87 / 167
番外編
第8話 家族旅行 その2
しおりを挟む
バイパスを途中で降りて、能降半島外周沿いの国道を走り始める。
道路の横側には海景色が広がり始めていた。
「わぁ~、海だ!」
「青くて綺麗~~」
海景色を見て最初に声を上げたのは真央で有った。
真央の声に反応して、母さん達も海景色を見始める。
「……そう言えば、今年は海に行かなかったね」
真央がそう呟く。
俺は咲子と海を見に行った覚えが有るので、気付かなかったが、家族では海に行っていない事を思い出す。
「誰かさん達は、内緒で行ったのだけどね♪」
母さんは意地の悪いことを言う。
「えっ、誰が行ったの?」
「ずるい!!」
真央は、俺と咲子が海に行ったのを知らない様だ。
「真央。そんな事どうでも良いじゃ無い!」
「今日と明日は、嫌に成るぐらい海景色が見られるのだから!!」
内緒の原因を作った張本人(咲子)が真央にそう言っている。
海沿いの道をしばらく走らせていると、道の駅の案内標識が出て来る。
「道の駅に寄りましょうか…」
宮子が俺に向けてそう呟く。
「うん。分かった…」
能降半島。最初の観光は道の駅からで有る。
近年の道の駅は本当に整備されていて、立派な観光名所に成りつつ有る。
地元の野菜や食材、レストランやお土産売り場も併設されている道の駅も有って、有名所な道の駅は、大型連休などに成ると駐車場が一杯で立ち寄れない時も有る。
最初に立ち寄った道の駅で軽い休憩をする。
時間的に少し早かったのだろう……レストランや出店はまだ開いていなかった。
「名物の物を食べようかと思ったけど残念…」
咲子はそう言う。咲子の胃袋は底なし沼か!?
産直コーナーで地元野菜等を見て回るが、今日買ってもどうしようも無いので見るだけで有る。
道の駅を出てドライブを再開させる……。海沿いを30分位走らせていると、名勝の案内標識が出て来る。
「ここにも寄りましょうか…」
宮子は再び、俺にそう呟く。
俺は案内標識に従って、道を進んでいく。
ここは海景色も見られる棚田で有る。結構有名所みたいだ。所々の棚田は水田と成っている部分も有った。
時間的には夕方が見頃らしいが、今日は天気が良いので、青空を見ながらの海景色も良い物だ。
「綺麗な景色だね~~。これが棚田なんだ…」
咲子は棚田を見ながら呟いている。
「こう言うのを見ると、旅行に来た感じだね~~♪」
「天気も良いし、私(母さん)の日頃の行いが良いのかな~~♪」
母さんも声からして嬉しそうだ。
真央はその風景をスマートフォンで撮っている。何処かのSNSにも投稿するのだろうか?
「……」
それに対して宮子は、無言で海景色の見える棚田を見つめていた。
俺は声を掛けようか迷うが……宮子は俺に気付いたのかこちらに振り向く。
「綺麗な景色だな…」
俺は宮子にそう声を掛ける。
「……まだ、これから見所は沢山有るわよ」
宮子はそう返してきた。
「全体の3分の1も行っていないからな…」
俺が宮子に、そう返事をすると……
「時間的に、そろそろ行きましょうか…?」
「えっ、棚田は歩かないのか?」
「歩いても良いけど……今日は歩く所ばかりだよ…」
「この位置から見れば私(宮子)は満足…」
「宮子は良くても、母さん達の意見も有るからな?」
「そうね…」
……
棚田の散策は宮子が先ほどの事を言ったため、展望位置から鑑賞で終わる。
再び車を走らせてドライブの再開で有る。
今日は素晴らしい位の青空なので、本当にドライブ日和で有る。
車内の雰囲気も大分良く成ってきていて、みんなから笑みが零れている。
俺はそれをルームミラーで見ながら、宮子の指示を受けながら車を走らせた。
道路の横側には海景色が広がり始めていた。
「わぁ~、海だ!」
「青くて綺麗~~」
海景色を見て最初に声を上げたのは真央で有った。
真央の声に反応して、母さん達も海景色を見始める。
「……そう言えば、今年は海に行かなかったね」
真央がそう呟く。
