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【R-15】稀子編 第2章
第432話 稀子編 エピローグ
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……
年末年始休みも終わった新年早々。
俺は所長に呼ばれ、所長から解雇通知を急に言い渡される!
今年の3月31日付けで、俺は解雇される!
その理由は『運用体制の変更』からだと、所長から澄ました表情で言われる。
運営の効率化が理由らしいが、所長はやはり、俺の事を気に入っていなかったのだろう。
所長は、俺がコネで入所して来たのを当然知っているし、年齢もまだ若い女性で有るから、男性で有る俺を非常に目の敵へする!
所長からの苛めや嫌がらせは無かったが、今後の長期間運用を考えれば、俺が目障りに成ると判断したのだろう!
俺にとっては悪夢の再来で有るが、俺は反論をせずに所長からの言葉を受け入れる。
俺は解雇通知を言い渡された時点で、次の道を決めたからだ!
……
その日の晩。
俺は帰宅時。稀子に早速、解雇通知を報告する。
「!!///」
稀子は俺の言葉を聞いて非常に驚いていたが、俺がとある言葉を発ると、稀子は一気に喜び顔へ変わる!
「~~~♪///」
俺は、稀子が今でも大好きだし、稀子には絶対お母さんに成って欲しい!
俺が稀子と幸せな家庭を作り出すには、これしか道がない!!
☆
しばらくの時が過ぎ、遂に3月31日を迎える。
俺は本日。学童保育所を退所(退職)する。
満3年の、学童保育指導員生活で有った。
この日は、小学6年生の学童保育お別れ会が開かれ、小学6年生女子が泣きながら花束を受け取る中。俺も心の中で、今日が3月31日で有る事を再度実感する……
勤務終了後。所長から『青柳さん。今まで、お疲れさまでした!』、『残念だけど、これも時代だから、私を恨まないでね…』と、申し訳なそうな表情で言ったが、俺の耳は“上辺の言葉”だと確信しながら聞いた。
この地域も、残念ながら年々と過疎化が進んでいるので、学童保育に通う子ども年々減っており、俺が退職しても何も大きな問題は起きない。
もしかしたら数年後には、市街地に有る小学校と統合される可能性も有る。
そう成ってしまったら、俺はどっち道職を失うだろう……
クビにされる事は、既に幸村さん達には報告済みで有り、幸村さんからは『まさか、こんな短期間で事態が急変するとは……』と、驚きを隠せない表情で有った。
幸村さんは、他の学童保育施設を探そうかと提案して来たが、俺は稀子と決めた事を幸村さん話すと、幸村さんは顔をにやつかせた!
☆
それから……約2年以上の時が過ぎる
……俺は今。ナス圃場に居てナスの剪定をしている。
学童保育所を退職した翌日。俺は幸村さんの所に弟子入りをした。
俺は幸村さんの圃場を手伝いつつ、稀子のナス圃場を手伝っているが、稀子は現在妊娠中で有る。
順調良く行けば数か月後には、待望の家族が青柳家に誕生する。
稀子が祖母から譲り受けたナス圃場を、俺が手伝う事で稀子を身軽にさせ、稀子はお母さんに成る決意をした。
稀子が決意した翌日。俺と稀子は入籍して正式な夫婦と成った!
結婚式は稀子が、この地区での挙式を望んだので、農閑期に地区交流センターで挙式した。
俺の父親は式に参加したが、母親はやはり参加しなかった。
まぁ、こんな話しはどうでも良いか!
そして、これを喜んだのは楓さんで無く、意外に幸村さんで有った。
『比叡君がこの地を引き継いでくれるなら、俺とお母さんも安心だ!』と、和やかな表情で話していた。
幸村さんの中でも、跡継ぎ問題を心配していたらしい。
最終的には稀子が相続しても、稀子一人で農業をするには広過ぎるし、人の募集を出しても来ない地で有る。
農業法人や営農組合に農地を委託するしか無いと、幸村さん達は考えていたそうだ。
だが、俺が就農をすれば、その問題はほぼ解決出来る。
幸村さんの所のメインは小麦や大豆で有るから、2人の人手が有れば先ず回せるし、幸村さん達は現役で有るから、稀子が子育て中の間は、幸村さん達が手伝えば真庭家の営農は回って行く。
俺は婿入りをしていないが、実質婿入りしたのと変わらない。
だけど俺は、これも一つの人生だなと感じた……
☆
稀子は無事に出産して、青柳家は夫婦から家族に変わる!
稀子は長男を出産して、青柳家の跡継ぎ問題を早くも解決させる!
本音を言えば……俺も、鈴音さんの所の様に女の子が良かったが、それは次回に期待しよう!
稀子は現在。子育て中なので農作業には参加しない。
稀子の穴埋めは、幸村さん達がしてくれるので何も問題は無い。
「~~~♪」
俺は農作業休憩の為に、一度家に戻り居間に入ると、稀子は嬉しそうな表情で、長男に哺乳瓶でミルクを上げている。
稀子の顔は、完全にお母さんで有った。
「あっ、比叡君~~♪」
「お疲れ~~♪」
俺の物音で気付いた稀子は、ミルクを長男に上げながら笑顔で話す。
俺はその稀子と長男の側に、笑顔で近付いた!
「ほら~~。パパですよ~~♪」
俺は今、幸せを噛みしめている……
……
☆
結局、俺に学童保育指導員の運は無かったので有るが、人生自体は落ち着かせる事が出来た。
農業と言う永久就職先も見つけ、稀子と待望の家族を作り上げる事も出来た!!
今は幸村さんの圃場手伝いや、稀子担当で有るナス栽培が中心で有るが、いずれは自分で作りたい作物を栽培して、もっと青柳家を豊かにしていきたいなと感じる。
そして、俺はこの地で骨を埋めるのだろう……
……
☆偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!☆
☆稀子編 第2章☆ おわり
☆稀子編☆ 完
☆偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!☆
おわり(完)
※追記
『出会い編』、『自滅編』、『稀子編』、『鈴音編』、『鈴音編 第2章』、『稀子編 第2章』と、最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございます<(_ _)>
これで、本当の完結となります。
読了、お疲れ様でした!
年末年始休みも終わった新年早々。
俺は所長に呼ばれ、所長から解雇通知を急に言い渡される!
今年の3月31日付けで、俺は解雇される!
その理由は『運用体制の変更』からだと、所長から澄ました表情で言われる。
運営の効率化が理由らしいが、所長はやはり、俺の事を気に入っていなかったのだろう。
所長は、俺がコネで入所して来たのを当然知っているし、年齢もまだ若い女性で有るから、男性で有る俺を非常に目の敵へする!
所長からの苛めや嫌がらせは無かったが、今後の長期間運用を考えれば、俺が目障りに成ると判断したのだろう!
俺にとっては悪夢の再来で有るが、俺は反論をせずに所長からの言葉を受け入れる。
俺は解雇通知を言い渡された時点で、次の道を決めたからだ!
……
その日の晩。
俺は帰宅時。稀子に早速、解雇通知を報告する。
「!!///」
稀子は俺の言葉を聞いて非常に驚いていたが、俺がとある言葉を発ると、稀子は一気に喜び顔へ変わる!
「~~~♪///」
俺は、稀子が今でも大好きだし、稀子には絶対お母さんに成って欲しい!
俺が稀子と幸せな家庭を作り出すには、これしか道がない!!
☆
しばらくの時が過ぎ、遂に3月31日を迎える。
俺は本日。学童保育所を退所(退職)する。
満3年の、学童保育指導員生活で有った。
この日は、小学6年生の学童保育お別れ会が開かれ、小学6年生女子が泣きながら花束を受け取る中。俺も心の中で、今日が3月31日で有る事を再度実感する……
勤務終了後。所長から『青柳さん。今まで、お疲れさまでした!』、『残念だけど、これも時代だから、私を恨まないでね…』と、申し訳なそうな表情で言ったが、俺の耳は“上辺の言葉”だと確信しながら聞いた。
この地域も、残念ながら年々と過疎化が進んでいるので、学童保育に通う子ども年々減っており、俺が退職しても何も大きな問題は起きない。
もしかしたら数年後には、市街地に有る小学校と統合される可能性も有る。
そう成ってしまったら、俺はどっち道職を失うだろう……
クビにされる事は、既に幸村さん達には報告済みで有り、幸村さんからは『まさか、こんな短期間で事態が急変するとは……』と、驚きを隠せない表情で有った。
幸村さんは、他の学童保育施設を探そうかと提案して来たが、俺は稀子と決めた事を幸村さん話すと、幸村さんは顔をにやつかせた!
☆
それから……約2年以上の時が過ぎる
……俺は今。ナス圃場に居てナスの剪定をしている。
学童保育所を退職した翌日。俺は幸村さんの所に弟子入りをした。
俺は幸村さんの圃場を手伝いつつ、稀子のナス圃場を手伝っているが、稀子は現在妊娠中で有る。
順調良く行けば数か月後には、待望の家族が青柳家に誕生する。
稀子が祖母から譲り受けたナス圃場を、俺が手伝う事で稀子を身軽にさせ、稀子はお母さんに成る決意をした。
稀子が決意した翌日。俺と稀子は入籍して正式な夫婦と成った!
結婚式は稀子が、この地区での挙式を望んだので、農閑期に地区交流センターで挙式した。
俺の父親は式に参加したが、母親はやはり参加しなかった。
まぁ、こんな話しはどうでも良いか!
そして、これを喜んだのは楓さんで無く、意外に幸村さんで有った。
『比叡君がこの地を引き継いでくれるなら、俺とお母さんも安心だ!』と、和やかな表情で話していた。
幸村さんの中でも、跡継ぎ問題を心配していたらしい。
最終的には稀子が相続しても、稀子一人で農業をするには広過ぎるし、人の募集を出しても来ない地で有る。
農業法人や営農組合に農地を委託するしか無いと、幸村さん達は考えていたそうだ。
だが、俺が就農をすれば、その問題はほぼ解決出来る。
幸村さんの所のメインは小麦や大豆で有るから、2人の人手が有れば先ず回せるし、幸村さん達は現役で有るから、稀子が子育て中の間は、幸村さん達が手伝えば真庭家の営農は回って行く。
俺は婿入りをしていないが、実質婿入りしたのと変わらない。
だけど俺は、これも一つの人生だなと感じた……
☆
稀子は無事に出産して、青柳家は夫婦から家族に変わる!
稀子は長男を出産して、青柳家の跡継ぎ問題を早くも解決させる!
本音を言えば……俺も、鈴音さんの所の様に女の子が良かったが、それは次回に期待しよう!
稀子は現在。子育て中なので農作業には参加しない。
稀子の穴埋めは、幸村さん達がしてくれるので何も問題は無い。
「~~~♪」
俺は農作業休憩の為に、一度家に戻り居間に入ると、稀子は嬉しそうな表情で、長男に哺乳瓶でミルクを上げている。
稀子の顔は、完全にお母さんで有った。
「あっ、比叡君~~♪」
「お疲れ~~♪」
俺の物音で気付いた稀子は、ミルクを長男に上げながら笑顔で話す。
俺はその稀子と長男の側に、笑顔で近付いた!
「ほら~~。パパですよ~~♪」
俺は今、幸せを噛みしめている……
……
☆
結局、俺に学童保育指導員の運は無かったので有るが、人生自体は落ち着かせる事が出来た。
農業と言う永久就職先も見つけ、稀子と待望の家族を作り上げる事も出来た!!
今は幸村さんの圃場手伝いや、稀子担当で有るナス栽培が中心で有るが、いずれは自分で作りたい作物を栽培して、もっと青柳家を豊かにしていきたいなと感じる。
そして、俺はこの地で骨を埋めるのだろう……
……
☆偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!☆
☆稀子編 第2章☆ おわり
☆稀子編☆ 完
☆偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!☆
おわり(完)
※追記
『出会い編』、『自滅編』、『稀子編』、『鈴音編』、『鈴音編 第2章』、『稀子編 第2章』と、最後までお読みいただきまして、本当にありがとうございます<(_ _)>
これで、本当の完結となります。
読了、お疲れ様でした!
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