偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第388話 余韻……

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 俺は2回も絶頂を迎えてしまったので、流石に3回目は厳しいなと感じたのと、稀子の方も余り初めの内から、激しい事をされたくない表情だったので、俺と稀子の初性行為は終わりを告げる。

 敷き布団シーツのとある部分に、稀子が初めてだった証が残っている。
 血液だから、綺麗には拭ききれない。
 今その敷き布団に、俺と稀子は体を寄せ合っている……

「これで……比叡君は完全に私の者だ!///」

 稀子は優しい表情をしながら呟く。

「……俺も、稀子のこと一生、大事にするよ///」

 俺は稀子に甘い言葉を言う。

「約束だよ。比叡君!」
「……後、お盆の時は一緒に来てくれるよね!///」

 稀子は頬を染めながら、上目遣いで聞いてくる。
 稀子の初めてを貰ったばかりで、断るなんて選択肢は存在しない!!

「うん…」
「俺、稀子の両親に会うよ…」
「稀子の両親が、どんな人かはまだ知らないけど…///」

 俺は少し不安そうな口調で言うと、稀子は和やかな表情で言い始める。

「そんな心配しなくても良いよ。比叡君!」
「お母さんは優しい性格だし、お父さんも普通のお父さんだから!!」

「そう…///」
「なら、安心かな!///」

「うん。だから安心して。比叡君!!」

 稀子は微笑みながら言う。
 稀子の天真爛漫てんしんらんまんさから母親は別にして、父親は厳しい人では無いだろうと俺は感じた。

(『稀子を嫁にください!』と、今回は言いに行く訳では無いから、気楽に考えれば良いか!!)

 その後……しばらくの間は、敷き布団の上で俺と稀子は、初行為後の余韻を楽しんだ……

 ☆

 翌日の夕方……

 普段の晩ご飯は山本さんの家で頂いているが、今晩は俺の部屋で稀子と頂く。
 別に山本(孝明)さんと、喧嘩をしたわけでは無い。
 稀子が俺と2人での食事を、求めたからで有った。

『お互い、別の意味で大人に成った訳だし、偶には二人きりで晩ご飯が食べたいね♪』

 昨夜。俺が山本さんの家からアパートに戻る時、稀子に笑顔で言われた。
 言われて見れば、俺がこの町(波津音市はずねし)に来てから、晩ご飯はずっと山本さんの家でお世話に成っているし、稀子と2人で昼食を摂る時も有るが、簡単な物や稀子が事前に作ってきてくれたのを食べている。

 晩ご飯に限れば稀子と二人きりでの食事は、俺が初めて稀子と出会った時期しか無い。
 そんな訳で急遽、俺は稀子との食事(晩ご飯)をセッテイングした。

 稀子にリクエストを聞いたら『すき焼きを比叡君と突きたい♪』と、笑顔で言ったのですき焼きと成った。
 俺の家に、すき焼き鍋やガスコンロは無いから山本さんのを借りて、すき焼きの材料も稀子と一緒に買い出しして来た!
 
 今、俺と稀子は2人ですき焼きの準備をしている。
 食材を切るのは稀子の担当で有り、俺はガスコンロやすき焼き鍋などの細かい準備をしている。

 夏の時期なので、春菊などの野菜を一部揃えられ無かったが、代わりにナスなど代用して量だけは確保する。
 稀子の方が材料を切り終わって、いよいよ稀子と2人でのすき焼きが開催される!!

「比叡君は、すき焼きにこだわりは有る?♪」
「比叡君のこだわる方で作るよ!♪」

 すき焼きを作り始める直前。稀子は笑顔で聞いた来た。

「俺は特に、こだわりは無いよ!」
「稀子の好きな方で良いよ!!」

 すき焼きには関西風と関東風が有るそうだが、俺は特にこだわりは無い。

「なら、お手軽な関東風で行こう♪」

 稀子の家は関東風なんだろう。
 目分量で割り下を作り始める。

 ちなみに、山本さんの家でのすき焼きは関西風だ。
 和食の扱いに成るので、調理は山本さんのおばさんが作る。

 これから、稀子と楽しいすき焼きで有る!!
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