25 / 642
豪火の魔女⑥
しおりを挟む
ジャンヌは『光』が足りない中、トゥルーデと苦戦していた。
トゥルーデのカギ爪と足を避け、炎を白い炎で打ち消しの繰り返しだった。
記憶を取り戻したゆえに、全体の半分以下しか『光』が持っていない。
相手の目的は分かっている。
ジャンヌの『光』の消耗を狙っている。切れかけたところで止めを刺しに来るはず。
さらに森が燃え広がり、息が苦しくなっていく。このままでは、相手の有利の立場に陥ってしまう。
「あら、さっきの元気はどこにいったのかしら」
トゥルーデが余裕ぶった顔で見つめる。
どうすると考えこんだ時だった。
トゥルーデに大量の水が襲いかかる。
炎が消えることはなかったが、水が効いたのが炎は少し弱まっている。
「ああ?」
不機嫌な顔のトゥルーデは振り替えると、アキセが立っていた。
「小僧!」
アキセは、すかさず銃を1発、打ち続ける。弾は、トゥルーデの足元に打たれ、青く光る。
そこには、『水』と描いていた。
トゥルーデは、顔が豹変した。
足元から水が噴き出し、トゥルーデを襲う。その水は、トゥルーデだけでなく、周囲の火も消していた。
「ああああああああああああああああああ」
トゥルーデが水から逃げ出す。
体中の炎が小さくなっていた。それほど効いたのだろう。
トゥルーデはアキセをにらみつける。
「小僧!魔女文字(ウィーンもじ)を使いやがって!」
魔女文字(ウィーンもじ)は、魔女しか読めない文字。確か魔女文字(ウィーンもじ)は、その文字を理解しなければ、発動ができない。特に『水』は、解明した魔女文字(ウィーンもじ)の一つだった。
アキセは、トゥルーデに考える暇を与えないように銃を連続で打ち続ける。
だか、確か手に火傷を負って、銃を掴めることすらできないはず。もしかしたら、あれを使ったかもしれない。
負傷したアキセが、堂々とトゥルーデの前に出た。
何かあると悟る。
周囲を見渡せば、視界の隅にトールが走ってくるのが見えた。
トールの手元には、ロザリオを持っている。
「なんてシンプルな」
どうやら、アキセがトゥルーデを引き継げている間にトールがロザリオを持ってくる作戦のようだ。
アキセの思惑に気付いたジャンヌはトールの元へ走り出す。
「させるが!」
トゥルーデも作戦に気付いたのか、アキセの攻撃から逃れる。翼を大きく振り、火の鳥を生み出し、トールを襲い、ガギ爪から炎をアキセに向かって放つ。
アキセはすかさず、足元に銃を打ち、魔法陣が発動し、水の盾を生み出す。トゥルーデの炎が水の盾に当たり、蒸発される。
蒸気の中から銃弾を2発放つ。
1発目は、トゥルーデの足元に当てる。魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、トゥルーデの動きを止める。
2発目は、地面に当たり、魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、水の盾を作り、トールに向かう火の鳥を蒸発させる。
アキセが姿を見せた時には、膝をついていた。
魔女文字(ウィーンもじ)は、高度な魔術で体力を奪われたのだろう。
トゥルーデが思った動きを出来ずに苛立ちし始めた。
「小僧!」
トゥルーデは、アキセをにらみつける。
「残念でしたー」
アキセは、中指を立てる。
アキセが防いでくれたおかげで、トールがジャンヌの元へ接近する。
「ジャンヌさん!」
トールは、ロザリオをジャンヌに向かって投げる。
ジャンヌは、ロザリオを受け取る。
ロザリオに光の刃を生み出したジャンヌは、トゥルーデに近づき、翼の片腕を切り落とす。
「ああああああああああああああああ」
トゥルーデは叫ぶ。
「おまええええええええええええええ!」
トゥルーデは、カギ爪を前に出し、火の鳥を出す。
ジャンヌはロザリオで一振りし、火の鳥を浄化される。
トゥルーデは片腕を失い、火の鳥を使ってもすぐに消える。もう打つ手がないはず。
撤退を図ったのか、トゥルーデは逃げ出す。
「逃がすかよ」
アキセは杖の指飾りで魔法陣を描き、蛇のような動きする水は、トゥルーデの足に絡め、逃亡を防ぐ。
トゥルーデは、アキセににらみつける。
その隙を狙い、ジャンヌは、ロザリオに『光』を溜め、光の刃の輝きを増す。
「しねえええええええ!」
その輝きにトゥルーデの顔は豹変し、カギ爪から炎を出し、最後まであがいてくる。
