25 / 648
豪火の魔女⑥
しおりを挟む
ジャンヌは『光』が足りない中、トゥルーデと苦戦していた。
トゥルーデのカギ爪と足を避け、炎を白い炎で打ち消しの繰り返しだった。
記憶を取り戻したゆえに、全体の半分以下しか『光』が持っていない。
相手の目的は分かっている。
ジャンヌの『光』の消耗を狙っている。切れかけたところで止めを刺しに来るはず。
さらに森が燃え広がり、息が苦しくなっていく。このままでは、相手の有利の立場に陥ってしまう。
「あら、さっきの元気はどこにいったのかしら」
トゥルーデが余裕ぶった顔で見つめる。
どうすると考えこんだ時だった。
トゥルーデに大量の水が襲いかかる。
炎が消えることはなかったが、水が効いたのが炎は少し弱まっている。
「ああ?」
不機嫌な顔のトゥルーデは振り替えると、アキセが立っていた。
「小僧!」
アキセは、すかさず銃を1発、打ち続ける。弾は、トゥルーデの足元に打たれ、青く光る。
そこには、『水』と描いていた。
トゥルーデは、顔が豹変した。
足元から水が噴き出し、トゥルーデを襲う。その水は、トゥルーデだけでなく、周囲の火も消していた。
「ああああああああああああああああああ」
トゥルーデが水から逃げ出す。
体中の炎が小さくなっていた。それほど効いたのだろう。
トゥルーデはアキセをにらみつける。
「小僧!魔女文字(ウィーンもじ)を使いやがって!」
魔女文字(ウィーンもじ)は、魔女しか読めない文字。確か魔女文字(ウィーンもじ)は、その文字を理解しなければ、発動ができない。特に『水』は、解明した魔女文字(ウィーンもじ)の一つだった。
アキセは、トゥルーデに考える暇を与えないように銃を連続で打ち続ける。
だか、確か手に火傷を負って、銃を掴めることすらできないはず。もしかしたら、あれを使ったかもしれない。
負傷したアキセが、堂々とトゥルーデの前に出た。
何かあると悟る。
周囲を見渡せば、視界の隅にトールが走ってくるのが見えた。
トールの手元には、ロザリオを持っている。
「なんてシンプルな」
どうやら、アキセがトゥルーデを引き継げている間にトールがロザリオを持ってくる作戦のようだ。
アキセの思惑に気付いたジャンヌはトールの元へ走り出す。
「させるが!」
トゥルーデも作戦に気付いたのか、アキセの攻撃から逃れる。翼を大きく振り、火の鳥を生み出し、トールを襲い、ガギ爪から炎をアキセに向かって放つ。
アキセはすかさず、足元に銃を打ち、魔法陣が発動し、水の盾を生み出す。トゥルーデの炎が水の盾に当たり、蒸発される。
蒸気の中から銃弾を2発放つ。
1発目は、トゥルーデの足元に当てる。魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、トゥルーデの動きを止める。
2発目は、地面に当たり、魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、水の盾を作り、トールに向かう火の鳥を蒸発させる。
アキセが姿を見せた時には、膝をついていた。
魔女文字(ウィーンもじ)は、高度な魔術で体力を奪われたのだろう。
トゥルーデが思った動きを出来ずに苛立ちし始めた。
「小僧!」
トゥルーデは、アキセをにらみつける。
「残念でしたー」
アキセは、中指を立てる。
アキセが防いでくれたおかげで、トールがジャンヌの元へ接近する。
「ジャンヌさん!」
トールは、ロザリオをジャンヌに向かって投げる。
ジャンヌは、ロザリオを受け取る。
ロザリオに光の刃を生み出したジャンヌは、トゥルーデに近づき、翼の片腕を切り落とす。
「ああああああああああああああああ」
トゥルーデは叫ぶ。
「おまええええええええええええええ!」
トゥルーデは、カギ爪を前に出し、火の鳥を出す。
ジャンヌはロザリオで一振りし、火の鳥を浄化される。
トゥルーデは片腕を失い、火の鳥を使ってもすぐに消える。もう打つ手がないはず。
撤退を図ったのか、トゥルーデは逃げ出す。
「逃がすかよ」
アキセは杖の指飾りで魔法陣を描き、蛇のような動きする水は、トゥルーデの足に絡め、逃亡を防ぐ。
トゥルーデは、アキセににらみつける。
その隙を狙い、ジャンヌは、ロザリオに『光』を溜め、光の刃の輝きを増す。
「しねえええええええ!」
その輝きにトゥルーデの顔は豹変し、カギ爪から炎を出し、最後まであがいてくる。
炎はジャンヌに向かうが。
「消えろ」
目つきを鋭くし、ロザリオを大きく振り、輝かしく、大きい白い炎を生み出す。
その炎は、トゥルーデの炎を飲み込んでも勢いが納まらず、トゥルーデを襲いかかる。
「きぃやあああああああああああああああああああ」
叫びとともに炎は空高く広がっていく。
トゥルーデのカギ爪と足を避け、炎を白い炎で打ち消しの繰り返しだった。
記憶を取り戻したゆえに、全体の半分以下しか『光』が持っていない。
相手の目的は分かっている。
ジャンヌの『光』の消耗を狙っている。切れかけたところで止めを刺しに来るはず。
さらに森が燃え広がり、息が苦しくなっていく。このままでは、相手の有利の立場に陥ってしまう。
「あら、さっきの元気はどこにいったのかしら」
トゥルーデが余裕ぶった顔で見つめる。
どうすると考えこんだ時だった。
トゥルーデに大量の水が襲いかかる。
炎が消えることはなかったが、水が効いたのが炎は少し弱まっている。
「ああ?」
不機嫌な顔のトゥルーデは振り替えると、アキセが立っていた。
「小僧!」
アキセは、すかさず銃を1発、打ち続ける。弾は、トゥルーデの足元に打たれ、青く光る。
そこには、『水』と描いていた。
トゥルーデは、顔が豹変した。
足元から水が噴き出し、トゥルーデを襲う。その水は、トゥルーデだけでなく、周囲の火も消していた。
「ああああああああああああああああああ」
トゥルーデが水から逃げ出す。
体中の炎が小さくなっていた。それほど効いたのだろう。
トゥルーデはアキセをにらみつける。
「小僧!魔女文字(ウィーンもじ)を使いやがって!」
魔女文字(ウィーンもじ)は、魔女しか読めない文字。確か魔女文字(ウィーンもじ)は、その文字を理解しなければ、発動ができない。特に『水』は、解明した魔女文字(ウィーンもじ)の一つだった。
アキセは、トゥルーデに考える暇を与えないように銃を連続で打ち続ける。
だか、確か手に火傷を負って、銃を掴めることすらできないはず。もしかしたら、あれを使ったかもしれない。
負傷したアキセが、堂々とトゥルーデの前に出た。
何かあると悟る。
周囲を見渡せば、視界の隅にトールが走ってくるのが見えた。
トールの手元には、ロザリオを持っている。
「なんてシンプルな」
どうやら、アキセがトゥルーデを引き継げている間にトールがロザリオを持ってくる作戦のようだ。
アキセの思惑に気付いたジャンヌはトールの元へ走り出す。
「させるが!」
トゥルーデも作戦に気付いたのか、アキセの攻撃から逃れる。翼を大きく振り、火の鳥を生み出し、トールを襲い、ガギ爪から炎をアキセに向かって放つ。
アキセはすかさず、足元に銃を打ち、魔法陣が発動し、水の盾を生み出す。トゥルーデの炎が水の盾に当たり、蒸発される。
蒸気の中から銃弾を2発放つ。
1発目は、トゥルーデの足元に当てる。魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、トゥルーデの動きを止める。
2発目は、地面に当たり、魔女文字(ウィーンもじ)の水を発動し、水の盾を作り、トールに向かう火の鳥を蒸発させる。
アキセが姿を見せた時には、膝をついていた。
魔女文字(ウィーンもじ)は、高度な魔術で体力を奪われたのだろう。
トゥルーデが思った動きを出来ずに苛立ちし始めた。
「小僧!」
トゥルーデは、アキセをにらみつける。
「残念でしたー」
アキセは、中指を立てる。
アキセが防いでくれたおかげで、トールがジャンヌの元へ接近する。
「ジャンヌさん!」
トールは、ロザリオをジャンヌに向かって投げる。
ジャンヌは、ロザリオを受け取る。
ロザリオに光の刃を生み出したジャンヌは、トゥルーデに近づき、翼の片腕を切り落とす。
「ああああああああああああああああ」
トゥルーデは叫ぶ。
「おまええええええええええええええ!」
トゥルーデは、カギ爪を前に出し、火の鳥を出す。
ジャンヌはロザリオで一振りし、火の鳥を浄化される。
トゥルーデは片腕を失い、火の鳥を使ってもすぐに消える。もう打つ手がないはず。
撤退を図ったのか、トゥルーデは逃げ出す。
「逃がすかよ」
アキセは杖の指飾りで魔法陣を描き、蛇のような動きする水は、トゥルーデの足に絡め、逃亡を防ぐ。
トゥルーデは、アキセににらみつける。
その隙を狙い、ジャンヌは、ロザリオに『光』を溜め、光の刃の輝きを増す。
「しねえええええええ!」
