
白い炎を放出しようとしたが、銃声がまた鳴った。
弾に当たった水の魚は蒸発した。
あの弾は『光』をこもっていた。『光』で浄化したとしたら、あの水の魚が『呪い』で作られている。
それにあの弾の出所はと、振り向けば、助けたメイドが銃を構えている。
しかも見たことのある銃だった。
「あ!」
メイドは咄嗟に手を後ろに隠す。
あの鳥肌といい、その銃といい。まさかとは
逃げようとするメイドに近づき、右手を掴み、手袋を外す。それはとても見たことがある指輪だった。
「まさかとは思うけどあんた・・・アキセでしょ」
メイドは視線をそらす。
「人違いでは・・・」
「まだ言い訳するつもりか!」
メイド帽子を乱暴に奪いとり、やっと顔が見れたと思いきや、素早く瞬きする。
変装していたと思っていたが、黒い長髪で完璧な女の顔だった。
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