52 / 167
第51話 中華料理店 その2
しおりを挟む
車は走らせて数分。中華料理屋が見えてくる、中華料理 民章。
今日は日曜日だから、ランチは取り扱っていないが、平日はランチを取り扱っており、比較的手頃な値段で食べられる。しかし、今流行の格安中華系料理店では無いので、其所と比較すると値段は高い……
日曜日と言っても、駐車場には結構な車が止まっている。
宴会コースや予約等も取り扱っているので、融通が利きやすい店で有る。
店内に入ると昼食時を少し過ぎていたが、それでもテーブル席は満席で、出迎えた店員は普段は使ってない座敷の戸を開けて、俺たち家族を案内して座敷に座る。
「さて、何を食べようかな~」
咲子は早速メニューを広げて見ている。咲子がそれを行なうと、真央は咲子が開いているメニューを覗き込む。
「ここは叉焼麺がおすすめだぞ!」
俺はそう、咲子と真央に言うが……
「叉焼麺でも、普通の醤油味なんでしょ!」
「味噌叉焼麺や豚骨叉焼麺なら別だけど、それなら普通の中華料理を食べた方が良いよ!」
咲子はそう言う。
真央の方も……
「私は、酢豚の方が良いかな~~」
普段、メニュー選びに時間を掛ける真央が、もう食べたいのを決めているようだ。
普段ならこの辺で、店員さんがお冷やとおしぼりを持ってくるが、店内が混雑している関係でまだ来ていない。
「私(母さん)は、お父さんと一緒の物を頼むつもりだけど、叉焼麺と後は何を頼むの?」
「俺は叉焼麺とライスがここでの定番!」
「ライスと言うからには大とか有るの?」
「有るんじゃ無いかな?」
「店員さんに聞いてみるよ」
「じゃあ、私はライス大ね♪」
「咲子と真央は決まったか?」
「私(咲子)は決まったよ」
「青椒肉絲定食と、後は餃子が食べたい!」
「あっ、もちろん、ライスは大盛りね!」
「咲子は青椒肉絲定食ね。……餃子は2人前ぐらい頼むか」
「真央の方はどうだい?」
「私(真央)は酢豚定食!」
「お母さんが絶対作らないから!」
「真央は酢豚定食と……。ライスは普通盛りで良いの?」
「普通で良い!」
「成る程。分かった!」
みんなの食べたい物が決まった時に、丁度店員さんがやって来た。
「大変、お待たせして申し訳有りません」
店員さんはそう言いながら、お冷やとおしぼりを置いていく。
「注文の方は良いですか?」
俺は店員さんに聞く。
「はい。大丈夫です!」
「叉焼麺が2つとライスって、大盛りって出来ますか?」
「はい、大丈夫です」
「えっと、ライスは2つで、1つは大盛りで!」
「青椒肉絲定食をライス大盛りで、酢豚定食をそれぞれ1つ。餃子2人前お願いします」
「はい…」
「叉焼麺が2つと、青椒肉絲定食のライス大盛りと、酢豚定食と、ライスが並と大がそれぞれ1つで、餃子が2人前でよろしいですか?」
「はい。お願いします」
「それでは、しばらくお待ち下さい」
店員さんはそう言って離れる。
「ここがお父さんの行き付けのお店ね。中々良い所じゃない!」
母さんはその様に言う。
「そう言ってくれると嬉しいよ!」
料理が来るまでの間、雑談をしながら待つ。
料理の関係上、一番作りやすいメニューから先に出てくるので、最初に来たのは叉焼麺とライスだった……
ラーメン丼には、たっぷりの叉焼が乗せられていて、真ん中には刻みネギが盛られている。
ラーメンスープに浸かった叉焼を、ご飯に乗せて食べると、また違った美味しさが有る。
「あらら、私達のが先に来ちゃったね…」
母さんはそう言うが、咲子達の料理が来るのを待っていると麺が伸びてしまう。
「母さん仕方ないよ。……先に頂こう」
俺と母さんは、咲子と真央に断ってから先に頂く事にする。
俺と母さんは『いただきます』をして食べ始める。
ラーメンはスープが命だと言う位だから、俺がラーメンを食べる時はスープから始まる。
スープをレンゲですくいスープを飲む。
(うん。何時も通りというか、鶏ガラ出汁の効いた少し薄めの味だ)
(○系ラーメンを食べている人がこのラーメンを食べたら、きっと味が無いと言うだろう!)
俺は母さんの反応が見たくて、母さんのラーメンを食べる姿を観察する。
母さんもスープを飲んでから、麺を控えめにすする。
「……美味しいラーメンだけど、昔風の感じかな?」
「嫌いな味じゃ無いわ!!」
「母さん、叉焼も食べてみてよ!」
「どれ、どれ♪」
母さんは叉焼を箸で掴んで食べる。
「あ~~、成る程こう言った味なのね!」
「豚のバラ肉叉焼よりあっさりしていて、スープと良く合っているわ♪」
「逆にこれが普通の豚叉焼だったら、叉焼の油分でスープを殺しているかも知れないね!」
母さんは見事に解説してくれる。
母さんのグルメレポーターが上手だったのか、咲子と真央が叉焼に興味を示し始めた。
「お母さん……そんなに美味しいの?」
「1枚貰っても良い?」
咲子はそんな事を言っているが、咲子の箸は既に母さんの丼に延びていた。
真央も咲子を真似てか、真央の箸も俺の丼に延びていた。
「もう、しょうが無いわね!」
「1枚だけだよ」
「やった!」
咲子はそう言いながら、母さんの叉焼1枚を貰って食べる。
「もぐもぐ」
「へぇ~、何か高級感の有る味だね……上品というか」
咲子が思っていた味とは違ったのだろう。
きっと咲子は、焼肉屋で食べている牛肉を思ったのかも知れない。
真央も俺の丼から叉焼を取って食べている。
「この味……。焼き過ぎたローストビーフに似ているかも」
「えっ、真央!?」
「何処で、そんな物食べたの?」
「んっ?」
「菜子ちゃんお誕生会の時に食べた!」
真央はサラッと言う。
「あ~~、ローストビーフか。言われて見ればそんな気がするかも…」
咲子は、食べ終わってしまった叉焼の味を思い出しているようだ。
咲子は母さんに叉焼を再び貰おうとしたが、2回目は無かった。
がっかりした咲子だったが、その後直ぐに、咲子と真央の料理と餃子が運ばれて来たので、直ぐにいつも通りに戻る。
咲子と真央も『いただきます』をしてから、それぞれの料理を食べ始めた……
☆
昼食も食べ終えて店を出た後は、母さんと真央を駅まで送る。
中華料理店のお会計は、母さんとの約束通り全額俺が出したが、有る程度の金額は後日補填してくれるみたいだ。
駅近くの駐車場に車を止めて、母さんと真央を駅の改札まで見送る。
「じゃあ、お父さんと咲子。私達は一足先に家に帰るね♪」
「電車だから、大丈夫なはずだけど気を付けてね!」
「お父さん。ありがと!」
「……咲子。あまり、お父さんに迷惑掛けちゃダメだからね!」
「大丈夫だよ!」
「お父さんは、ちっとも私を迷惑だと感じてないから!」
「相変わらずだね……。遅くても、来週の日曜日までは戻って来るのよ!」
「は~い」
「分かった!」
「咲子お姉ちゃん。バイバイ~」
「真央もバイバイ!」
母さんと真央とは一時の別れに成るが、母さんと咲子との会話で気になる部分が有った。
『遅くても来週の日曜日までは戻って来るのよ!』と母さんが咲子に言った言葉が気に成った。どういった意味なんだろう?
咲子が元々帰る日が今日だったはずだが、俺が明日休暇を取った関係で、次の日に成ったのはまあ良いが、それより先の日は聞いてない。
母さんが冗談で言ったのか、本当なのかは分からないが、其所の言葉が気になった。
母さんと真央が改札を抜けてホームへ向かい、姿が見えなく成ったのを確認してから、咲子に声を掛けようとした時に、逆に声を掛けられる。
しかし、何時もの和やかな咲子では無く、真剣な眼差しをしている咲子だった。
「お父さん…」
「私の我が儘聞いてくれる?」
咲子の我が儘が、どんな物か分からないが状況からして、簡単な物では無い事は確かだった……
今日は日曜日だから、ランチは取り扱っていないが、平日はランチを取り扱っており、比較的手頃な値段で食べられる。しかし、今流行の格安中華系料理店では無いので、其所と比較すると値段は高い……
日曜日と言っても、駐車場には結構な車が止まっている。
宴会コースや予約等も取り扱っているので、融通が利きやすい店で有る。
店内に入ると昼食時を少し過ぎていたが、それでもテーブル席は満席で、出迎えた店員は普段は使ってない座敷の戸を開けて、俺たち家族を案内して座敷に座る。
「さて、何を食べようかな~」
咲子は早速メニューを広げて見ている。咲子がそれを行なうと、真央は咲子が開いているメニューを覗き込む。
「ここは叉焼麺がおすすめだぞ!」
俺はそう、咲子と真央に言うが……
「叉焼麺でも、普通の醤油味なんでしょ!」
「味噌叉焼麺や豚骨叉焼麺なら別だけど、それなら普通の中華料理を食べた方が良いよ!」
咲子はそう言う。
真央の方も……
「私は、酢豚の方が良いかな~~」
普段、メニュー選びに時間を掛ける真央が、もう食べたいのを決めているようだ。
普段ならこの辺で、店員さんがお冷やとおしぼりを持ってくるが、店内が混雑している関係でまだ来ていない。
「私(母さん)は、お父さんと一緒の物を頼むつもりだけど、叉焼麺と後は何を頼むの?」
「俺は叉焼麺とライスがここでの定番!」
「ライスと言うからには大とか有るの?」
「有るんじゃ無いかな?」
「店員さんに聞いてみるよ」
「じゃあ、私はライス大ね♪」
「咲子と真央は決まったか?」
「私(咲子)は決まったよ」
「青椒肉絲定食と、後は餃子が食べたい!」
「あっ、もちろん、ライスは大盛りね!」
「咲子は青椒肉絲定食ね。……餃子は2人前ぐらい頼むか」
「真央の方はどうだい?」
「私(真央)は酢豚定食!」
「お母さんが絶対作らないから!」
「真央は酢豚定食と……。ライスは普通盛りで良いの?」
「普通で良い!」
「成る程。分かった!」
みんなの食べたい物が決まった時に、丁度店員さんがやって来た。
「大変、お待たせして申し訳有りません」
店員さんはそう言いながら、お冷やとおしぼりを置いていく。
「注文の方は良いですか?」
俺は店員さんに聞く。
「はい。大丈夫です!」
「叉焼麺が2つとライスって、大盛りって出来ますか?」
「はい、大丈夫です」
「えっと、ライスは2つで、1つは大盛りで!」
「青椒肉絲定食をライス大盛りで、酢豚定食をそれぞれ1つ。餃子2人前お願いします」
「はい…」
「叉焼麺が2つと、青椒肉絲定食のライス大盛りと、酢豚定食と、ライスが並と大がそれぞれ1つで、餃子が2人前でよろしいですか?」
「はい。お願いします」
「それでは、しばらくお待ち下さい」
店員さんはそう言って離れる。
「ここがお父さんの行き付けのお店ね。中々良い所じゃない!」
母さんはその様に言う。
「そう言ってくれると嬉しいよ!」
料理が来るまでの間、雑談をしながら待つ。
料理の関係上、一番作りやすいメニューから先に出てくるので、最初に来たのは叉焼麺とライスだった……
ラーメン丼には、たっぷりの叉焼が乗せられていて、真ん中には刻みネギが盛られている。
ラーメンスープに浸かった叉焼を、ご飯に乗せて食べると、また違った美味しさが有る。
「あらら、私達のが先に来ちゃったね…」
母さんはそう言うが、咲子達の料理が来るのを待っていると麺が伸びてしまう。
「母さん仕方ないよ。……先に頂こう」
俺と母さんは、咲子と真央に断ってから先に頂く事にする。
俺と母さんは『いただきます』をして食べ始める。
ラーメンはスープが命だと言う位だから、俺がラーメンを食べる時はスープから始まる。
スープをレンゲですくいスープを飲む。
(うん。何時も通りというか、鶏ガラ出汁の効いた少し薄めの味だ)
(○系ラーメンを食べている人がこのラーメンを食べたら、きっと味が無いと言うだろう!)
俺は母さんの反応が見たくて、母さんのラーメンを食べる姿を観察する。
母さんもスープを飲んでから、麺を控えめにすする。
「……美味しいラーメンだけど、昔風の感じかな?」
「嫌いな味じゃ無いわ!!」
「母さん、叉焼も食べてみてよ!」
「どれ、どれ♪」
母さんは叉焼を箸で掴んで食べる。
「あ~~、成る程こう言った味なのね!」
「豚のバラ肉叉焼よりあっさりしていて、スープと良く合っているわ♪」
「逆にこれが普通の豚叉焼だったら、叉焼の油分でスープを殺しているかも知れないね!」
母さんは見事に解説してくれる。
母さんのグルメレポーターが上手だったのか、咲子と真央が叉焼に興味を示し始めた。
「お母さん……そんなに美味しいの?」
「1枚貰っても良い?」
咲子はそんな事を言っているが、咲子の箸は既に母さんの丼に延びていた。
真央も咲子を真似てか、真央の箸も俺の丼に延びていた。
「もう、しょうが無いわね!」
「1枚だけだよ」
「やった!」
咲子はそう言いながら、母さんの叉焼1枚を貰って食べる。
「もぐもぐ」
「へぇ~、何か高級感の有る味だね……上品というか」
咲子が思っていた味とは違ったのだろう。
きっと咲子は、焼肉屋で食べている牛肉を思ったのかも知れない。
真央も俺の丼から叉焼を取って食べている。
「この味……。焼き過ぎたローストビーフに似ているかも」
「えっ、真央!?」
「何処で、そんな物食べたの?」
「んっ?」
「菜子ちゃんお誕生会の時に食べた!」
真央はサラッと言う。
「あ~~、ローストビーフか。言われて見ればそんな気がするかも…」
咲子は、食べ終わってしまった叉焼の味を思い出しているようだ。
咲子は母さんに叉焼を再び貰おうとしたが、2回目は無かった。
がっかりした咲子だったが、その後直ぐに、咲子と真央の料理と餃子が運ばれて来たので、直ぐにいつも通りに戻る。
咲子と真央も『いただきます』をしてから、それぞれの料理を食べ始めた……
☆
昼食も食べ終えて店を出た後は、母さんと真央を駅まで送る。
中華料理店のお会計は、母さんとの約束通り全額俺が出したが、有る程度の金額は後日補填してくれるみたいだ。
駅近くの駐車場に車を止めて、母さんと真央を駅の改札まで見送る。
「じゃあ、お父さんと咲子。私達は一足先に家に帰るね♪」
「電車だから、大丈夫なはずだけど気を付けてね!」
「お父さん。ありがと!」
「……咲子。あまり、お父さんに迷惑掛けちゃダメだからね!」
「大丈夫だよ!」
「お父さんは、ちっとも私を迷惑だと感じてないから!」
「相変わらずだね……。遅くても、来週の日曜日までは戻って来るのよ!」
「は~い」
「分かった!」
「咲子お姉ちゃん。バイバイ~」
「真央もバイバイ!」
母さんと真央とは一時の別れに成るが、母さんと咲子との会話で気になる部分が有った。
『遅くても来週の日曜日までは戻って来るのよ!』と母さんが咲子に言った言葉が気に成った。どういった意味なんだろう?
咲子が元々帰る日が今日だったはずだが、俺が明日休暇を取った関係で、次の日に成ったのはまあ良いが、それより先の日は聞いてない。
母さんが冗談で言ったのか、本当なのかは分からないが、其所の言葉が気になった。
母さんと真央が改札を抜けてホームへ向かい、姿が見えなく成ったのを確認してから、咲子に声を掛けようとした時に、逆に声を掛けられる。
しかし、何時もの和やかな咲子では無く、真剣な眼差しをしている咲子だった。
「お父さん…」
「私の我が儘聞いてくれる?」
咲子の我が儘が、どんな物か分からないが状況からして、簡単な物では無い事は確かだった……
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

婚約者の様子がおかしいので尾行したら、隠し妻と子供がいました
Kouei
恋愛
婚約者の様子がおかしい…
ご両親が事故で亡くなったばかりだと分かっているけれど…何かがおかしいわ。
忌明けを過ぎて…もう2か月近く会っていないし。
だから私は婚約者を尾行した。
するとそこで目にしたのは、婚約者そっくりの小さな男の子と美しい女性と一緒にいる彼の姿だった。
まさかっ 隠し妻と子供がいたなんて!!!
※誤字脱字報告ありがとうございます。
※この作品は、他サイトにも投稿しています。
こわいかおの獣人騎士が、仕事大好きトリマーに秒で堕とされた結果
てへぺろ
恋愛
仕事大好きトリマーである黒木優子(クロキ)が召喚されたのは、毛並みの手入れが行き届いていない、犬系獣人たちの国だった。
とりあえず、護衛兼監視役として来たのは、ハスキー系獣人であるルーサー。不機嫌そうににらんでくるものの、ハスキー大好きなクロキにはそんなの関係なかった。
「とりあえずブラッシングさせてくれません?」
毎日、獣人たちのお手入れに精を出しては、ルーサーを(犬的に)愛でる日々。
そのうち、ルーサーはクロキを女性として意識するようになるものの、クロキは彼を犬としかみていなくて……。
※獣人のケモ度が高い世界での恋愛話ですが、ケモナー向けではないです。ズーフィリア向けでもないです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる