偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第414話 鈴音さんの実家

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 ……

 稀子との屋外プレイが出来なかった俺で有るが、気を取り直して稀子と河川公園で寛ぐ。
 食休み後は河川公園内を軽く散策して、その後は明日のお弁当材料を買う関係で、稀子の地域から市街地へ軽トラで向かう。

 市街地に有る、とあるスーパーで、明日のお弁当材料を買った後は、稀子の地区に戻るだけで有るのだが、俺がスーパーの駐車場から軽トラを発進させようとすると、稀子は嬉しそうな表情で話し掛けてくる。

「ねぇ、比叡君!」
「折角、里(市街地)まで下りて来たんだし、町(市街地)の中を軽く見て回っていかない?♪」

「町?」
「この町にも何か、見所は有るの。稀子?」

 俺は尋ねる表情で稀子に聞くと、稀子は和やかな表情で俺の問いに答え始める。

「見所は特に無いけど、私の通っていた中学校とかを案内するよ!」
「あっ、でも…。案内と言っても今の時代は校舎内には入れないはずから、軽く外周を見るだけ!!」

「稀子の通っていた中学校か!」
「そうだね。此処まで来たんだし、稀子の中学校を見せて貰おうか!!」

 俺は和やかな表情で稀子に話す。
 稀子ツアーの延長戦では無いが、市街地のスーパーから稀子の通っていた中学校に向けて、俺は軽トラを走らせる。

 ……

 稀子の通っていた中学校は、ごく普通の公立中学校で有った。
 校舎も地域性を感じる校舎では無く、一般的な白い校舎で有る。
 学校外に有る、職員向け駐車場に軽トラを止めて、俺は稀子と中学校の正門に向かう。

「あ~~、懐かしい!♪」
「みんな…。元気にしているかな~~♪」

 稀子は中学校の正門を見ながら、笑顔で一人しゃべりをしている。
 今の時期は夏休みであるが、お盆の時期の為。中学校の正門は閉まっていて、中に立ち入ることは絶対出来ない。

(俺も中学校を見ると、自分の中学生活を思い出すな…!)
(中学校時代の片思い子や、文化祭や修学旅行など……稀子では無いが、昔を思い出すな…///)

 自分の通っていた中学校では無いが、俺は自分の中学生活を心の中で振り返っていると、稀子は何かを企んだ表情で俺に話し始める!

「ねぇ、ねぇ、比叡君!」
「中学校ついでに、もう一つ良い場所を案内して上げようか!」

「もう一つの良い場所?」
「公民館とか??」

「違うよ! 比叡君!!」
「私が案内する場所と言ったら、りんちゃんの家だよ!!」

「多分。この地域では一番大きい家では無いのかな♪」

 俺が尋ねる表情で稀子に聞くと、稀子は何故か“むくれた”表情で言う。
 けど、最後の文章は楽しそうな表情で言う。

 もう一つの場所とは、鈴音さんの実家らしい。
 そう言えば、鈴音さんもこの地域に住んでいたのだよな。

(鈴音さんはお嬢様だから、きっとそれ相応の家に住んでいるのだよな?)
(稀子の言葉的に、かなり立派な家なんだろう!)

「じゃあ、鈴音さんの家にも案内して貰おうか!」
「稀子!!♪」

 俺は稀子に笑顔で言う。
 本来なら、鈴音さんから自宅を紹介して貰うべき何だが、鈴音さんは側に居ないし、稀子は鈴音さんとは大親友だから、稀子が鈴音さんの家を案内しても問題は無いだろう。

 稀子の通っていた中学校から稀子の案内で、俺は軽トラを再び走らせた。

 ……

「……」

「ねぇ、凄いでしょ!」
「比叡君!!」
「鈴ちゃんのおうち♪」

 稀子は、はしゃいだ表情で俺に話す。
 俺と稀子は今。鈴音さんの家前に居る。

(想像通り…。立派な洋風住宅だ!)
(如何にもお金持ちの家ですと言う作りと、そして庭も広そうだ!!)
(外壁が立派すぎて、中の様子が見えないのが非常に残念だ…///)

(俺の実家も一軒家であるが、鈴音さんの家と見比べると、俺の実家は俗に言う“うさぎ小屋”に成るだろう!///)

 言葉では言い表せにくいのだが、それだけ鈴音さんの実家は立派な家で有る!
 ガレージはシャッターも備わっていて、門構えも立派で防犯カメラも付いていて、迂闊に近寄ろう物なら、直ぐに警備会社に通報されそうな感じで有った。

「比叡君!」
「鈴ちゃんのお家を見ての通り、鈴ちゃんは正真正銘のお嬢様なんだよ!!」

 稀子は嬉しそうな表情で俺に話すが、そのお嬢様である鈴音さんが何故、稀子と同じ公立中学校に通っていたかが謎に残る!
 俺は尋ねる表情で、稀子に聞き始めた。
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