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【R-15】稀子編 第2章
第427話 羽津音市を離れる日
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時は流れ……俺は幸村さんの支援によって、遂に念願の、学童保育指導員の仕事に就ける事が決まる。それも新規採用で有る!
場所は勿論、稀子実家が有る市町村で有るが、稀子の住んでいる地区には小学校が既に無い為、稀子の地区から言えば、下の集落に有る小学校に併設されている学童保育所と成る。
学童保育所への通勤に関してはコミュニティバスが有るが、自家用車が有れば非常に便利で有る。
自家用車に関しても、俺は幸村さんのコネで格安かつ、程度の良い自家用車を現在探して貰っている。
理想としては、稀子の大学卒業まで待つのが理想で有ったが、俺がほぼ一発で保育士試験に合格出来た為予定は早まり、稀子が大学三年生と成る年。俺と稀子は稀子実家が有る地域へ移り住む。
学童保育所での勤務開始日は4月1日からで有るが、それまでに引っ越しや住民票異動なども、済ませて置かなければ成らない。
そして、今日は羽津音市に有る山本さんの家から、稀子実家が有る地域への引っ越し日で有る。
昨夜は山本さんの家でお別れパーティが開かれ、別れを惜しみつつ宴を楽しむ。
稀子が悲しむ事は特に無く、鈴音さん達と楽しんでいた。
……
…
・
『ブロロ~~♪』
俺と稀子の荷物積み込みも、順調良く終わる。
荷物を積んだ引っ越しトラックが一足早く、稀子実家が有る地域へ向かって行く。
引っ越し業者は勿論、山本さんの知り合いで有る。
荷物の受け取りは今日では無く、明日の午前中と成る。
そして、明日から稀子との同棲生活が始まる。
住処に関しては、稀子実家の近くに空き家が有るので、其処が俺と稀子の愛の巣と成る!
白物家電に関しては、幸村さんが用意してくれた。
幸村さんも俺が金を無い事を知っているし、娘で有る稀子に不便な生活をさせたく無かったのだろう?
その為。この引っ越しでの出費と言えば、引っ越し代と俺の使っていた白物家電の廃棄処分費ぐらいで有る。
このお金に関しては、俺のお金で処理した。
後は、俺と稀子が移動するので有るが、今回は幸村さん達が迎えに来てくれる!
稀子は山本さんの家を下宿にしていたので、そのお礼の言葉を言うためと迎えも兼ねて来る。
俺と稀子は山本さんの家リビングで、最後の談笑をお茶を飲みながら“みんな”としていると、幸村さん達が家に到着する。
いよいよ、最後の別れ時間がやって来た。
幸村さん達は、山本さんのおばさんや山本さんと話をしている中、稀子は鈴音さんと別れの挨拶をしている。
「稀子さん!」
「あちらに行かれても、比叡さんと楽しい生活をしてくださいね♪」
「ありがとう。鈴ちゃん!」
「これで、鈴ちゃんとは大学以外では会いにくく成るけど、私は比叡君と幸せに成るよ!」
「でも、今でも十分に幸せだけどね!♪」
稀子と鈴音さんは笑顔で、別れの挨拶をしている。
稀子の事だから、きっと“わんわん”泣く者だと感じていたが全く違った。
鈴音さんの方も、稀子とは離れるから寂しく成るかも知れないが、稀子に振り回される事は減るので、却って気楽かもしれない?
幸村さん達との会話を終えた山本さんが、俺の方に近付き、穏やかな表情で話し始める。
「…比叡君!」
「向こうに行っても、元気でやってくれよ!」
『ポン!』
山本さんは言葉の後。俺の右肩を叩く。
俺も穏やかな表情で、山本さんに話し始める。
「山本さん…!」
「長い間。本当にお世話に成りました!」
『ぺこり』
俺は言葉の後。山本さんに頭を下げる。
山本さんはそれを見ながら、俺に陽気な口調で話し始める。
「お世話は確かにしたが、比叡君が無事に成長してくれて僕も嬉しいよ!」
「比叡君と稀子ちゃんとの結婚式。楽しみにしているよ!!」
……
別れの挨拶も終わり、俺と稀子は幸村さんの車に乗り込む。
鈴音さん。山本さん親子は外まで出て来てくれて、最後の見送りをしてくれる。
稀子は後部座席の窓を開けて、そこから顔を少し出しながら、笑顔で鈴音さん達向けて話し始める。
「みんな~~。見送りありがとう~~!」
「私は、比叡君と幸せに成るよ~~♪」
「~~~♪」
稀子の言葉を、車内で嬉しそうな表情で聞いている楓さん。
楓さんも自分が嫁いだ時の事を、思い出しているのだろうか?
