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盗憐の魔女④
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ジャンヌを川に流してから翌日の夜。
本当なら遠くに飛ばしたかったが、魔女のおかげでこの町から抜け出せない。そのため、船にジャンヌを乗せて流した。記憶と念のため『光』を奪っておいた。このままジャンヌはさってほしい。
カードによれば、これで最後のようだった。
ターゲットは、金持ちの娘。わがままの心を盗むことだった。
ターゲットは、今町外れの別荘にいると情報を掴んである。
終わらせてやる。
別荘には警備人がいたが、見つからず、すり抜け、娘の部屋の前まで着いた。
あまりにも楽に行き過ぎて気になるが、今は任務を優先する。
部屋の中は暗い。ターゲットは寝ているようだ。
大きいベッドの上に布団が盛り上がっている。
「頂に参りましたよ」と布団を取り上げると枕が重なっているだけだった。
「あれ?いない」
ターゲットの娘がいなかった。
その時だった。
ドーンと轟音がした。
「え?」
建物が大きく揺れる。
「まさか!」
「よ~し。屋敷が壊れるまでドンドン打て!」
ジャンヌは、拡散機で警察たちに声をかける。
警察たちが用意した砲台を屋敷に向かって放っていた。
「聖女様!このままですと犯人が死ぬ可能性が出ますが」
「大丈夫。相手人間ではないから遠慮なくやりな」
「はい、喜んで!」
完全に警察を手中に収めている。
屋敷は徐々に穴を空いていき、立っていられず、崩れていく。
もう屋敷は瓦礫の山だった。
警察が瓦礫の中から、怪盗姿のアキセを引きずる。逮捕に成功した。
よっしゃあああああああああああああああああ!
今までにないほど喜びと達成感だった。
今に至る
「普通あそこまでやるか」
「どうして?怪盗のルールに乗る必要あるの。あ~やった方が手っ取り早いと思ってね。家主は、新しく立て直したいから、派手にやっていいって許可とってあるし」
「ほんと手段選ばないな・・・」
アキセが呆れた溜息を吐きながらいう。
「はあ~。俺のこと捕まえるに来ると思って、来てほしくなかったのに…」
「あんたが世間に羞恥たっぷりの前科をつけられるチャンスを逃すわけないでしょ」とジャンヌは悪い笑みをする。
「ねぇねぇ。どんな気持ち。今どんな気持ち?くやしい?恥ずかしい?どっちなの?ねぇねぇ」
煽るように言う。
「おまえ、本当に聖女だよな。魔女と変わらないことしてるよな」
「何を言っているの。聖女はね。魔女だけでなく悪意のあるすべての存在を抹消させる権限を持っているの。だからね。怪盗もちゃんとした犯罪者。聖女にどんなにされても許されるの。その権限を私が最大限に使っているだけ」
「こういう時に聖女の特権使いやがって…」
「あ、ちなみにあなたの処罰は態度したいだから」
「こいつ・・・」
「どうしようかしら。もう一掃のこと処刑してもいいかな」と言った時だった。
唐突に壁に穴が空く。
「ちょっと!何してくれるのよ!」
その穴から少女が現れる。
頭の右側に一本に縛り、左側に小さな黒のハット帽子をつけている。黒のジャケットと短いスカート。仮面をつけている少女だった。
「あら、自首してくれるなんて」
「違うわ!」
やはり魔女のようだ。怒りで『呪い』が可視化した黒いモヤが散らばっている。
「そこの怪盗が私と同じ力持ってるって聞いたから、実力試して奪おうと計画していたのに…邪魔しないでくれる!しかも何!あの作戦!怪盗魂を穢しているわ!」
「そんなの知らない!捕まえるためなら、手段は選ばない」
ジャンヌは威張る。
「何、威張っているんだ・・・」
アキセは小さく突っ込む。
「もういいわ!強行突破よ!」
魔女は球体を投げ出した。球体が地面に着いたとたんに煙が広がった。
もう何も見えない。
木が折れた音と情けない声を出すアキセの声が徐々に遠くなっていった。
「まさか!?」
煙が晴れれば、木の枷の軸が折れ、牢の中にいるはずのアキセが消えていった。