その輝きにトゥルーデの顔は豹変し、カギ爪から炎を出し、最後まであがいてくる。
炎はジャンヌに向かうが。
「消えろ」
目つきを鋭くし、ロザリオを大きく振り、輝かしく、大きい白い炎を生み出す。
その炎は、トゥルーデの炎を飲み込んでも勢いが納まらず、トゥルーデを襲いかかる。
「きぃやあああああああああああああああああああ」
叫びとともに炎は空高く広がっていく。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
冤罪で追放した男の末路
菜花
ファンタジー
ディアークは参っていた。仲間の一人がディアークを嫌ってるのか、回復魔法を絶対にかけないのだ。命にかかわる嫌がらせをする女はいらんと追放したが、その後冤罪だったと判明し……。カクヨムでも同じ話を投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
悪役令嬢は処刑されました
菜花
ファンタジー
王家の命で王太子と婚約したペネロペ。しかしそれは不幸な婚約と言う他なく、最終的にペネロペは冤罪で処刑される。彼女の処刑後の話と、転生後の話。カクヨム様でも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
私も処刑されたことですし、どうか皆さま地獄へ落ちてくださいね。
火野村志紀
恋愛
あなた方が訪れるその時をお待ちしております。
王宮医官長のエステルは、流行り病の特効薬を第四王子に服用させた。すると王子は高熱で苦しみ出し、エステルを含めた王宮医官たちは罪人として投獄されてしまう。
そしてエステルの婚約者であり大臣の息子のブノワは、エステルを口汚く罵り婚約破棄をすると、王女ナデージュとの婚約を果たす。ブノワにとって、優秀すぎるエステルは以前から邪魔な存在だったのだ。
エステルは貴族や平民からも悪女、魔女と罵られながら処刑された。
それがこの国の終わりの始まりだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】そして、誰もいなくなった
杜野秋人
ファンタジー
「そなたは私の妻として、侯爵夫人として相応しくない!よって婚約を破棄する!」
愛する令嬢を傍らに声高にそう叫ぶ婚約者イグナシオに伯爵家令嬢セリアは誤解だと訴えるが、イグナシオは聞く耳を持たない。それどころか明らかに犯してもいない罪を挙げられ糾弾され、彼女は思わず彼に手を伸ばして取り縋ろうとした。
「触るな!」
だがその手をイグナシオは大きく振り払った。振り払われよろめいたセリアは、受け身も取れないまま仰向けに倒れ、頭を打って昏倒した。
「突き飛ばしたぞ」
「彼が手を上げた」
「誰か衛兵を呼べ!」
騒然となるパーティー会場。すぐさま会場警護の騎士たちに取り囲まれ、彼は「違うんだ、話を聞いてくれ!」と叫びながら愛人の令嬢とともに連行されていった。
そして倒れたセリアもすぐさま人が集められ運び出されていった。
そして誰もいなくなった。
彼女と彼と愛人と、果たして誰が悪かったのか。
これはとある悲しい、婚約破棄の物語である。
◆小説家になろう様でも公開しています。話数の関係上あちらの方が進みが早いです。
3/27、なろう版完結。あちらは全8話です。
3/30、小説家になろうヒューマンドラマランキング日間1位になりました!
4/1、完結しました。全14話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
1人生活なので自由な生き方を謳歌する
さっちさん
ファンタジー
大商会の娘。
出来損ないと家族から追い出された。
唯一の救いは祖父母が家族に内緒で譲ってくれた小さな町のお店だけ。
これからはひとりで生きていかなくては。
そんな少女も実は、、、
1人の方が気楽に出来るしラッキー
これ幸いと実家と絶縁。1人生活を満喫する。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
仰っている意味が分かりません
水姫
ファンタジー
お兄様が何故か王位を継ぐ気満々なのですけれど、何を仰っているのでしょうか?
常識知らずの迷惑な兄と次代の王のやり取りです。
※過去に投稿したものを手直し後再度投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる