374 / 434
【R-15】稀子編 第2章
第372話 出店を楽しむ その1
しおりを挟む
「あちゃ~~、比叡君は末吉か~~!//////」
「今年は、大変な年に成ると思うのに残念だね~~。比叡君//////」
稀子は残念そうな表情をしているが、口調は何時も通りの軽さで有る。
口調も残念そうな口調で喋れば良いのに……
「……まぁ、おみくじ1枚で、今年1年の運勢が完全に決まる訳では無いからな!///」
「さて……縛りに行こう」
俺のおみくじは『末吉』で有ったが、気にしない事に決める。
例え『大吉』を引いても、駄目な年は有るに決まっているし『凶』を引いてしまっても、日頃の行いが良ければ幸運は勝手にやって来るだろう!?
俺はおみくじを縛る場所に『末吉』のおみくじを縛るが、稀子は『大吉』のおみくじを縛らずに財布に入れていた。
稀子曰く『幸運』を持ち帰るらしい……
「さて、比叡君!」
「約束通り、奢って貰うよ♪」
俺がおみくじを縛り終えると、稀子は“うきうき”笑顔で言ってくる。
今からは羽津音神社に出ている、屋台さん巡りの始まりで有る。
「まぁ……約束だからな!」
「稀子のリクエストはなに?」
羽津音神社は規模の大きい神社では無いが、屋台も有る程度は出ている。
稀子が食べたがっていた『玉せん』の屋台も有ったし、定番のたこ焼きやチョコバナナを売っている屋台も有る。
まさか……全部食べたいとは流石に言わんよな。稀子……
「まずは、やっぱり“たません”だね♪」
「アレを食べないと私の初詣は始まらない♪♪」
稀子は笑顔で言っているが、既に願も掛け終わっており、おみくじも引いて有る。
一般的な初詣ならもう終了で有るが……、余計な事は言わないで置こう。
此処で稀子をまた不機嫌にさせると、更に食べ物による出費が増えるからだ!?
「たませんね!」
「確か……最初に入った、出入り口方向だったね!!」
「うん。そう♪」
「じゃあ、行こう。比叡君♪♪」
この神社の屋台配列は駐車場が有る側では無く、俺と稀子が最初に鳥居をくぐってきた側に配列されていた。
どんな理由で、そんな配列にしたかは俺には分からんが、色々と有るのだろう?
俺と稀子は、玉せんが売っている屋台に到着する。
この神社で、玉せんを売っている屋台は1件しか無くて結構賑わっていた。
たこ焼きとかと比べれば値段が安いので、家族連れや学生が中心であり、屋台付近で美味しそうに食べていた!
注文の順番が来るまでの間、稀子は玉せんのトッピングメニューを遠目で見ている。
「今年のたません屋は……たこ焼きは無いが、焼きそばとチーズが有るか!」
「何時もは天かすや千切りキャベツにするけど、今日は比叡君が奢ってくれるからな~~♪」
屋台に貼って有るトッピングメニューを見ながら、稀子は1人喋りをしている。
(……焼きそばをトッピングしたら、焼きそばパン風にでも成るのか??)
(けど、えびせんべいに焼きそばは本当に合うの!?)
俺の中で玉せんは今まで、一番安いタイプしか食べた事が無い。
トッピングも、千切りキャベツや天かす程度なら100円もしないが、チーズとかと成ると100円を超えてくるしそれ位なら、たこ焼きでも食べた方が俺はマシだと感じるからだ。
俺達に注文の順番がやって来て、屋台のお兄さんかおじさんが俺達に声を掛けてくる。
「へい、いらしゃい~~!」
「嬢ちゃん、兄ちゃん。何を入れる?」
張りの有る声で喋る屋台の男性。
稀子は慣れた口調で、注文を言い始める。
「おじさん!」
「私はね卵をダブルで、焼きそばとマヨネーズでお願い!!」
(やっぱり一番高いトッピングの焼きそばを、稀子は入れて来たか!!)
俺は心の中で思うが俺も男だ。
うだうだ言っては行けない!?
「あいよ!」
「……そっちの兄ちゃんは?」
稀子の注文を聞き終えた、屋台の男性は俺に注文を聞いてくる。
俺はトッピングをするつもりは無いので、普通のを注文する。
「あっ……えっと、普通ので……」
俺がそう注文をしようとすると稀子が『待って、比叡君!』と言って、俺と屋台の人との話しに割り込んできた!?
「比叡君!」
「普通のも美味しいけど、折角なんだからトッピングしなきゃ~~!!」
稀子は少し興奮気味で言う?
