偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第419話 釣りを楽しむ

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 ……

 稀子との楽しい昼食後は、食休みをしてからキャンプ場内に有る釣り堀を楽しむ。
 だがその前に、空と成った弁当箱はもう必要無いので、俺と稀子は駐車場に向かい車の中に弁当箱を入れる。

 そのついでに、もう使わない水着も車内に入れるが、今度は車内から麦わら帽子を2つ取り出す。
 麦わら帽子は稀子実家に有った物で有る。それも新品で有る!

 楓さんが、俺が来訪してくれる事で気を利かせたらしい!
 稀子は自分のが有ったらしいが、古く成っていたの理由で、稀子も新品の麦わら帽子で有る。

 キャンプ場の釣り堀は屋外で有る為、麦わら帽子などの帽子が無いと、熱中症や熱射病に成りやすいからで有る。

「~~~♪」

「……///」

 稀子は笑顔で麦わら帽子姿に変わるが……俺は、麦わら帽子を被るのはこれが初めて有った。
 麦わら帽子姿の稀子年齢は大学生で有るが、見た目は田舎少女と変わらない。

 俺の両親実家は共に田舎では無いので、俺は麦わら帽子を被る機会は無かった。
 大人気漫画で有る“ル”が付く主人公は、麦わら帽子を被っているが、俺はその漫画には興味が無いし、麦わら帽子を被って見たいとは一度も思わなかった。

(帽子より“つば”が長いし、麦わら帽子の方が全周に“つば”が有るから、人目さえ気にしなければ、こっちの方が実用性は高いな…)
(俺の姿もTシャツにハーフパンツで有るから、気分は“海賊王”の気分だ!?)

 麦わら帽子を被った俺の姿は、今どんな風に見えているかは分からないけど、イケメンに見えているだろうか!?
 俺はそんな事を考えつつ、稀子と一緒に駐車場から、釣り堀利用手続きの為にキャンプ場の管理棟へ再度向かう。

 ……

 キャンプ場の管理棟で、釣り堀利用の手続きをすると同時に、竿などの釣りに必要な道具もレンタルする。
 折り畳み椅子もレンタル出来るそうなので、折り畳み椅子もレンタルする。

 釣り堀の利用時間は2時間にした。
 釣れる上限が決まっているし、2時間有ればニジマスを3匹ぐらい釣ることが出来るだろう!

 手続きを終えた俺と稀子は、キャンプ場管理棟から釣り堀へ向かう。
 俺にとっては、本当に久しぶりの釣りで有る為、しどろもどろで釣りの準備を始めるが、稀子は慣れた手付きで釣りの準備をしていく……

「~~~♪」

『ひょい!』

『パシャ!』

 稀子はあっと言う間に、釣り針に餌(練り餌)を付けて、糸の付いた針を釣り堀に投げ込む。
 俺は感心しながら、稀子に和やかな表情で話し掛ける。

「慣れた手付きだね。稀子!」

「うん。慣れた手付きだよ。比叡君!」
羽津音市はずねしに来るまでは、釣りが趣味だったからね!♪」
「私の地域は渓流釣りも出来るんだよ!!♪」

 稀子は笑顔で俺に話す。稀子は釣りが趣味か!
 田舎少女特有の趣味だな!!

「……比叡君はまごついている様だけど、上手に餌が付けられないの?」

 稀子は俺の釣り竿を見て、穏やかな表情で話す。
 此処の釣り餌は練り餌で有るが、練り餌は1粒大にはされておらず、団子状なのが1個なので餌の加減が分からない。

「うん…。餌の量がイマイチ分からない!///」

 俺は困った表情で稀子に言うと、稀子は竿立てに釣り竿を置いて、俺の側に来てくれる。

「比叡君。餌はね……これぐらいの大きさで、付ける深さもこれぐらいかな♪」

 俺の釣り竿の針に餌を付けながら、稀子は同時に説明をもしてくれる。

「はい。比叡君!」
「後は良いよね!!」

 稀子は和やかな表情で、餌の付けた釣り竿を手渡してくれる!
 俺も和やかな表情で、稀子にお礼を言う。

「ありがとう。稀子!」

「いえ、いえ。比叡君は久しぶりだから仕方ないよ!」

 稀子は優しい表情で俺に言ってから、元いた場所に戻る。

(さぁ、稀子の付けてくれた餌で、大物のニジマスを釣るぞ!)

 俺は意気込みながら、釣り堀に糸の付いた針を投げ込んだ。
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