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番外編
第25話 家族で水族館 その1
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水族館の次のゾーンは、イルカやペンギン達のゾーンで有った。
みんなが大好きな、イルカやペンギン達で有る。俺もペンギンは水族館の中でも好きな生き物で有った。
「ペンギン、ペンギン!」
「ペンギン飼いたいな~~」
真央はペンギンの姿を見て興奮している。母さんや宮子、咲子も楽しそうな笑顔でペンギンを見ている。ペンギンを家で飼う事は、流石に出来ないが……
サメとは違うイルカの泳ぐ姿を見て、アクリル板かガラス板がトンネル上に成っている部分では、家族全員が歓声を上げたり、写真を撮ったりして海の生き物を楽しむ。
館内から外に出ると、屋外での展示に成り、イルカショーや屋外にも展示されているペンギンの姿が見られる。
イルカショー開演時間に丁度重なったため、イルカショーも楽しんで水族館を満喫する……
規模がさほど大きくない水族館だから、お昼を少し過ぎた時間には館内を一巡り出来てしまう。
此処は施設の関係上、お昼等の食事を取る場合は、一度施設から退場しなければならないが再入場も出来る。
「どうする?」
「一巡りはしたし、お昼時間だけど…?」
俺は家族全員の意見を聞く。
「私(咲子)は、お土産コーナーを見てからのお昼が良い!」
「私も、咲子お姉ちゃんと同じ!!」
「……」
みんながそれぞれ意見を言う中、母さんと宮子は黙っていたが……
「お土産コーナーを見てからお昼でしょうね…」
宮子がそう言う。それが妥当な意見だった……
水族館のお土産コーナーと言っても、ぬいぐるみ、キーホルダー、後は定番のお菓子類で有る。
「菜子ちゃん達にお土産を買おうかな?」
「何時も、貰ってばかりだし!」
真央は親友達のお土産を選んでいるようだ。
キーホルダーや、館内オリジナルの文房具でも渡すのだろうか?
「私は、ぬいぐるみでも買おうかな?」
「部屋のぬいぐるみも賑やかに成るし!」
咲子は自分用のぬいぐるみを買う感じだ。
そう言えば…、2人でショッピングモールを巡った時にも、ぬいぐるみを買わされたな……。咲子は、ぬいぐるみが好きなんだろうか?
宮子も同じ様にお土産類を見ているが、親友達にお土産を渡すのだろうか?
母さんはお菓子類を見ていた。
「この辺のお菓子を買って、近所に渡すべきか?」
「う~ん。パッケージは可愛いけど、クッキーとかだと喜ばれないかな?」
「どうしようかな?」
母さんはご近所さんに配る、お土産のお菓子を見ている。
俺は、帰省で帰って居るのだから、水族館の菓子土産を持って行くより、地元の菓子土産を持っていた方が都合が良いので、見て回っているだけで有る。
すると、ぬいぐるみを見ていた咲子が俺に聞いてくる。
「お父さん! お父さんはこのぬいぐるみ、どっちが可愛いと思う?」
咲子は両手に持っている、ぬいぐるみを俺に見せてくる。
片方の手には、デフォルメされたサメのぬいぐるみ。もう片方の手には、アザラシのぬいぐるみを持っていた。
「どちらが良いか……?」
「サメはこの水族館の名物だから、サメにしたらどうだ…?」
「サメのぬいぐるみか!」
「私的には、アザラシにしようかと思ったけど、お父さんがサメが良いのなら、サメのぬいぐるみにする!!」
「いや、咲子…。俺の意見で無く、咲子の意見で、―――」
「これで決まり!!」
咲子は俺の言葉を最後まで聞かずに、サメのぬいぐるみを持ってレジに行ってしまった。
そのやり取りを見ていた宮子が、俺の側に寄ってくる。
「相変わらずあなたは、咲子に好かれているわね…」
「宮子!?」
「別に驚く必要は無いでしょ。義理でも親子だし…」
「まぁ…そうだな」
「あの子も困った子ね…。咲子はあなたを父親として見なければ成らないの、年上のお兄さんか、親戚のおじさん感覚で見ている」
「宮子さんも、中々鋭い洞察力でして…」
「何! その馬鹿にしたような言い方!!」
宮子は急に怒り出す!
