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優美の魔女④
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クレオパトラが壁を壊したおかげで、広い外へ出られた。
エルフから離れるためでもある。
ただ狭い室内から抜けられても、外は砂地だった。
クレオパトラは砂を操る。どう考えても魔女の有利な環境に誘われたとも言える。
周囲から砂が蛇のように襲いかかる。
今は日中、『光』は無限に使える。
足元から砂地を覆うように白い炎の海に広げ、砂の蛇は、ただの砂へと戻る。
「へ~力が無限に使えると便利よね」
クレオパトラが壊れた壁から現れた。いつの間にか体型が戻っていた。
「なんで戻すのよ。ありのままでいいんじゃないの」
「女は化けるのも魅力の一つなのよ」
「そんなの知らない」
「あのガキどこにいった?」
そういえば、いつの間にかアキセが消えていった。逃げてはいないと思うが。
「どっちにしても生かして返さない。それにいつまでモツかしらね」
その時、クレオパトラに白い炎をぶつけるが、目を疑ってしまった。
クレオパトラは盾もなしにまともに受けたにもかかわらず、傷がない。
「私、結構強いの」
クレオパトラの背後から砂の蛇が襲う。
白い炎を砂の蛇を貫通し、クレオパトラに当てても、傷一つなかった。
まさか、『光』の抗体が高いとは。
今回も骨が折れそうだ。
その時、銃声がした。
クレオパトラの腹に何か当たったようだ。
「ただの弾で私が・・・」と言いかけたところでクレオパトラの体から水が噴射する。
「あああああああああ」
クレオパトラは悲鳴を上げる。
「おお~効いてる」
何もないところから空気をめくるようにアキセが姿を見せる。
「いたの」
ジト目でアキセを見つめる。
「一応作戦の一部なんで」
アキセは『なんでも遮断マント』に隠れていた。隙を見て銃を撃ったところだろう。
「魔女に何をしたの。しかもこんな日中じゃ、まとも魔術も使えないのに」
魔術は、『呪い』を利用する。しかし、『光』が溢れる日中で『呪い』は減少し、威力が弱まる。
「そんな環境でも使えるように開発した弾なんだ。相手の『呪い』を使ってな。ちなみに今回は体内から水があふれる術だよ」
「・・・またえぐい術を・・・」
「でもあれじゃあ、足りない」
弱点が水で分かっていても、完全消滅はできない。
『光』で浄化しようにも、『光』の抗体が高い。長期戦になる。
だったら。
「次に出る」
ジャンヌは、アキセに声をかけて走る。
「はいはい」とアキセは呆れた声でジャンヌを追いかける。
遺跡から離れ、森の中を走る。
その背後には砂の蛇が襲ってくる。
「本当に殺してやる!」
クレオパトラは、醜い姿になり、ドシンドシンと巨人が歩いているような音を立てながら歩いていく。
「もうあんた。相当恨まれてるわよ」
「大丈夫。ジャンヌが代わりに倒してくれるから」
確かにやるけど。
森を抜ければ、広い砂利に着く。
「砂から離れたからって勝てると思うな!」
醜いクレオパトラは砂の蛇に指示をする。
砂の蛇が迫ってくる。
避けるが、砂利についたとたんに砂の蛇は、砂嵐となった。
目が開けられないほど砂嵐が激しくなる。
まだ近くにアキセはいる。
日差しが届かなくなり、周りも見えない。
だか、結局魔女で作った砂嵐に過ぎない。一気に白い炎でかき消そうとした時、砂嵐から砂の蛇が襲いかかる。
「こいつら!」
『光』を使わせないつもりだ。
アキセと離れた瞬間、醜いクレオパトラがアキセに迫ってきた。やはりクレオパトラはアキセに相当恨みを持ったそうだ。
ジャンヌには砂嵐から砂の蛇が次々に襲いかかり、ロザリオで切りつけた時だった。
口笛が響く。
「きた」
ジャンヌは白い炎を上に打ち出す。白い炎は上空を爆発し、砂嵐を消し払う。
砂利と木だけの風景になった。
アキセはクレオパトラと距離を取り、
「さあ。種明かし!」と銃をクレオパトラに撃つ。
魔女を狙うわけではなかった。
「どこを狙って・・・」
バリっ!