「結局こうなるのか…」
いつものごとで呆れるジャンヌだった。
本当なら遠くに飛ばしたかったが、魔女のおかげでこの町から抜け出せない。そのため、船にジャンヌを乗せて流した。記憶と念のため『光』を奪っておいた。このままジャンヌはさってほしい。
カードによれば、これで最後のようだった。
ターゲットは、金持ちの娘。わがままの心を盗むことだった。
ターゲットは、今町外れの別荘にいると情報を掴んである。
終わらせてやる。
別荘には警備人がいたが、見つからず、すり抜け、娘の部屋の前まで着いた。
あまりにも楽に行き過ぎて気になるが、今は任務を優先する。
部屋の中は暗い。ターゲットは寝ているようだ。
大きいベッドの上に布団が盛り上がっている。
「頂に参りましたよ」と布団を取り上げると枕が重なっているだけだった。
「あれ?いない」
ターゲットの娘がいなかった。
その時だった。
ドーンと轟音がした。
「え?」
建物が大きく揺れる。
「まさか!」
「よ~し。屋敷が壊れるまでドンドン打て!」
ジャンヌは、拡散機で警察たちに声をかける。
警察たちが用意した砲台を屋敷に向かって放っていた。
「聖女様!このままですと犯人が死ぬ可能性が出ますが」
「大丈夫。相手人間ではないから遠慮なくやりな」
「はい、喜んで!」
完全に警察を手中に収めている。
屋敷は徐々に穴を空いていき、立っていられず、崩れていく。
もう屋敷は瓦礫の山だった。
警察が瓦礫の中から、怪盗姿のアキセを引きずる。逮捕に成功した。
よっしゃあああああああああああああああああ!
今までにないほど喜びと達成感だった。
今に至る
「普通あそこまでやるか」
「どうして?怪盗のルールに乗る必要あるの。あ~やった方が手っ取り早いと思ってね。家主は、新しく立て直したいから、派手にやっていいって許可とってあるし」
「ほんと手段選ばないな・・・」
アキセが呆れた溜息を吐きながらいう。
「はあ~。俺のこと捕まえるに来ると思って、来てほしくなかったのに…」
「あんたが世間に羞恥たっぷりの前科をつけられるチャンスを逃すわけないでしょ」とジャンヌは悪い笑みをする。
「ねぇねぇ。どんな気持ち。今どんな気持ち?くやしい?恥ずかしい?どっちなの?ねぇねぇ」
煽るように言う。
「おまえ、本当に聖女だよな。魔女と変わらないことしてるよな」
「何を言っているの。聖女はね。魔女だけでなく悪意のあるすべての存在を抹消させる権限を持っているの。だからね。怪盗もちゃんとした犯罪者。聖女にどんなにされても許されるの。その権限を私が最大限に使っているだけ」
「こういう時に聖女の特権使いやがって…」
「あ、ちなみにあなたの処罰は態度したいだから」
「こいつ・・・」
「どうしようかしら。もう一掃のこと処刑してもいいかな」と言った時だった。
唐突に壁に穴が空く。
「ちょっと!何してくれるのよ!」
その穴から少女が現れる。
頭の右側に一本に縛り、左側に小さな黒のハット帽子をつけている。黒のジャケットと短いスカート。仮面をつけている少女だった。
「あら、自首してくれるなんて」
「違うわ!」
やはり魔女のようだ。怒りで『呪い』が可視化した黒いモヤが散らばっている。
「そこの怪盗が私と同じ力持ってるって聞いたから、実力試して奪おうと計画していたのに…邪魔しないでくれる!しかも何!あの作戦!怪盗魂を穢しているわ!」
「そんなの知らない!捕まえるためなら、手段は選ばない」
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「何、威張っているんだ・・・」
アキセは小さく突っ込む。
「もういいわ!強行突破よ!」
魔女は球体を投げ出した。球体が地面に着いたとたんに煙が広がった。
もう何も見えない。
木が折れた音と情けない声を出すアキセの声が徐々に遠くなっていった。
「まさか!?」
煙が晴れれば、木の枷の軸が折れ、牢の中にいるはずのアキセが消えていった。
「結局こうなるのか…」
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