稀子の言葉の後。俺達を乗せた車は、幸村さんの運転で山本さんの家から離れ、稀子実家へ向かって行った。
時は流れ……俺は幸村さんの支援によって、遂に念願の、学童保育指導員の仕事に就ける事が決まる。それも新規採用で有る!
場所は勿論、稀子実家が有る市町村で有るが、稀子の住んでいる地区には小学校が既に無い為、稀子の地区から言えば、下の集落に有る小学校に併設されている学童保育所と成る。
学童保育所への通勤に関してはコミュニティバスが有るが、自家用車が有れば非常に便利で有る。
自家用車に関しても、俺は幸村さんのコネで格安かつ、程度の良い自家用車を現在探して貰っている。
理想としては、稀子の大学卒業まで待つのが理想で有ったが、俺がほぼ一発で保育士試験に合格出来た為予定は早まり、稀子が大学三年生と成る年。俺と稀子は稀子実家が有る地域へ移り住む。
学童保育所での勤務開始日は4月1日からで有るが、それまでに引っ越しや住民票異動なども、済ませて置かなければ成らない。
そして、今日は羽津音市に有る山本さんの家から、稀子実家が有る地域への引っ越し日で有る。
昨夜は山本さんの家でお別れパーティが開かれ、別れを惜しみつつ宴を楽しむ。
稀子が悲しむ事は特に無く、鈴音さん達と楽しんでいた。
……
…
・
『ブロロ~~♪』
俺と稀子の荷物積み込みも、順調良く終わる。
荷物を積んだ引っ越しトラックが一足早く、稀子実家が有る地域へ向かって行く。
引っ越し業者は勿論、山本さんの知り合いで有る。
荷物の受け取りは今日では無く、明日の午前中と成る。
そして、明日から稀子との同棲生活が始まる。
住処に関しては、稀子実家の近くに空き家が有るので、其処が俺と稀子の愛の巣と成る!
白物家電に関しては、幸村さんが用意してくれた。
幸村さんも俺が金を無い事を知っているし、娘で有る稀子に不便な生活をさせたく無かったのだろう?
その為。この引っ越しでの出費と言えば、引っ越し代と俺の使っていた白物家電の廃棄処分費ぐらいで有る。
このお金に関しては、俺のお金で処理した。
後は、俺と稀子が移動するので有るが、今回は幸村さん達が迎えに来てくれる!
稀子は山本さんの家を下宿にしていたので、そのお礼の言葉を言うためと迎えも兼ねて来る。
俺と稀子は山本さんの家リビングで、最後の談笑をお茶を飲みながら“みんな”としていると、幸村さん達が家に到着する。
いよいよ、最後の別れ時間がやって来た。
幸村さん達は、山本さんのおばさんや山本さんと話をしている中、稀子は鈴音さんと別れの挨拶をしている。
「稀子さん!」
「あちらに行かれても、比叡さんと楽しい生活をしてくださいね♪」
「ありがとう。鈴ちゃん!」
「これで、鈴ちゃんとは大学以外では会いにくく成るけど、私は比叡君と幸せに成るよ!」
「でも、今でも十分に幸せだけどね!♪」
稀子と鈴音さんは笑顔で、別れの挨拶をしている。
稀子の事だから、きっと“わんわん”泣く者だと感じていたが全く違った。
鈴音さんの方も、稀子とは離れるから寂しく成るかも知れないが、稀子に振り回される事は減るので、却って気楽かもしれない?
幸村さん達との会話を終えた山本さんが、俺の方に近付き、穏やかな表情で話し始める。
「…比叡君!」
「向こうに行っても、元気でやってくれよ!」
『ポン!』
山本さんは言葉の後。俺の右肩を叩く。
俺も穏やかな表情で、山本さんに話し始める。
「山本さん…!」
「長い間。本当にお世話に成りました!」
『ぺこり』
俺は言葉の後。山本さんに頭を下げる。
山本さんはそれを見ながら、俺に陽気な口調で話し始める。
「お世話は確かにしたが、比叡君が無事に成長してくれて僕も嬉しいよ!」
「比叡君と稀子ちゃんとの結婚式。楽しみにしているよ!!」
……
別れの挨拶も終わり、俺と稀子は幸村さんの車に乗り込む。
鈴音さん。山本さん親子は外まで出て来てくれて、最後の見送りをしてくれる。
稀子は後部座席の窓を開けて、そこから顔を少し出しながら、笑顔で鈴音さん達向けて話し始める。
「みんな~~。見送りありがとう~~!」
「私は、比叡君と幸せに成るよ~~♪」
「~~~♪」
稀子の言葉を、車内で嬉しそうな表情で聞いている楓さん。
楓さんも自分が嫁いだ時の事を、思い出しているのだろうか?
稀子の言葉の後。俺達を乗せた車は、幸村さんの運転で山本さんの家から離れ、稀子実家へ向かって行った。
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