偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第394話 稀子の実家に行く その2

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 ……

『中町』からバスに乗った俺と稀子は『大石十色おおいしといろ駅』行きのバスに乗って、鉄道駅で有る大石十色駅に向かう。
 大石十色駅からは電車では無く、別のバスに乗り換える。

 稀子の話では、大石十色駅から八幡はちまんバスセンター行きのバスに乗って、更に八幡バスセンターで、稀子の地域に向かうコミュニティバスに乗り換えると言う!
 何処かのバス旅行番組並みに、バスの乗り換えをして稀子実家へ向かう。

 俺は事前に、稀子実家周辺を地図で調べてみたが、かなりの山奥に稀子実家は有る感じだ!///
 ちなみに、今回の滞在日数は、3泊4日の予定で有る。

 ……

 俺と稀子が乗ったバスは、一つ目のバス終着点と成る、大石十色駅に到着する。
 俺と稀子はバスから降りて、次へのバス乗り換えをする。

 大石十色駅は田舎の駅で有るので、りっぱなバスターミナルなんぞ存在しない。
 駅ロータリー周辺に、方向別のバス停標識が立っているだけだ。

 ちなみに駅から電車に乗れば、俺の実家が有る町と、俺が以前住んでいた町方向へ電車一本で行く(戻る)事が出来る。

(この駅に来る事も、最近は無く成ったな…)

 今のメイン玄関口は大石十色駅では無く、富橋とみはし駅で有る。
 富橋駅の方が利便性が良く、駅舎も遙かに立派で有る!!

「……///」

 俺は感慨深い表情で、大石十色駅の駅舎を見ていると……稀子も、懐かしむ表情と口調で呟き始める。

「これが……比叡君との最初の出会いと成る、切っ掛けの駅だね///」

 話しは昔話に成るが、俺が学童保育指導員をクビになって、気晴らし日帰り旅行で、この大石十色駅に訪れた。
 俺がこの駅に到着した時。俺の以前住んでいた町に向かう電車に、稀子は乗っていた。

 稀子は山本さんが大好きで有ったが、同時に鈴音さんも山本さんに、強い恋心を抱いていた。
 二人同時に好かれていた山本さんは、有る程度は稀子に興味を示していたが、稀子では無く鈴音さんを選び、それを知った稀子は居場所を失い家出をする。

 だが、当てもない家出の上。適当にバス・電車へ乗って、俺の以前住んでいた町まで来たは良いが、稀子は見知らぬ町で途方に暮れる……
 俺が微妙な旅の収穫で、大石十色駅から電車で自分の町に戻って来た時。俺は稀子と偶然出会い……今が有る。

「そうだな…。稀子!///」

 俺は優しい表情で、稀子に言う。
 稀子は少し恥ずかしそうな表情で、俺に言い始める。

「今もだけど……あの時の比叡君には、本当に感謝だよ!///」
「比叡君のお陰で、私は山本さんを諦める事が出来たし、比叡君と言う新たな人が見付かった!///」

「そして…私のために、比叡君は私の故郷へ一緒に住んでくれる///」

「……稀子!///」

(そんな事を言われてしまうと、急にムラムラと来てしまうよ///)
(稀子の実家に行く前に、ラ○ホテルで稀子と一発して置くか!///)
(稀子の実家で、稀子との性行為は絶対出来ないからな///)

 稀子の言葉で、俺は稀子を性的に求め始めるが、稀子は穏やかな表情で俺に言い始める。

「さぁ、比叡君!」
「これからも、ドンドン楽しい思い出を作って行くよ!♪」

 稀子はそう言い終えると、八幡バスセンター行きが出る、バス停標識に向かって歩き始める!
 稀子の中で、過去の思い出話は終わったらしい。

(俺を性的に誘った事を、稀子は感じていない!?///)

 俺は心の中で感じつつ、稀子の後を付いて行く……
 大石十色駅に到着してから大体10分後に『八幡バスセンター』行きのバスが駅に到着して、俺と稀子を乗せたバスは大石十色駅から、八幡バスセンターに向けて走って行く……

 ……

 バスは無事に八幡バスセンターへ到着するが、この場所は『道の駅 八幡バスセンター』も併設されている場所で有った。
 分かりやすく言えば、道の駅・バスターミナルが併設されている場所で有る。

「……」

(かなり山間やまあいの場所へ来たが、これから更に山へ進むのだよな…)

 山の麓になる場所で有るが、俺の目の前には大きな山脈が見えている。
 稀子実家は、その大きな山脈が見える方向に有るらしい。

 だが、旅はこれからが本番で有った……
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