俺は咲子と海を見に行った覚えが有るので、気付かなかったが、家族では海に行っていない事を思い出す。
「誰かさん達は、内緒で行ったのだけどね♪」
母さんは意地の悪いことを言う。
「えっ、誰が行ったの?」
「ずるい!!」
真央は、俺と咲子が海に行ったのを知らない様だ。
「真央。そんな事どうでも良いじゃ無い!」
「今日と明日は、嫌に成るぐらい海景色が見られるのだから!!」
内緒の原因を作った張本人(咲子)が真央にそう言っている。
海沿いの道をしばらく走らせていると、道の駅の案内標識が出て来る。
「道の駅に寄りましょうか…」
宮子が俺に向けてそう呟く。
「うん。分かった…」
能降半島。最初の観光は道の駅からで有る。
近年の道の駅は本当に整備されていて、立派な観光名所に成りつつ有る。
地元の野菜や食材、レストランやお土産売り場も併設されている道の駅も有って、有名所な道の駅は、大型連休などに成ると駐車場が一杯で立ち寄れない時も有る。
最初に立ち寄った道の駅で軽い休憩をする。
時間的に少し早かったのだろう……レストランや出店はまだ開いていなかった。
「名物の物を食べようかと思ったけど残念…」
咲子はそう言う。咲子の胃袋は底なし沼か!?
産直コーナーで地元野菜等を見て回るが、今日買ってもどうしようも無いので見るだけで有る。
道の駅を出てドライブを再開させる……。海沿いを30分位走らせていると、名勝の案内標識が出て来る。
「ここにも寄りましょうか…」
宮子は再び、俺にそう呟く。
俺は案内標識に従って、道を進んでいく。
ここは海景色も見られる棚田で有る。結構有名所みたいだ。所々の棚田は水田と成っている部分も有った。
時間的には夕方が見頃らしいが、今日は天気が良いので、青空を見ながらの海景色も良い物だ。
「綺麗な景色だね~~。これが棚田なんだ…」
咲子は棚田を見ながら呟いている。
「こう言うのを見ると、旅行に来た感じだね~~♪」
「天気も良いし、私(母さん)の日頃の行いが良いのかな~~♪」
母さんも声からして嬉しそうだ。
真央はその風景をスマートフォンで撮っている。何処かのSNSにも投稿するのだろうか?
「……」
それに対して宮子は、無言で海景色の見える棚田を見つめていた。
俺は声を掛けようか迷うが……宮子は俺に気付いたのかこちらに振り向く。
「綺麗な景色だな…」
俺は宮子にそう声を掛ける。
「……まだ、これから見所は沢山有るわよ」
宮子はそう返してきた。
「全体の3分の1も行っていないからな…」
俺が宮子に、そう返事をすると……
「時間的に、そろそろ行きましょうか…?」
「えっ、棚田は歩かないのか?」
「歩いても良いけど……今日は歩く所ばかりだよ…」
「この位置から見れば私(宮子)は満足…」
「宮子は良くても、母さん達の意見も有るからな?」
「そうね…」
……
棚田の散策は宮子が先ほどの事を言ったため、展望位置から鑑賞で終わる。
再び車を走らせてドライブの再開で有る。
今日は素晴らしい位の青空なので、本当にドライブ日和で有る。
車内の雰囲気も大分良く成ってきていて、みんなから笑みが零れている。
俺はそれをルームミラーで見ながら、宮子の指示を受けながら車を走らせた。
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

婚約者の様子がおかしいので尾行したら、隠し妻と子供がいました
Kouei
恋愛
婚約者の様子がおかしい…
ご両親が事故で亡くなったばかりだと分かっているけれど…何かがおかしいわ。
忌明けを過ぎて…もう2か月近く会っていないし。
だから私は婚約者を尾行した。
するとそこで目にしたのは、婚約者そっくりの小さな男の子と美しい女性と一緒にいる彼の姿だった。
まさかっ 隠し妻と子供がいたなんて!!!
※誤字脱字報告ありがとうございます。
※この作品は、他サイトにも投稿しています。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる