偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第429話 久しぶりの学童保育指導員

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 同棲初日の晩ご飯は、ホットプレートでお好み焼きを作って食べ、2人で楽しい夜を過ごす。
 山本さん達と一緒に、晩ご飯を食べていた時と比べれば物寂しいが、俺には稀子が居るし、稀子もそれを気にしている感じはしなかった?

 お好み焼きはビールと凄く合い、俺はビールを飲みながらお好み焼きを食べる。
 定番の肉玉・イカ玉。更にはモダン焼きまで、2人で有るがお好み焼きパーティをする感じで食べる。

「うーん♪」
「これは、どんどんとビールが進んでしまうね///♪」

 稀子も笑顔で、ビールを楽しみながらお好み焼きを食べている。
 稀子は既に20歳を超えているし、お酒も飲めるし好きそうなのでお互い、食べながら飲みながらの晩御飯を楽しむ!

 ……

 同棲初日の夜は当然。稀子と熱い夜を過ごすのだが、その日のキスは思いっ切りソースの香りがするキスで有った!
 稀子とキスをする時は、食べ物の香りがする時が非常に多い!

 これは毎回の偶然なのか、俺のタイミングが悪いのかは不明で有るが、稀子はそれだけ食べる事が好きで有る。
 それに、お互い大分飲んだ状態で、愛の確認を始めるから……普段より長時間プレイと成る!///

 だが、その中でもお互いが絶頂を迎え、稀子は満足そうな表情で呟く。

「ふぅ~~♪」
「愛の確認も終わったし、寝ますか。比叡君♪」

 愛の確認後は、2人とも幸せ状態で眠りに就く。
 稀子はまだ大学生で有るので、避妊対策はバッチリとしているが、俺は家族計画の事も“ぼんやり”と思いながら眠る……

 ☆

 ……時は流れ、4月1日と成る。
 俺は今から、学童保育所に初出勤するので有るが、玄関にはエプロンを着けた稀子が俺を見送ってくれる。

 稀子の大学は春休み中で有り、稀子は完全に妻と成り切っている。
 まだ籍は入れていないが、完全に新婚さん状態で有る!

 俺がこれから勤める学童保育所での、基本勤務時間は10時から18時までらしいが、小学校の長期休暇時は早出・遅出が有る。
 小学校の長期休暇時は、朝の8時から学童保育所が開所する。
 現在は春休み中で有るので、長期休暇時のシフトで勤務がされているはずだ。

 だが、研修中の間は10時から18時までの勤務時間と、俺は聞いている。
 俺は経験者で一応有るが、研修は一から教えてくれるそうだ。

 勤務先の学童保育所は小規模なので、給食の提供などは無く、子ども達も学校の長期休暇時は昼食を持参する。
 大人の昼食に関しても昼食持参の事なので、俺は稀子にお弁当を作って貰った!

 冷凍食品で有るが唐揚げ。卵焼きやウィンナーが入った、オーソドックスなお弁当で有るが、稀子のぬくもりを感じる。
 稀子は嬉しそうな表情で、俺に話し始める。

「比叡君!」
「初お仕事頑張ってね!♪」

「あぁ…、ありがとう稀子!」
「みんなから好かれる、青柳先生に俺は成るよ!♪」

 俺も、嬉しそうな表情で稀子に言う。
 俺は稀子に見送りられながら、学童保育所へ向かった!

 ……

 俺の勤める学童保育所は小規模なので、入社式のような物は存在しないし、学童保育指導員の人数もそれに伴って数人で有る。
 俺は保育所の責任者で有る、所長から入所(入社)の挨拶と、軽いオリエンテーションを終えてから、所長の案内で直ぐに現場へ放り込まれる。

『わ~~♪』

『おりゃあ!』

『うぉ!!』

 この時間の子ども(小学生)たちは、保育所の屋外や室内で遊んでいる。
 俺は当然、屋内でなく屋外に配置された。

 所長からは『青柳さん。先ずは子どもたちの顔と、名前を憶えてください!』、『それが学童の基本です!』と、穏やかな表情で言うだけで有り、本当に名前だけの研修で有る。

 ちなみに、所長は山本さんの“おばさん”ぐらいの中年女性で有り、面接をしたのもこの人で有る。
 表情は優しい人で有るが、真の中身はまだ知らない。

 この学童保育所は所長の他に、2人の女性指導員が居るだけで有る。
 男性指導員は俺だけとなる。

 1人は正規指導員(職員)で有るが、もう1人はパート指導員で有る。
 2人とも20代後半らしく、年齢で言えば俺と同世代で有る。

 だが、交代勤務の関係で、現在は俺を含めて3人で有る。
 内訳としては所長、俺、パート指導員で有った。

 俺には久しぶりの、学童保育指導員生活が始まった!
 子ども達に好かれるように、頑張るぞ!!
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