炎はジャンヌに向かうが。
「消えろ」
目つきを鋭くし、ロザリオを大きく振り、輝かしく、大きい白い炎を生み出す。
その炎は、トゥルーデの炎を飲み込んでも勢いが納まらず、トゥルーデを襲いかかる。
「きぃやあああああああああああああああああああ」
叫びとともに炎は空高く広がっていく。
トゥルーデのカギ爪と足を避け、炎を白い炎で打ち消しの繰り返しだった。
記憶を取り戻したゆえに、全体の半分以下しか『光』が持っていない。
相手の目的は分かっている。
ジャンヌの『光』の消耗を狙っている。切れかけたところで止めを刺しに来るはず。
さらに森が燃え広がり、息が苦しくなっていく。このままでは、相手の有利の立場に陥ってしまう。
「あら、さっきの元気はどこにいったのかしら」
トゥルーデが余裕ぶった顔で見つめる。
どうすると考えこんだ時だった。
トゥルーデに大量の水が襲いかかる。
炎が消えることはなかったが、水が効いたのが炎は少し弱まっている。
「ああ?」
不機嫌な顔のトゥルーデは振り替えると、アキセが立っていた。
「小僧!」
アキセは、すかさず銃を1発、打ち続ける。弾は、トゥルーデの足元に打たれ、青く光る。
そこには、『水』と描いていた。
トゥルーデは、顔が豹変した。
足元から水が噴き出し、トゥルーデを襲う。その水は、トゥルーデだけでなく、周囲の火も消していた。
「ああああああああああああああああああ」
トゥルーデが水から逃げ出す。
体中の炎が小さくなっていた。それほど効いたのだろう。
トゥルーデはアキセをにらみつける。
「小僧!魔女文字(ウィーンもじ)を使いやがって!」
魔女文字(ウィーンもじ)は、魔女しか読めない文字。確か魔女文字(ウィーンもじ)は、その文字を理解しなければ、発動ができない。特に『水』は、解明した魔女文字(ウィーンもじ)の一つだった。
アキセは、トゥルーデに考える暇を与えないように銃を連続で打ち続ける。
だか、確か手に火傷を負って、銃を掴めることすらできないはず。もしかしたら、あれを使ったかもしれない。
負傷したアキセが、堂々とトゥルーデの前に出た。
何かあると悟る。
周囲を見渡せば、視界の隅にトールが走ってくるのが見えた。
トールの手元には、ロザリオを持っている。
「なんてシンプルな」
どうやら、アキセがトゥルーデを引き継げている間にトールがロザリオを持ってくる作戦のようだ。
アキセの思惑に気付いたジャンヌはトールの元へ走り出す。
「させるが!」
トゥルーデも作戦に気付いたのか、アキセの攻撃から逃れる。翼を大きく振り、火の鳥を生み出し、トールを襲い、ガギ爪から炎をアキセに向かって放つ。
アキセはすかさず、足元に銃を打ち、魔法陣が発動し、水の盾を生み出す。トゥルーデの炎が水の盾に当たり、蒸発される。
蒸気の中から銃弾を2発放つ。
1発目は、トゥルーデの足元に当てる。魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、トゥルーデの動きを止める。
2発目は、地面に当たり、魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、水の盾を作り、トールに向かう火の鳥を蒸発させる。
アキセが姿を見せた時には、膝をついていた。
魔女文字(ウィーンもじ)は、高度な魔術で体力を奪われたのだろう。
トゥルーデが思った動きを出来ずに苛立ちし始めた。
「小僧!」
トゥルーデは、アキセをにらみつける。
「残念でしたー」
アキセは、中指を立てる。
アキセが防いでくれたおかげで、トールがジャンヌの元へ接近する。
「ジャンヌさん!」
トールは、ロザリオをジャンヌに向かって投げる。
ジャンヌは、ロザリオを受け取る。
ロザリオに光の刃を生み出したジャンヌは、トゥルーデに近づき、翼の片腕を切り落とす。
「ああああああああああああああああ」
トゥルーデは叫ぶ。
「おまええええええええええええええ!」
トゥルーデは、カギ爪を前に出し、火の鳥を出す。
ジャンヌはロザリオで一振りし、火の鳥を浄化される。
トゥルーデは片腕を失い、火の鳥を使ってもすぐに消える。もう打つ手がないはず。
撤退を図ったのか、トゥルーデは逃げ出す。
「逃がすかよ」
アキセは杖の指飾りで魔法陣を描き、蛇のような動きする水は、トゥルーデの足に絡め、逃亡を防ぐ。
トゥルーデは、アキセににらみつける。
その隙を狙い、ジャンヌは、ロザリオに『光』を溜め、光の刃の輝きを増す。
「しねえええええええ!」
その輝きにトゥルーデの顔は豹変し、カギ爪から炎を出し、最後まであがいてくる。
炎はジャンヌに向かうが。
「消えろ」
目つきを鋭くし、ロザリオを大きく振り、輝かしく、大きい白い炎を生み出す。
その炎は、トゥルーデの炎を飲み込んでも勢いが納まらず、トゥルーデを襲いかかる。
「きぃやあああああああああああああああああああ」
叫びとともに炎は空高く広がっていく。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
絶対に間違えないから
mahiro
恋愛
あれは事故だった。
けれど、その場には彼女と仲の悪かった私がおり、日頃の行いの悪さのせいで彼女を階段から突き落とした犯人は私だと誰もが思ったーーー私の初恋であった貴方さえも。
だから、貴方は彼女を失うことになった私を許さず、私を死へ追いやった………はずだった。
何故か私はあのときの記憶を持ったまま6歳の頃の私に戻ってきたのだ。
どうして戻ってこれたのか分からないが、このチャンスを逃すわけにはいかない。
私はもう彼らとは出会わず、日頃の行いの悪さを見直し、平穏な生活を目指す!そう決めたはずなのに...……。
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
Heroic〜龍の力を宿す者〜
Ruto
ファンタジー
少年は絶望と言う名の闇の中で希望と言う名の光を見た
光に魅せられた少年は手を伸ばす
大切な人を守るため、己が信念を貫くため、彼は力を手に入れる
友と競い、敵と戦い、遠い目標を目指し歩く
果たしてその進む道は
王道か、覇道か、修羅道か
その身に宿した龍の力と圧倒的な才は、彼に何を成させるのか
ここに綴られるは、とある英雄の軌跡
<旧タイトル:冒険者に助けられた少年は、やがて英雄になる>
<この作品は「小説家になろう」にも掲載しています>
側妃に追放された王太子
基本二度寝
ファンタジー
「王が倒れた今、私が王の代理を務めます」
正妃は数年前になくなり、側妃の女が現在正妃の代わりを務めていた。
そして、国王が体調不良で倒れた今、側妃は貴族を集めて宣言した。
王の代理が側妃など異例の出来事だ。
「手始めに、正妃の息子、現王太子の婚約破棄と身分の剥奪を命じます」
王太子は息を吐いた。
「それが国のためなら」
貴族も大臣も側妃の手が及んでいる。
無駄に抵抗するよりも、王太子はそれに従うことにした。
公爵閣下に嫁いだら、「お前を愛することはない。その代わり好きにしろ」と言われたので好き勝手にさせていただきます
柴野
恋愛
伯爵令嬢エメリィ・フォンストは、親に売られるようにして公爵閣下に嫁いだ。
社交界では悪女と名高かったものの、それは全て妹の仕業で実はいわゆるドアマットヒロインなエメリィ。これでようやく幸せになると思っていたのに、彼女は夫となる人に「お前を愛することはない。代わりに好きにしろ」と言われたので、言われた通り好き勝手にすることにした――。
※本編&後日談ともに完結済み。ハッピーエンドです。
※主人公がめちゃくちゃ腹黒になりますので要注意!
※小説家になろう、カクヨムにも重複投稿しています。
五歳の時から、側にいた
田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。
それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。
グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。
前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。
父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました
四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。
だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる