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第76話 別れの日 その1
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翌日……
今日は日曜日。いよいよ、咲子が母さん達の元へ戻る日で有る。
今朝も、咲子と一緒に朝食を作っているが、咲子に何ら変化は無かった。俺の杞憂で済みそうだ。
朝食の後、俺は普段の家事をして、咲子には荷造りをして貰う。
咲子の秘密の箱(段ボール)は、咲子を見送った後、俺が運送会社に持ち込んで、母さん達の家に発送手続きをする。
俺は家事を終えて、咲子も荷造りが済んだが、その後はどうするのだろうか?
俺は居間でスマートフォンを触っている咲子に聞いて見る。
「咲子。帰るのはお昼ご飯を食べてから何だよね?」
「そうだけど……、荷物纏めちゃったから暇なんだよね…」
咲子はそう言う。
「俺的には……咲子の好きな様に過ごして貰えば良いが…」
「まぁ……私は、今から帰っても良いんだけどね…」
やはりと言うか、俺が咲子の気持ちを受け取らなかった影響で、俺に対する強い押しが急に無くなった……。今までの咲子だったら、そんな事を絶対に言わないからだ。
俺は時計を見て時刻を確認すると、午前10時半前だった。
「少し、お昼には早いな……。この時間だとまだ、お店屋さんが開いてないな…」
俺がそう呟いていると……
「ねぇ、お父さん……。最後に、私の我が儘言っても良い…」
「えっ!?」
「変な事じゃないよね…」
「全然!」
「私、何かハンバーガーが食べたくなったの!」
「ハンバーガーショップなら、もう、この時間なら開いているでしょ!」
「お昼ご飯はハンバーガーショップで食べない?」
咲子はそう提案してくる。
ハンバーガーショップなら確実に店も開いているし、駅前に店が有ったはずだから、こちらも都合が良い。
「よし!」
「咲子の最後の我が儘を聞こうでは無いか!!」
「やった!」
咲子は小声でそう言いながら喜んでいた。
俺は準備をして、準備が出来たので咲子に声を掛けると……
「お父さん!!」
「最後にハグをして!!」
「ハグ!?」
「ハグって何だっけ……。バグじゃ無いよね?」
「もぅ、お父さん!」
「両腕で、しっかり抱きしめる事だよ。洋画みたいに!!」
咲子の言う意味で思い出す……
(あぁ、その事か…)
(今まで、ハグと言うか、咲子が勝手に抱きつきに来ていたが、何故か最近は来ていなかったな?)
(最初の頃は、咲子が良く求めて来ていたが、有る日からパッタリと止まった!)
咲子がその様な行為を急に止めたのは、咲子がそれ以上の関わりを望まないと判断したと感じていたが違っていたか?
しかし、これで2人きりの時間はお終いで有る。
仮に母さんや宮子の前で咲子とハグをしたら、2人は俺に対して、絶対に悪意持つだろう。
「じゃあ、咲子。行くぞ……」
「うん! 早く来て!!」
「ゆっくりじゃ無くて、一気に来てね!!」
雰囲気の流れで抱き合うのは簡単だが、俺が余計な事を考えて仕舞った所為で、俺は緊張してしまった!
これではまるで、今から事を行いますの状態にそっくりで有った!?
俺は緊張をしながらも、映画のワンシーンを思い描きながら駆け寄り、咲子を両腕抱きしめる。
俺が咲子を抱きしめると、咲子も俺を強く抱きしめてきた。
咲子から抱きつかれた事は有ったが、自ら抱きついたのはこれが初めてだ。
母さんは、ややふっくらした体型だが、咲子の場合は大人だと思っていた割には、華奢な体型で有った……
抱きつきながら、咲子の顔を見ると『えへへ』と笑っていた。
『こう言うのを望んでいたんだよ!』の表情をしていた。
すると、咲子は俺の頬にキスをしてくる。
『チュッ♪』
「今まで、ありがとう。お父さん!」
「お父さんを、私の物に出来なかったのは残念だけど、お母さんに何かが有ったら、私が居るからね!」
「……不吉な事は言わないでくれよ。咲子…」
「冗談だよ!」
「これで、私の目的は達成!!」
咲子はそう言うと、咲子は腕を解くので、俺も腕を解きながら咲子と離れる。
咲子は『私の目的は達成!!』と言っていたが、どう言う意味なんだろうか?
「じゃあ、お父さん!」
「ハンバーガーショップに行こうよ!!」
「あぁ、行こうか…」
俺は咲子の秘密の箱を持ちながら、玄関から出た……。俺は荷物を持っているので、玄関の鍵は掛けられないので、咲子に鍵を締めて貰う。
「鍵も返すね!」
「あぁ、そうだったな!」
「でも、今は手が塞がっているから、荷物を積み込んでからだな!」
「分かった!!」
車に咲子の荷物を積み込んで、咲子からアパートの鍵を受け取って、咲子と一緒に昼食を取るため、ハンバーガーショップに向かった……
今日は日曜日。いよいよ、咲子が母さん達の元へ戻る日で有る。
今朝も、咲子と一緒に朝食を作っているが、咲子に何ら変化は無かった。俺の杞憂で済みそうだ。
朝食の後、俺は普段の家事をして、咲子には荷造りをして貰う。
咲子の秘密の箱(段ボール)は、咲子を見送った後、俺が運送会社に持ち込んで、母さん達の家に発送手続きをする。
俺は家事を終えて、咲子も荷造りが済んだが、その後はどうするのだろうか?
俺は居間でスマートフォンを触っている咲子に聞いて見る。
「咲子。帰るのはお昼ご飯を食べてから何だよね?」
「そうだけど……、荷物纏めちゃったから暇なんだよね…」
咲子はそう言う。
「俺的には……咲子の好きな様に過ごして貰えば良いが…」
「まぁ……私は、今から帰っても良いんだけどね…」
やはりと言うか、俺が咲子の気持ちを受け取らなかった影響で、俺に対する強い押しが急に無くなった……。今までの咲子だったら、そんな事を絶対に言わないからだ。
俺は時計を見て時刻を確認すると、午前10時半前だった。
「少し、お昼には早いな……。この時間だとまだ、お店屋さんが開いてないな…」
俺がそう呟いていると……
「ねぇ、お父さん……。最後に、私の我が儘言っても良い…」
「えっ!?」
「変な事じゃないよね…」
「全然!」
「私、何かハンバーガーが食べたくなったの!」
「ハンバーガーショップなら、もう、この時間なら開いているでしょ!」
「お昼ご飯はハンバーガーショップで食べない?」
咲子はそう提案してくる。
ハンバーガーショップなら確実に店も開いているし、駅前に店が有ったはずだから、こちらも都合が良い。
「よし!」
「咲子の最後の我が儘を聞こうでは無いか!!」
「やった!」
咲子は小声でそう言いながら喜んでいた。
俺は準備をして、準備が出来たので咲子に声を掛けると……
「お父さん!!」
「最後にハグをして!!」
「ハグ!?」
「ハグって何だっけ……。バグじゃ無いよね?」
「もぅ、お父さん!」
「両腕で、しっかり抱きしめる事だよ。洋画みたいに!!」
咲子の言う意味で思い出す……
(あぁ、その事か…)
(今まで、ハグと言うか、咲子が勝手に抱きつきに来ていたが、何故か最近は来ていなかったな?)
(最初の頃は、咲子が良く求めて来ていたが、有る日からパッタリと止まった!)
咲子がその様な行為を急に止めたのは、咲子がそれ以上の関わりを望まないと判断したと感じていたが違っていたか?
しかし、これで2人きりの時間はお終いで有る。
仮に母さんや宮子の前で咲子とハグをしたら、2人は俺に対して、絶対に悪意持つだろう。
「じゃあ、咲子。行くぞ……」
「うん! 早く来て!!」
「ゆっくりじゃ無くて、一気に来てね!!」
雰囲気の流れで抱き合うのは簡単だが、俺が余計な事を考えて仕舞った所為で、俺は緊張してしまった!
これではまるで、今から事を行いますの状態にそっくりで有った!?
俺は緊張をしながらも、映画のワンシーンを思い描きながら駆け寄り、咲子を両腕抱きしめる。
俺が咲子を抱きしめると、咲子も俺を強く抱きしめてきた。
咲子から抱きつかれた事は有ったが、自ら抱きついたのはこれが初めてだ。
母さんは、ややふっくらした体型だが、咲子の場合は大人だと思っていた割には、華奢な体型で有った……
抱きつきながら、咲子の顔を見ると『えへへ』と笑っていた。
『こう言うのを望んでいたんだよ!』の表情をしていた。
すると、咲子は俺の頬にキスをしてくる。
『チュッ♪』
「今まで、ありがとう。お父さん!」
「お父さんを、私の物に出来なかったのは残念だけど、お母さんに何かが有ったら、私が居るからね!」
「……不吉な事は言わないでくれよ。咲子…」
「冗談だよ!」
「これで、私の目的は達成!!」
咲子はそう言うと、咲子は腕を解くので、俺も腕を解きながら咲子と離れる。
咲子は『私の目的は達成!!』と言っていたが、どう言う意味なんだろうか?
「じゃあ、お父さん!」
「ハンバーガーショップに行こうよ!!」
「あぁ、行こうか…」
俺は咲子の秘密の箱を持ちながら、玄関から出た……。俺は荷物を持っているので、玄関の鍵は掛けられないので、咲子に鍵を締めて貰う。
「鍵も返すね!」
「あぁ、そうだったな!」
「でも、今は手が塞がっているから、荷物を積み込んでからだな!」
「分かった!!」
車に咲子の荷物を積み込んで、咲子からアパートの鍵を受け取って、咲子と一緒に昼食を取るため、ハンバーガーショップに向かった……
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