ガラスが割れたような音がした。
ジャンヌとアキセは、さらにクレオパトラと距離を取る。
徐々に霧が晴れるように景色が変わる。
「ここは・・・」
クレオパトラの前に巨大な土の壁に立っていた。
その上にカナエを含めエルフたちがいた。
一斉にエルフ語で精霊術を放つ。
土壁に亀裂が走り、水が漏れる。
大量の水がクレオパトラに襲いかかる。
その壁は、クレオパトラが封じた川だった。
エルフから離れるためでもある。
ただ狭い室内から抜けられても、外は砂地だった。
クレオパトラは砂を操る。どう考えても魔女の有利な環境に誘われたとも言える。
周囲から砂が蛇のように襲いかかる。
今は日中、『光』は無限に使える。
足元から砂地を覆うように白い炎の海に広げ、砂の蛇は、ただの砂へと戻る。
「へ~力が無限に使えると便利よね」
クレオパトラが壊れた壁から現れた。いつの間にか体型が戻っていた。
「なんで戻すのよ。ありのままでいいんじゃないの」
「女は化けるのも魅力の一つなのよ」
「そんなの知らない」
「あのガキどこにいった?」
そういえば、いつの間にかアキセが消えていった。逃げてはいないと思うが。
「どっちにしても生かして返さない。それにいつまでモツかしらね」
その時、クレオパトラに白い炎をぶつけるが、目を疑ってしまった。
クレオパトラは盾もなしにまともに受けたにもかかわらず、傷がない。
「私、結構強いの」
クレオパトラの背後から砂の蛇が襲う。
白い炎を砂の蛇を貫通し、クレオパトラに当てても、傷一つなかった。
まさか、『光』の抗体が高いとは。
今回も骨が折れそうだ。
その時、銃声がした。
クレオパトラの腹に何か当たったようだ。
「ただの弾で私が・・・」と言いかけたところでクレオパトラの体から水が噴射する。
「あああああああああ」
クレオパトラは悲鳴を上げる。
「おお~効いてる」
何もないところから空気をめくるようにアキセが姿を見せる。
「いたの」
ジト目でアキセを見つめる。
「一応作戦の一部なんで」
アキセは『なんでも遮断マント』に隠れていた。隙を見て銃を撃ったところだろう。
「魔女に何をしたの。しかもこんな日中じゃ、まとも魔術も使えないのに」
魔術は、『呪い』を利用する。しかし、『光』が溢れる日中で『呪い』は減少し、威力が弱まる。
「そんな環境でも使えるように開発した弾なんだ。相手の『呪い』を使ってな。ちなみに今回は体内から水があふれる術だよ」
「・・・またえぐい術を・・・」
「でもあれじゃあ、足りない」
弱点が水で分かっていても、完全消滅はできない。
『光』で浄化しようにも、『光』の抗体が高い。長期戦になる。
だったら。
「次に出る」
ジャンヌは、アキセに声をかけて走る。
「はいはい」とアキセは呆れた声でジャンヌを追いかける。
遺跡から離れ、森の中を走る。
その背後には砂の蛇が襲ってくる。
「本当に殺してやる!」
クレオパトラは、醜い姿になり、ドシンドシンと巨人が歩いているような音を立てながら歩いていく。
「もうあんた。相当恨まれてるわよ」
「大丈夫。ジャンヌが代わりに倒してくれるから」
確かにやるけど。
森を抜ければ、広い砂利に着く。
「砂から離れたからって勝てると思うな!」
醜いクレオパトラは砂の蛇に指示をする。
砂の蛇が迫ってくる。
避けるが、砂利についたとたんに砂の蛇は、砂嵐となった。
目が開けられないほど砂嵐が激しくなる。
まだ近くにアキセはいる。
日差しが届かなくなり、周りも見えない。
だか、結局魔女で作った砂嵐に過ぎない。一気に白い炎でかき消そうとした時、砂嵐から砂の蛇が襲いかかる。
「こいつら!」
『光』を使わせないつもりだ。
アキセと離れた瞬間、醜いクレオパトラがアキセに迫ってきた。やはりクレオパトラはアキセに相当恨みを持ったそうだ。
ジャンヌには砂嵐から砂の蛇が次々に襲いかかり、ロザリオで切りつけた時だった。
口笛が響く。
「きた」
ジャンヌは白い炎を上に打ち出す。白い炎は上空を爆発し、砂嵐を消し払う。
砂利と木だけの風景になった。
アキセはクレオパトラと距離を取り、
「さあ。種明かし!」と銃をクレオパトラに撃つ。
魔女を狙うわけではなかった。
「どこを狙って・・・」
バリっ!
ガラスが割れたような音がした。
ジャンヌとアキセは、さらにクレオパトラと距離を取る。
徐々に霧が晴れるように景色が変わる。
「ここは・・・」
クレオパトラの前に巨大な土の壁に立っていた。
その上にカナエを含めエルフたちがいた。
一斉にエルフ語で精霊術を放つ。
土壁に亀裂が走り、水が漏れる。
大量の水がクレオパトラに襲いかかる。
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