トッピングに金を、俺は余り掛けたくは無いのだが……
「今年は、大変な年に成ると思うのに残念だね~~。比叡君//////」
稀子は残念そうな表情をしているが、口調は何時も通りの軽さで有る。
口調も残念そうな口調で喋れば良いのに……
「……まぁ、おみくじ1枚で、今年1年の運勢が完全に決まる訳では無いからな!///」
「さて……縛りに行こう」
俺のおみくじは『末吉』で有ったが、気にしない事に決める。
例え『大吉』を引いても、駄目な年は有るに決まっているし『凶』を引いてしまっても、日頃の行いが良ければ幸運は勝手にやって来るだろう!?
俺はおみくじを縛る場所に『末吉』のおみくじを縛るが、稀子は『大吉』のおみくじを縛らずに財布に入れていた。
稀子曰く『幸運』を持ち帰るらしい……
「さて、比叡君!」
「約束通り、奢って貰うよ♪」
俺がおみくじを縛り終えると、稀子は“うきうき”笑顔で言ってくる。
今からは羽津音神社に出ている、屋台さん巡りの始まりで有る。
「まぁ……約束だからな!」
「稀子のリクエストはなに?」
羽津音神社は規模の大きい神社では無いが、屋台も有る程度は出ている。
稀子が食べたがっていた『玉せん』の屋台も有ったし、定番のたこ焼きやチョコバナナを売っている屋台も有る。
まさか……全部食べたいとは流石に言わんよな。稀子……
「まずは、やっぱり“たません”だね♪」
「アレを食べないと私の初詣は始まらない♪♪」
稀子は笑顔で言っているが、既に願も掛け終わっており、おみくじも引いて有る。
一般的な初詣ならもう終了で有るが……、余計な事は言わないで置こう。
此処で稀子をまた不機嫌にさせると、更に食べ物による出費が増えるからだ!?
「たませんね!」
「確か……最初に入った、出入り口方向だったね!!」
「うん。そう♪」
「じゃあ、行こう。比叡君♪♪」
この神社の屋台配列は駐車場が有る側では無く、俺と稀子が最初に鳥居をくぐってきた側に配列されていた。
どんな理由で、そんな配列にしたかは俺には分からんが、色々と有るのだろう?
俺と稀子は、玉せんが売っている屋台に到着する。
この神社で、玉せんを売っている屋台は1件しか無くて結構賑わっていた。
たこ焼きとかと比べれば値段が安いので、家族連れや学生が中心であり、屋台付近で美味しそうに食べていた!
注文の順番が来るまでの間、稀子は玉せんのトッピングメニューを遠目で見ている。
「今年のたません屋は……たこ焼きは無いが、焼きそばとチーズが有るか!」
「何時もは天かすや千切りキャベツにするけど、今日は比叡君が奢ってくれるからな~~♪」
屋台に貼って有るトッピングメニューを見ながら、稀子は1人喋りをしている。
(……焼きそばをトッピングしたら、焼きそばパン風にでも成るのか??)
(けど、えびせんべいに焼きそばは本当に合うの!?)
俺の中で玉せんは今まで、一番安いタイプしか食べた事が無い。
トッピングも、千切りキャベツや天かす程度なら100円もしないが、チーズとかと成ると100円を超えてくるしそれ位なら、たこ焼きでも食べた方が俺はマシだと感じるからだ。
俺達に注文の順番がやって来て、屋台のお兄さんかおじさんが俺達に声を掛けてくる。
「へい、いらしゃい~~!」
「嬢ちゃん、兄ちゃん。何を入れる?」
張りの有る声で喋る屋台の男性。
稀子は慣れた口調で、注文を言い始める。
「おじさん!」
「私はね卵をダブルで、焼きそばとマヨネーズでお願い!!」
(やっぱり一番高いトッピングの焼きそばを、稀子は入れて来たか!!)
俺は心の中で思うが俺も男だ。
うだうだ言っては行けない!?
「あいよ!」
「……そっちの兄ちゃんは?」
稀子の注文を聞き終えた、屋台の男性は俺に注文を聞いてくる。
俺はトッピングをするつもりは無いので、普通のを注文する。
「あっ……えっと、普通ので……」
俺がそう注文をしようとすると稀子が『待って、比叡君!』と言って、俺と屋台の人との話しに割り込んできた!?
「比叡君!」
「普通のも美味しいけど、折角なんだからトッピングしなきゃ~~!!」
稀子は少し興奮気味で言う?
トッピングに金を、俺は余り掛けたくは無いのだが……
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる