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番外編
第67話 別れ間際に食べる昼食 その1
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昼食の時間が近付いてくると、宮子が声を掛ける前に咲子が声を掛けてきた。
「お父さん! そろそろ、ご飯の時間だよ!!」
俺は半分起きていたが、咲子に起こされたので起き上がり、昼食の準備を咲子と始める。
少し冷めたカレーを温め直し、その間に母さん達もやって来て、お皿にご飯を盛り付けたり、サラダの用意をしている。
みんなのお皿にご飯が盛られた所に、俺は食堂のおばさんの様に、ご飯が乗ったお皿にカレールー掛けていく……
「具だくさんカレーだね♪」
「美味しそう~~♪」
カレーライスに成った、お皿を見ながら母さんは言う。
カレーの定番野菜以外に、ナス・ピーマン・エリンギの入った、お父さん特製カレー!
何時ものお父さんカレーより、きっと美味しい筈だ……
「……凄く、張り切ったね」
「私の言葉聞いていた…?」
宮子も、カレーライスに成ったお皿を見ながら言う。
ナスも入った事に依って、ボリュームが一気に増した。
ナスは直ぐに煮崩れるので、本当の最後に入れて有る。
「ナスは予定外だったけど、母さんが使って欲しいとの事だったので、ナスを入れたらそう成った」
「これが……あなたのカレーね!」
「後は味だね……」
宮子はそう言いながら、ダイニングテーブルに向かう。
味に関しては何時もと変わらないと、俺は思うが……
昔みたいな嫌々の顔で無く、宮子は期待している表情で有った。
みんなのお皿にカレールーを掛けて、全員がダイニングテーブルに座り、昼食の開始で有る。
昼食だからジュース類は無く、冷たい水だけで有る。
咲子の言う通り、テーブル上には幾つかの種類のドレッシングが置いて有り、ドレッシングだけ言えばサラダバーの様な感じで有った。
「お父さん! 咲子!」
「カレー作り、お疲れさま!!」
「知っての通り、今晩もカレーだけど、その時は惣菜類を足すからね♪」
「お父さんは、向こうで好きなものを食べてね!」
「では、みんなで頂きましょう♪」
「いただきます!」
『いただきます!!』
母さんの音頭で昼食が始まる。
冷蔵庫に生玉子やチーズが有るが、誰も使おうとはしなかった。
俺も早速食べたい所だが、母さんや宮子の反応を見たいのでしばらくは待つ。
母さんはスプーンで、ご飯とカレーを混ぜて口に入れる。
「もぐ、もぐ……」
俺は母さんの反応を待っている。
今日はどんな感想を言うのだろうか?
しかし……一口目では感想は言わずにもう一口食べる…?
「もぐ、もぐ……?」
母さんが二口目を食べた後、何故か首を傾げる。
変な物でも入っていたか!?
「どうした、母さん!」
「どこか変な味でもするか?」
「……いや~~、まさかとは思うけど……良いお肉使った?」
「今日のカレーは…、脂が美味しいと言うか、味にコクが有って、しっかりした味になっている」
(流石母さんだな…)
(小間切れとは言えども、国産牛肉を使ったのを見抜かれたか!!)
「どうせ…、お父さんが咲子を甘やかしたのだろうけど、赤字に成ったでしょ~~♪」
母さんは怒る素振りは見せずに、苦笑いをしながら言う。
俺はもっと怒ると感じていたが、そうでは無かった。
「晩ご飯の量まで作って貰ってしまったから、“あれやこれ”とは言わないけど、お小遣いの追加は無いからね!♪」
「うん、うん。良いお肉だけ有って、美味しいわ!♪」
母さんは笑顔で言って、そのままカレーを食べ続ける。
宮子の反応はどうだろうか?
「もぐ、もぐ……」
宮子は何も言わずに、カレーライスを食べている。
母さんの様に、宮子自ら感想は述べる事は少ない。
「どうだ! 宮子!!」
「宮子にとっては、本当に久し振りだろ!!」
「大学生に成ってからは、バイトを理由に食べなく成っていたからな」
宮子が、俺のカレーを食べるのは本当に久し振りの筈だ。
もしかしたら、1年以上は食べていないと思う。
「……良く、覚えているね。それだけ、気に掛けられているのか」
「そうね……あなたのカレーを食べるのは本当に久し振りだわ」
「でっ、味はどうだ!!」
「宮子の口に合っているか……」
宮子はスプーンを一旦置き、感想を言う様だ。
「まぁ……学食のカレーよりは美味しいと思う」
「けど、今日のカレーは、肉が何時ものと違うのでしょ!」
「今日だけで言えば、美味しいと感じる……」
宮子はそう言って、再びカレーライスを食べ始める。
これは、宮子が喜んでいると見れば良いのか?
(咲子や真央も嬉しそうに食べているし、赤字に成ったのは事実だが、みんなが喜べばそれで良い……)
みんなが美味しそうにカレーライスを食べているを見て、俺もカレーライスを食べ始めた。
「お父さん! そろそろ、ご飯の時間だよ!!」
俺は半分起きていたが、咲子に起こされたので起き上がり、昼食の準備を咲子と始める。
少し冷めたカレーを温め直し、その間に母さん達もやって来て、お皿にご飯を盛り付けたり、サラダの用意をしている。
みんなのお皿にご飯が盛られた所に、俺は食堂のおばさんの様に、ご飯が乗ったお皿にカレールー掛けていく……
「具だくさんカレーだね♪」
「美味しそう~~♪」
カレーライスに成った、お皿を見ながら母さんは言う。
カレーの定番野菜以外に、ナス・ピーマン・エリンギの入った、お父さん特製カレー!
何時ものお父さんカレーより、きっと美味しい筈だ……
「……凄く、張り切ったね」
「私の言葉聞いていた…?」
宮子も、カレーライスに成ったお皿を見ながら言う。
ナスも入った事に依って、ボリュームが一気に増した。
ナスは直ぐに煮崩れるので、本当の最後に入れて有る。
「ナスは予定外だったけど、母さんが使って欲しいとの事だったので、ナスを入れたらそう成った」
「これが……あなたのカレーね!」
「後は味だね……」
宮子はそう言いながら、ダイニングテーブルに向かう。
味に関しては何時もと変わらないと、俺は思うが……
昔みたいな嫌々の顔で無く、宮子は期待している表情で有った。
みんなのお皿にカレールーを掛けて、全員がダイニングテーブルに座り、昼食の開始で有る。
昼食だからジュース類は無く、冷たい水だけで有る。
咲子の言う通り、テーブル上には幾つかの種類のドレッシングが置いて有り、ドレッシングだけ言えばサラダバーの様な感じで有った。
「お父さん! 咲子!」
「カレー作り、お疲れさま!!」
「知っての通り、今晩もカレーだけど、その時は惣菜類を足すからね♪」
「お父さんは、向こうで好きなものを食べてね!」
「では、みんなで頂きましょう♪」
「いただきます!」
『いただきます!!』
母さんの音頭で昼食が始まる。
冷蔵庫に生玉子やチーズが有るが、誰も使おうとはしなかった。
俺も早速食べたい所だが、母さんや宮子の反応を見たいのでしばらくは待つ。
母さんはスプーンで、ご飯とカレーを混ぜて口に入れる。
「もぐ、もぐ……」
俺は母さんの反応を待っている。
今日はどんな感想を言うのだろうか?
しかし……一口目では感想は言わずにもう一口食べる…?
「もぐ、もぐ……?」
母さんが二口目を食べた後、何故か首を傾げる。
変な物でも入っていたか!?
「どうした、母さん!」
「どこか変な味でもするか?」
「……いや~~、まさかとは思うけど……良いお肉使った?」
「今日のカレーは…、脂が美味しいと言うか、味にコクが有って、しっかりした味になっている」
(流石母さんだな…)
(小間切れとは言えども、国産牛肉を使ったのを見抜かれたか!!)
「どうせ…、お父さんが咲子を甘やかしたのだろうけど、赤字に成ったでしょ~~♪」
母さんは怒る素振りは見せずに、苦笑いをしながら言う。
俺はもっと怒ると感じていたが、そうでは無かった。
「晩ご飯の量まで作って貰ってしまったから、“あれやこれ”とは言わないけど、お小遣いの追加は無いからね!♪」
「うん、うん。良いお肉だけ有って、美味しいわ!♪」
母さんは笑顔で言って、そのままカレーを食べ続ける。
宮子の反応はどうだろうか?
「もぐ、もぐ……」
宮子は何も言わずに、カレーライスを食べている。
母さんの様に、宮子自ら感想は述べる事は少ない。
「どうだ! 宮子!!」
「宮子にとっては、本当に久し振りだろ!!」
「大学生に成ってからは、バイトを理由に食べなく成っていたからな」
宮子が、俺のカレーを食べるのは本当に久し振りの筈だ。
もしかしたら、1年以上は食べていないと思う。
「……良く、覚えているね。それだけ、気に掛けられているのか」
「そうね……あなたのカレーを食べるのは本当に久し振りだわ」
「でっ、味はどうだ!!」
「宮子の口に合っているか……」
宮子はスプーンを一旦置き、感想を言う様だ。
「まぁ……学食のカレーよりは美味しいと思う」
「けど、今日のカレーは、肉が何時ものと違うのでしょ!」
「今日だけで言えば、美味しいと感じる……」
宮子はそう言って、再びカレーライスを食べ始める。
これは、宮子が喜んでいると見れば良いのか?
(咲子や真央も嬉しそうに食べているし、赤字に成ったのは事実だが、みんなが喜べばそれで良い……)
みんなが美味しそうにカレーライスを食べているを見て、俺もカレーライスを食べ始めた。
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