「違う! 宮子。褒めたんだよ!!」
「私には……馬鹿にしたように聞こえた!」
「ごめん! 謝る!!」
「この通り!!」
俺は両手を合わせて謝る。
「たっく…!」
「あなたも大人だから、大人らしい行動と態度をしてよ!」
「お母さんもそうだけど……時々出る、子どもの様な仕草が、咲子があなたを父親として、見切れてないのだから!!」
「そうなのか…?」
「ほら、そこ!!」
「安易に人に聞く前に、まず自分で考える!!」
「それでも判らなければ、相手に聞きなさい!!」
「お母さんも、あなたも、直ぐに意見を求めるから、咲子が義理でもあなたを父親として見ないのだよ!」
「俺に貫禄が無いからな…」
「う~む」
「あなたに貫禄なんか持てないよ!」
「あなたが貫禄なんか持ったら…、私達全員があなたに犯されるわ!」
「宮子…。ここは外だから…」
咲子と良い宮子と良い、エスカレートし出すと、危ない発言を外でも平気で言ってしまう。この辺は流石に姉妹だな……
宮子が次の言葉を言うとした時に、咲子が嬉しそうに、サメのぬいぐるみを入ったレジ袋を持って戻って来る。
「あっ、お姉ちゃん!!」
「サメのぬいぐるみ買っちゃった❤」
レジ袋に入ったサメのぬいぐるみを、嬉しそうに宮子に見せる。
「……そう。良かったわね、咲子」
「うん!!」
嬉しそうに頷く咲子。
「お姉ちゃんも、お土産を買ってくるね…」
「じゃあ、お土産コーナーの外でお父さんと待っているね!」
「……えぇ」
宮子の顔は少し引きつっていた感じだが、咲子は全く気にしてない。
(これは本当に咲子次第で、家族がバラバラに成るかもな…)
真田家の運命を握っているのは現在、咲子が握っている。
咲子の行動次第では、真田家は空中分解に成る!!
俺の中でも、それは絶対に避けたかった……
みんなが大好きな、イルカやペンギン達で有る。俺もペンギンは水族館の中でも好きな生き物で有った。
「ペンギン、ペンギン!」
「ペンギン飼いたいな~~」
真央はペンギンの姿を見て興奮している。母さんや宮子、咲子も楽しそうな笑顔でペンギンを見ている。ペンギンを家で飼う事は、流石に出来ないが……
サメとは違うイルカの泳ぐ姿を見て、アクリル板かガラス板がトンネル上に成っている部分では、家族全員が歓声を上げたり、写真を撮ったりして海の生き物を楽しむ。
館内から外に出ると、屋外での展示に成り、イルカショーや屋外にも展示されているペンギンの姿が見られる。
イルカショー開演時間に丁度重なったため、イルカショーも楽しんで水族館を満喫する……
規模がさほど大きくない水族館だから、お昼を少し過ぎた時間には館内を一巡り出来てしまう。
此処は施設の関係上、お昼等の食事を取る場合は、一度施設から退場しなければならないが再入場も出来る。
「どうする?」
「一巡りはしたし、お昼時間だけど…?」
俺は家族全員の意見を聞く。
「私(咲子)は、お土産コーナーを見てからのお昼が良い!」
「私も、咲子お姉ちゃんと同じ!!」
「……」
みんながそれぞれ意見を言う中、母さんと宮子は黙っていたが……
「お土産コーナーを見てからお昼でしょうね…」
宮子がそう言う。それが妥当な意見だった……
水族館のお土産コーナーと言っても、ぬいぐるみ、キーホルダー、後は定番のお菓子類で有る。
「菜子ちゃん達にお土産を買おうかな?」
「何時も、貰ってばかりだし!」
真央は親友達のお土産を選んでいるようだ。
キーホルダーや、館内オリジナルの文房具でも渡すのだろうか?
「私は、ぬいぐるみでも買おうかな?」
「部屋のぬいぐるみも賑やかに成るし!」
咲子は自分用のぬいぐるみを買う感じだ。
そう言えば…、2人でショッピングモールを巡った時にも、ぬいぐるみを買わされたな……。咲子は、ぬいぐるみが好きなんだろうか?
宮子も同じ様にお土産類を見ているが、親友達にお土産を渡すのだろうか?
母さんはお菓子類を見ていた。
「この辺のお菓子を買って、近所に渡すべきか?」
「う~ん。パッケージは可愛いけど、クッキーとかだと喜ばれないかな?」
「どうしようかな?」
母さんはご近所さんに配る、お土産のお菓子を見ている。
俺は、帰省で帰って居るのだから、水族館の菓子土産を持って行くより、地元の菓子土産を持っていた方が都合が良いので、見て回っているだけで有る。
すると、ぬいぐるみを見ていた咲子が俺に聞いてくる。
「お父さん! お父さんはこのぬいぐるみ、どっちが可愛いと思う?」
咲子は両手に持っている、ぬいぐるみを俺に見せてくる。
片方の手には、デフォルメされたサメのぬいぐるみ。もう片方の手には、アザラシのぬいぐるみを持っていた。
「どちらが良いか……?」
「サメはこの水族館の名物だから、サメにしたらどうだ…?」
「サメのぬいぐるみか!」
「私的には、アザラシにしようかと思ったけど、お父さんがサメが良いのなら、サメのぬいぐるみにする!!」
「いや、咲子…。俺の意見で無く、咲子の意見で、―――」
「これで決まり!!」
咲子は俺の言葉を最後まで聞かずに、サメのぬいぐるみを持ってレジに行ってしまった。
そのやり取りを見ていた宮子が、俺の側に寄ってくる。
「相変わらずあなたは、咲子に好かれているわね…」
「宮子!?」
「別に驚く必要は無いでしょ。義理でも親子だし…」
「まぁ…そうだな」
「あの子も困った子ね…。咲子はあなたを父親として見なければ成らないの、年上のお兄さんか、親戚のおじさん感覚で見ている」
「宮子さんも、中々鋭い洞察力でして…」
「何! その馬鹿にしたような言い方!!」
宮子は急に怒り出す!
「違う! 宮子。褒めたんだよ!!」
「私には……馬鹿にしたように聞こえた!」
「ごめん! 謝る!!」
「この通り!!」
俺は両手を合わせて謝る。
「たっく…!」
「あなたも大人だから、大人らしい行動と態度をしてよ!」
「お母さんもそうだけど……時々出る、子どもの様な仕草が、咲子があなたを父親として、見切れてないのだから!!」
「そうなのか…?」
「ほら、そこ!!」
「安易に人に聞く前に、まず自分で考える!!」
「それでも判らなければ、相手に聞きなさい!!」
「お母さんも、あなたも、直ぐに意見を求めるから、咲子が義理でもあなたを父親として見ないのだよ!」
「俺に貫禄が無いからな…」
「う~む」
「あなたに貫禄なんか持てないよ!」
「あなたが貫禄なんか持ったら…、私達全員があなたに犯されるわ!」
「宮子…。ここは外だから…」
咲子と良い宮子と良い、エスカレートし出すと、危ない発言を外でも平気で言ってしまう。この辺は流石に姉妹だな……
宮子が次の言葉を言うとした時に、咲子が嬉しそうに、サメのぬいぐるみを入ったレジ袋を持って戻って来る。
「あっ、お姉ちゃん!!」
「サメのぬいぐるみ買っちゃった❤」
レジ袋に入ったサメのぬいぐるみを、嬉しそうに宮子に見せる。
「……そう。良かったわね、咲子」
「うん!!」
嬉しそうに頷く咲子。
「お姉ちゃんも、お土産を買ってくるね…」
「じゃあ、お土産コーナーの外でお父さんと待っているね!」
「……えぇ」
宮子の顔は少し引きつっていた感じだが、咲子は全く気にしてない。
(これは本当に咲子次第で、家族がバラバラに成るかもな…)
真田家の運命を握っているのは現在、咲子が握っている。
咲子の行動次第では、真田家は空中分解に成る!!
俺の中でも、それは絶対に避けたかった……
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