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番外編
第13話 今日の宿泊先 その2
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晩ご飯の時間……
ここの宿では、食事は部屋出しでは無くて、館内のレストランで提供されるシステムで有った。
レストランのスタッフに案内されて、俺達家族は席に着くと美味しそうな料理がテーブル一杯に並べられていた。
「修学旅行で、旅館に泊まった時の食事よりも豪華だね!」
そんな事を言う咲子で有るが当たり前で有る。
食事の予算もそもそも違うし規模も違う……。修学旅行等の大人数の旅行と成ると、提供される食事も比較的手間が掛からない物や、既製品が活用される時が多い。
真央は小学生だから、本来なら小学生向けの定食が提供されるが、みんなと同じ物が良いだろうと言う事で、真央も俺達と同じ料理を食べる。
そのため、真央は子どもで有るが宿泊料金は大人料金で有った。
スタッフの人が刺身を運んで来て、配膳をし終えると声を掛けてくる。
「お飲み物はどうしますか…?」
「俺は生ビールだが、母さん達は?」
「私(母さん)も生ビールかな?」
「私(宮子)も同じで……」
「私(咲子)はコーラ!」
「私(真央)もコーラ!!」
みんながそれぞれ注文するが、要約すると生ビールが3つ、コーラが2つで有る。
スタッフの人もさっさと注文を取っていく。
「それでは、しばらくお待ち下さい…」
スタッフの人はそう言って席を離れていく。
飲み物が来るまで待っていても良いが、咲子や母さんは今にも料理を食べたい顔していた……
「乾杯は後にして、食べ始めようか…?」
俺はそう言うが……
「折角だし、待ちましょう!」
「喉を潤してから、食べる方が美味しいに決まっているよ!」
宮子はそう言う。
大人の料理だから……実は食前酒が置いてある。
食前酒で乾杯をしても良いが、咲子と真央は未成年で有る。
しかし、今の時代を考えると色々と五月蠅い…。食前酒での乾杯は提案しない方が良いだろう……
「うん…。飲み物が来るまで、待ちましょう」
本当は食べたいはずだが、母さんはその衝動を抑えながら言う。
その言葉で咲子・真央が何も言わないという事は、待つという事で良いのだろう?
俺は食前酒を飲みたかったが、雰囲気的に飲めそうではないので、お手拭き手を拭いたり、割り箸を割っての直ぐに食べられる準備をして待つ。
他の人達も同じ事をしているが、飲み物が来るまでの間、おしゃべり好きの母さんや、咲子は何も言わずに料理をじっと見つめていた。
しばらくして飲み物が運ばれてくる。
これでやっと乾杯と、食事の開始が出来る。
「乾杯の音頭は誰がする?」
生ビールの入ったジョッキを持ちながら、母さんは言う。
「宮子が主催者だし、宮子で良いんで無い?」
俺は宮子に気軽に話し掛ける。
「じゃあ、私(宮子)が…」
宮子も生ビールの入ったジョッキを持つ。
「えっと……、皆さん。本日は集まってくれて、ありがとうございます」
「お疲れさまでした……。乾杯!」
家族に言う言葉では無いと思うが、緊張でもしているのだろうか?
でも、乾杯は乾杯だ!!
『乾杯~~』
家族のみんなでジョッキやグラスを鳴らし有って乾杯をする。
みんなビールやコーラに口付ける。俺もビールに口付けると言うより飲む!!
『ゴク、ゴク、―――』
「ふぅ~~」
「外で飲む、ビールは旨い!!」
俺はビールジョッキの半分位一気に開けるが、母さんや咲子達は軽く口を付けただけで料理を食べ始めていた。
「昼に食べたお刺身も新鮮だったけど、ここの刺身も美味しいね♪」
「料理を作らなくて良いのは助かるわ♪」
「うん、これも美味しい!」
母さん、咲子がそれぞれ、料理の感想を言っている。
「お母さん! 肉焼いても良いの?」
テーブルの上には、焼肉らしき生肉と添え野菜が置かれている。これは鉄板焼きかな?
スタッフの人は何も問いかけなかったが、ガスマッチはテーブルに置いて有った。
「真央? もう肉に行くの。早くない?」
「先に、刺身食べたら?」
咲子は真央にそう言う。
「刺身より、先に肉が食べたい!」
真央は反論する。俺は食べたい物を食べれば良いと思う。
ガスマッチは宮子の近くに有ったので、宮子が真央のコンロに火を付ける。
「有る程度、鉄板が熱くなったら肉を乗せるのだよ」
「ありがと~~。宮子お姉ちゃん!」
真央は宮子にお礼を言うが、俺はここで気付く。
(あれ…?)
(何で、メインらしき物が2品も有るんだ?)
俺は気に成ったので、鉄板焼き以外の、もう1つのコンロに乗っている中味を見てみる。
中味は野菜や肉類が入っており鍋みたいな感じだ。
俺が不思議に思っていると宮子が俺に言ってくる。
「気付いた…?」
「メインのコンロが2つ有るから変だと感じた。どっちかが追加の品?」
「えぇ、そうよ…。でも、そんなにしないわ」
値段の事は聞くと野暮なので聞かないが、テーブルに置いて有る、お品書きを見ると、この後、炊き合わせ、焼き魚系の料理、天ぷら等が出て来るそうでかなりの豪華料理だ。
これ位の品数が有ると、母さんや咲子達も満足出来る量で有る。宮子はその辺の事も考えているようだ。
俺は家族の事を考えているのだなと、思いながら前菜を摘まんだ。
ここの宿では、食事は部屋出しでは無くて、館内のレストランで提供されるシステムで有った。
レストランのスタッフに案内されて、俺達家族は席に着くと美味しそうな料理がテーブル一杯に並べられていた。
「修学旅行で、旅館に泊まった時の食事よりも豪華だね!」
そんな事を言う咲子で有るが当たり前で有る。
食事の予算もそもそも違うし規模も違う……。修学旅行等の大人数の旅行と成ると、提供される食事も比較的手間が掛からない物や、既製品が活用される時が多い。
真央は小学生だから、本来なら小学生向けの定食が提供されるが、みんなと同じ物が良いだろうと言う事で、真央も俺達と同じ料理を食べる。
そのため、真央は子どもで有るが宿泊料金は大人料金で有った。
スタッフの人が刺身を運んで来て、配膳をし終えると声を掛けてくる。
「お飲み物はどうしますか…?」
「俺は生ビールだが、母さん達は?」
「私(母さん)も生ビールかな?」
「私(宮子)も同じで……」
「私(咲子)はコーラ!」
「私(真央)もコーラ!!」
みんながそれぞれ注文するが、要約すると生ビールが3つ、コーラが2つで有る。
スタッフの人もさっさと注文を取っていく。
「それでは、しばらくお待ち下さい…」
スタッフの人はそう言って席を離れていく。
飲み物が来るまで待っていても良いが、咲子や母さんは今にも料理を食べたい顔していた……
「乾杯は後にして、食べ始めようか…?」
俺はそう言うが……
「折角だし、待ちましょう!」
「喉を潤してから、食べる方が美味しいに決まっているよ!」
宮子はそう言う。
大人の料理だから……実は食前酒が置いてある。
食前酒で乾杯をしても良いが、咲子と真央は未成年で有る。
しかし、今の時代を考えると色々と五月蠅い…。食前酒での乾杯は提案しない方が良いだろう……
「うん…。飲み物が来るまで、待ちましょう」
本当は食べたいはずだが、母さんはその衝動を抑えながら言う。
その言葉で咲子・真央が何も言わないという事は、待つという事で良いのだろう?
俺は食前酒を飲みたかったが、雰囲気的に飲めそうではないので、お手拭き手を拭いたり、割り箸を割っての直ぐに食べられる準備をして待つ。
他の人達も同じ事をしているが、飲み物が来るまでの間、おしゃべり好きの母さんや、咲子は何も言わずに料理をじっと見つめていた。
しばらくして飲み物が運ばれてくる。
これでやっと乾杯と、食事の開始が出来る。
「乾杯の音頭は誰がする?」
生ビールの入ったジョッキを持ちながら、母さんは言う。
「宮子が主催者だし、宮子で良いんで無い?」
俺は宮子に気軽に話し掛ける。
「じゃあ、私(宮子)が…」
宮子も生ビールの入ったジョッキを持つ。
「えっと……、皆さん。本日は集まってくれて、ありがとうございます」
「お疲れさまでした……。乾杯!」
家族に言う言葉では無いと思うが、緊張でもしているのだろうか?
でも、乾杯は乾杯だ!!
『乾杯~~』
家族のみんなでジョッキやグラスを鳴らし有って乾杯をする。
みんなビールやコーラに口付ける。俺もビールに口付けると言うより飲む!!
『ゴク、ゴク、―――』
「ふぅ~~」
「外で飲む、ビールは旨い!!」
俺はビールジョッキの半分位一気に開けるが、母さんや咲子達は軽く口を付けただけで料理を食べ始めていた。
「昼に食べたお刺身も新鮮だったけど、ここの刺身も美味しいね♪」
「料理を作らなくて良いのは助かるわ♪」
「うん、これも美味しい!」
母さん、咲子がそれぞれ、料理の感想を言っている。
「お母さん! 肉焼いても良いの?」
テーブルの上には、焼肉らしき生肉と添え野菜が置かれている。これは鉄板焼きかな?
スタッフの人は何も問いかけなかったが、ガスマッチはテーブルに置いて有った。
「真央? もう肉に行くの。早くない?」
「先に、刺身食べたら?」
咲子は真央にそう言う。
「刺身より、先に肉が食べたい!」
真央は反論する。俺は食べたい物を食べれば良いと思う。
ガスマッチは宮子の近くに有ったので、宮子が真央のコンロに火を付ける。
「有る程度、鉄板が熱くなったら肉を乗せるのだよ」
「ありがと~~。宮子お姉ちゃん!」
真央は宮子にお礼を言うが、俺はここで気付く。
(あれ…?)
(何で、メインらしき物が2品も有るんだ?)
俺は気に成ったので、鉄板焼き以外の、もう1つのコンロに乗っている中味を見てみる。
中味は野菜や肉類が入っており鍋みたいな感じだ。
俺が不思議に思っていると宮子が俺に言ってくる。
「気付いた…?」
「メインのコンロが2つ有るから変だと感じた。どっちかが追加の品?」
「えぇ、そうよ…。でも、そんなにしないわ」
値段の事は聞くと野暮なので聞かないが、テーブルに置いて有る、お品書きを見ると、この後、炊き合わせ、焼き魚系の料理、天ぷら等が出て来るそうでかなりの豪華料理だ。
これ位の品数が有ると、母さんや咲子達も満足出来る量で有る。宮子はその辺の事も考えているようだ。
俺は家族の事を考えているのだなと、思いながら前菜を摘まんだ。
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