428 / 434
【R-15】稀子編 第2章
第426話 体裁を整える
しおりを挟む
「……」
「……」
俺と稀子はもはや、呆れ返るしか無かった。
この状況では、話し合いのテーブルに着くことさえ出来ない。
それを見かねた俺の父親が、稀子に困った表情で話し始める。
「…真庭さんだったかな?」
「家内の言う言葉は、気にしないでくれ…」
「比叡をよろしく頼むよ…。真庭さん」
『ぺこり』
稀子への言葉の後。父親は稀子に頭を下げる。
父親だけは、俺と稀子との交際を容認した感じだ。
(俺の親父は基本。事なかれ主義だからな…)
(けど、俺の家は母親独裁主義で有るから、この母親から許しを貰わないと、幸村さんや楓さんも今後の付き合いに困るだろう…)
俺が次の言葉を考える中。稀子は母親に向けて、真面目な表情で話し始めた。
「比叡君のお母さん!」
「私は、比叡君のお母さんから反対をされても、比叡君とは付き合い続けますから!!」
「…………」
稀子の言葉で、顔をしかめる母親。
すると、母親は急に諦めた表情へ変わり、俺に言い始める。
「……比叡」
「私は、あんたの人生なんてどうでも良いが、私は忠告をした!」
「私はこれで、比叡との縁を正式に切るよ!」
「もう……用が済んだのだから、帰ってくれないかな?」
母親は俺に静かに言い終えると、玄関から宅内へそのまま戻って行く。
俺は、それを引き留めない。
縁が切られたら、それはそれで仕方ない事だ。
父親は、母親が宅内に完全へ戻ったのを確認してから、俺に困った表情で話し始める。
「たっく、あいつは…」
「比叡。真庭さん。取り合えず、玄関内に入りなさい」
俺と稀子は此処でやっと、玄関内に入る。
今まではずっと、玄関の外で話をしていた。
自分の実家で有るのに!?
なので、今までの会話は全て、近所に筒抜けで有る!!///
俺と稀子は玄関内に入ったのを確認してから、父親は困った表情で俺に話し始める。
「比叡…。あいつは交際を反対しているが、わしは比叡と真庭さんのと交際を反対しない…」
「だが、あいつが反対している以上。こちらからの支援や期待はしないでくれ!」
「親父…。俺としても、両親からの支援や当てを期待していないよ」
「生活の方は全く問題無いし、稀子達のお陰で保育士の資格も取得出来たし、勤め先に関しても稀子の両親が支援してくれるから、何も問題は無いよ…」
俺は、澄ました表情で父親に話す。
俺の言葉の後。稀子が穏やかな表情で父親に話し始める。
「比叡君のお父さん!」
「改めましてですが、真庭稀子と言います!!」
「比叡君とはずっと、仲良くして行きたいです!♪」
「……こちらとしても、比叡と仲良くして貰えると嬉しいです///」
「この先も、比叡と仲良くしてください。真庭さん…」
父親は、穏やかな表情で稀子に話す。
この後は、父親と玄関内で少し会話をしてから、俺と稀子は玄関から出る。
母親は再度、玄関に現れる事は無かった……
俺は手土産を持参していたが、その手土産の受け取りは父親から拒否された。
理由は凄く簡単で、母親が俺の手土産を床にぶちまけるか、ごみ箱にダンクシュートするのが、父親や俺の中で、目に見えていたからで有る。
捨てられるぐらいなら、持ち帰った方がいい。
父親は最後『あいつはお前の事を見限ったかもしれんが、わしは見限ってないから、困ったことが有れば何時でも相談してくれ!』と、微笑みながら俺に言ってくれた。
その時に、俺は父親と電話番号の交換をする。
俺は父親に電話を架ける事なんて無かったし、家には大体母親が居るから、父親との電話番号交換はしていなかった。
……
俺の実家から駅に戻る途中。稀子は残念そうな表情で、俺に話し掛けてくる。
「お母さんと、仲直り出来なくて残念だね。比叡君」
「……残念と言えば、残念だが、俺の母親は昔からこんな性格だし、一応親父は味方に付いたから、最低限の目的は達成出来たよ…」
俺は、開き直った表情で稀子に話す。
俺は実家からの援助は求めていないし、両親とも仲良くしたいとは思わない。
俺は作り笑顔に成って、稀子に話し始める。
「…だが、稀子!」
「これで俺と稀子は、何時でも結婚が出来る状態に成ったな!!」
「俺の両親は最悪、結婚式に参加しないかも知れないが、それでも盛大な式にしような!!♪」
俺と稀子の関係は、ほぼゴールイン直前で有る。
後は無事に、稀子の実家が有る地域で、学童保育指導員に就けて、其処での生活が一段落したら……稀子と真に結ばれるだけで有る。
「……」
俺と稀子はもはや、呆れ返るしか無かった。
この状況では、話し合いのテーブルに着くことさえ出来ない。
それを見かねた俺の父親が、稀子に困った表情で話し始める。
「…真庭さんだったかな?」
「家内の言う言葉は、気にしないでくれ…」
「比叡をよろしく頼むよ…。真庭さん」
『ぺこり』
稀子への言葉の後。父親は稀子に頭を下げる。
父親だけは、俺と稀子との交際を容認した感じだ。
(俺の親父は基本。事なかれ主義だからな…)
(けど、俺の家は母親独裁主義で有るから、この母親から許しを貰わないと、幸村さんや楓さんも今後の付き合いに困るだろう…)
俺が次の言葉を考える中。稀子は母親に向けて、真面目な表情で話し始めた。
「比叡君のお母さん!」
「私は、比叡君のお母さんから反対をされても、比叡君とは付き合い続けますから!!」
「…………」
稀子の言葉で、顔をしかめる母親。
すると、母親は急に諦めた表情へ変わり、俺に言い始める。
「……比叡」
「私は、あんたの人生なんてどうでも良いが、私は忠告をした!」
「私はこれで、比叡との縁を正式に切るよ!」
「もう……用が済んだのだから、帰ってくれないかな?」
母親は俺に静かに言い終えると、玄関から宅内へそのまま戻って行く。
俺は、それを引き留めない。
縁が切られたら、それはそれで仕方ない事だ。
父親は、母親が宅内に完全へ戻ったのを確認してから、俺に困った表情で話し始める。
「たっく、あいつは…」
「比叡。真庭さん。取り合えず、玄関内に入りなさい」
俺と稀子は此処でやっと、玄関内に入る。
今まではずっと、玄関の外で話をしていた。
自分の実家で有るのに!?
なので、今までの会話は全て、近所に筒抜けで有る!!///
俺と稀子は玄関内に入ったのを確認してから、父親は困った表情で俺に話し始める。
「比叡…。あいつは交際を反対しているが、わしは比叡と真庭さんのと交際を反対しない…」
「だが、あいつが反対している以上。こちらからの支援や期待はしないでくれ!」
「親父…。俺としても、両親からの支援や当てを期待していないよ」
「生活の方は全く問題無いし、稀子達のお陰で保育士の資格も取得出来たし、勤め先に関しても稀子の両親が支援してくれるから、何も問題は無いよ…」
俺は、澄ました表情で父親に話す。
俺の言葉の後。稀子が穏やかな表情で父親に話し始める。
「比叡君のお父さん!」
「改めましてですが、真庭稀子と言います!!」
「比叡君とはずっと、仲良くして行きたいです!♪」
「……こちらとしても、比叡と仲良くして貰えると嬉しいです///」
「この先も、比叡と仲良くしてください。真庭さん…」
父親は、穏やかな表情で稀子に話す。
この後は、父親と玄関内で少し会話をしてから、俺と稀子は玄関から出る。
母親は再度、玄関に現れる事は無かった……
俺は手土産を持参していたが、その手土産の受け取りは父親から拒否された。
理由は凄く簡単で、母親が俺の手土産を床にぶちまけるか、ごみ箱にダンクシュートするのが、父親や俺の中で、目に見えていたからで有る。
捨てられるぐらいなら、持ち帰った方がいい。
父親は最後『あいつはお前の事を見限ったかもしれんが、わしは見限ってないから、困ったことが有れば何時でも相談してくれ!』と、微笑みながら俺に言ってくれた。
その時に、俺は父親と電話番号の交換をする。
俺は父親に電話を架ける事なんて無かったし、家には大体母親が居るから、父親との電話番号交換はしていなかった。
……
俺の実家から駅に戻る途中。稀子は残念そうな表情で、俺に話し掛けてくる。
「お母さんと、仲直り出来なくて残念だね。比叡君」
「……残念と言えば、残念だが、俺の母親は昔からこんな性格だし、一応親父は味方に付いたから、最低限の目的は達成出来たよ…」
俺は、開き直った表情で稀子に話す。
俺は実家からの援助は求めていないし、両親とも仲良くしたいとは思わない。
俺は作り笑顔に成って、稀子に話し始める。
「…だが、稀子!」
「これで俺と稀子は、何時でも結婚が出来る状態に成ったな!!」
「俺の両親は最悪、結婚式に参加しないかも知れないが、それでも盛大な式にしような!!♪」
俺と稀子の関係は、ほぼゴールイン直前で有る。
後は無事に、稀子の実家が有る地域で、学童保育指導員に就けて、其処での生活が一段落したら……稀子と真に結ばれるだけで有る。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる