369 / 434
【R-15】稀子編 第2章
第367話 稀子と初詣の道中 その2
しおりを挟む
「……んっ!?」
「比叡君は、行き成り何を言い出す!?」
「もしかして……さっきの日本酒で酔いましたか!?」
俺が稀子に感謝の言葉を述べたのに、稀子は『何、言っているの比叡君!』の目つきで見てくる!?
「俺は只、稀子に感謝の言葉を言っただけだよ!///」
「稀子に出会えて良かったと……」
俺はそう言うが、稀子の表情は変わらない!?
「ふうん~~……」
「今の言葉からして、比叡君物語エンディングの感じがしたけど……、比叡君の人生はまだ、スタートラインにも立っていないのだよ!!」
「気が早すぎるよ。比叡君!!」
稀子は少し怒った表情と、口調で言ってきた!
確かに言われてみればそうだ……
俺の目的は、稀子との性行為が終着点では無い。
保育士資格を無事に取得して、更には稀子の実家が有る地域に移り住んで、その地域で学童保育指導員として、社会生活を再スタートさせてこそ、俺の物語は章の区切りを付けるのだろう!!
「……比叡君と話している間に、バス停に着いちゃった!」
「さて、さて、バスは何時来るかな~~♪」
稀子は陽気な口調で、バス停に設置されている時刻表を見ている。
俺と稀子は、俺のアパートを出発してからバス停まで、ずっと喋りながら来た。
さっきの話はまだ終っていないが、バス停に着いてしまったし、稀子もバスの時刻表に意識を向けてしまったため、この話は此処で区切りを付けようと俺は思った。
(結局……コートの話は聞けなかったな?)
俺はバスの時刻表を見ている、スクールコート姿の稀子を見ている。
青色系のスクールコート。学生らしいコートで有る。
鈴音さんも、稀子と同じスクールコートを着て学園に通っているが、鈴音さんの場合は別の防寒具をきちんと持っている。
(別に悪いデザインでは無いから、その姿でも良いのだが……稀子の場合は、茶色系の防寒具が似合うような気がする?)
俺はそんな事を思いながら稀子を見ていると、稀子はバスの時刻表から顔を上げて、俺の方を見ながら穏やかな表情で話し掛けてくる。
「比叡君!」
「バス、もうすぐ来るよ~~」
「おぉ! タイミングバッチリだな。稀子!!」
「ちなみに……ここ(中町)から、どれだけ掛かるのだ?」
初詣に行く神社は、波津音神社と聞いているが、場所はバスで行くとしか聞いていない。
「ここからね、大体30分位だよ。比叡君!!」
稀子は微笑みながら言う。
「30分か!」
「ちょっとした旅行気分だね。稀子!!」
「?」
「そうなの、比叡君…?」
稀子は澄ました表情で聞いてくる。
路線バスを30分近く乗れば、結構遠い所まで行けてしまうのに、稀子の中では近所間隔の雰囲気で言う!?
まぁ、その辺に関しては……今後、知る事に成っていくのだが……
「あっ、バス来た~~♪」
俺が稀子の疑問に返事をする前に、バスが来てしまった。
お互い交通系ICカードを持っているので、バスの乗車時にセンサー部分にICカードをかざしてバスに乗り込む。
波津音神社方面に向かうバスだが、そんなに車内は混んでいる感じはしない。
バスの車内、後部座席方向に空いている席が有るので、その席に稀子と横並びで座る。
勿論、稀子は窓側の席に座った。
「♪~~」
バス1本で神社付近まで行けるので、後はバスに揺られるだけで有る。
稀子は話し疲れたのか、鼻歌を歌いながら車内から見える景色を見ている。
俺はその稀子を見ている……
(よくよく見れば……スクールコート姿の稀子も悪くないな…!)
(稀子が通っている学園は良い所らしいから、このコートも良い生地使っているのかも知れないな!!)
以前、稀子とショッピングモールデートをした時。
稀子達が通っている、学園制服が販売されている売り場が有った。
俺は稀子達が通っている学園制服で、いかがわしい行為を意識して、それ用に買おうと考えたが……その値段が一般的な制服の、倍以上したので諦めた経緯が有る!?
(稀子の所(家)は鈴音さんと比べれば、お金持ちでは無いはずだ!)
(お金持ちの家なら……まぁ、良いや!)
稀子の実家は農家で有る事は知っているが、俺は農業に興味が無いので詮索はしないし、稀子も俺には農業に関する事は言ってこない。
俺が学童保育指導員に成りたい事を、稀子が理解しているからだ。
不思議ちゃん要素がたくさん有る、俺の彼女稀子で有るが、それもまた悪くないのかなと思った……
「比叡君は、行き成り何を言い出す!?」
「もしかして……さっきの日本酒で酔いましたか!?」
俺が稀子に感謝の言葉を述べたのに、稀子は『何、言っているの比叡君!』の目つきで見てくる!?
「俺は只、稀子に感謝の言葉を言っただけだよ!///」
「稀子に出会えて良かったと……」
俺はそう言うが、稀子の表情は変わらない!?
「ふうん~~……」
「今の言葉からして、比叡君物語エンディングの感じがしたけど……、比叡君の人生はまだ、スタートラインにも立っていないのだよ!!」
「気が早すぎるよ。比叡君!!」
稀子は少し怒った表情と、口調で言ってきた!
確かに言われてみればそうだ……
俺の目的は、稀子との性行為が終着点では無い。
保育士資格を無事に取得して、更には稀子の実家が有る地域に移り住んで、その地域で学童保育指導員として、社会生活を再スタートさせてこそ、俺の物語は章の区切りを付けるのだろう!!
「……比叡君と話している間に、バス停に着いちゃった!」
「さて、さて、バスは何時来るかな~~♪」
稀子は陽気な口調で、バス停に設置されている時刻表を見ている。
俺と稀子は、俺のアパートを出発してからバス停まで、ずっと喋りながら来た。
さっきの話はまだ終っていないが、バス停に着いてしまったし、稀子もバスの時刻表に意識を向けてしまったため、この話は此処で区切りを付けようと俺は思った。
(結局……コートの話は聞けなかったな?)
俺はバスの時刻表を見ている、スクールコート姿の稀子を見ている。
青色系のスクールコート。学生らしいコートで有る。
鈴音さんも、稀子と同じスクールコートを着て学園に通っているが、鈴音さんの場合は別の防寒具をきちんと持っている。
(別に悪いデザインでは無いから、その姿でも良いのだが……稀子の場合は、茶色系の防寒具が似合うような気がする?)
俺はそんな事を思いながら稀子を見ていると、稀子はバスの時刻表から顔を上げて、俺の方を見ながら穏やかな表情で話し掛けてくる。
「比叡君!」
「バス、もうすぐ来るよ~~」
「おぉ! タイミングバッチリだな。稀子!!」
「ちなみに……ここ(中町)から、どれだけ掛かるのだ?」
初詣に行く神社は、波津音神社と聞いているが、場所はバスで行くとしか聞いていない。
「ここからね、大体30分位だよ。比叡君!!」
稀子は微笑みながら言う。
「30分か!」
「ちょっとした旅行気分だね。稀子!!」
「?」
「そうなの、比叡君…?」
稀子は澄ました表情で聞いてくる。
路線バスを30分近く乗れば、結構遠い所まで行けてしまうのに、稀子の中では近所間隔の雰囲気で言う!?
まぁ、その辺に関しては……今後、知る事に成っていくのだが……
「あっ、バス来た~~♪」
俺が稀子の疑問に返事をする前に、バスが来てしまった。
お互い交通系ICカードを持っているので、バスの乗車時にセンサー部分にICカードをかざしてバスに乗り込む。
波津音神社方面に向かうバスだが、そんなに車内は混んでいる感じはしない。
バスの車内、後部座席方向に空いている席が有るので、その席に稀子と横並びで座る。
勿論、稀子は窓側の席に座った。
「♪~~」
バス1本で神社付近まで行けるので、後はバスに揺られるだけで有る。
稀子は話し疲れたのか、鼻歌を歌いながら車内から見える景色を見ている。
俺はその稀子を見ている……
(よくよく見れば……スクールコート姿の稀子も悪くないな…!)
(稀子が通っている学園は良い所らしいから、このコートも良い生地使っているのかも知れないな!!)
以前、稀子とショッピングモールデートをした時。
稀子達が通っている、学園制服が販売されている売り場が有った。
俺は稀子達が通っている学園制服で、いかがわしい行為を意識して、それ用に買おうと考えたが……その値段が一般的な制服の、倍以上したので諦めた経緯が有る!?
(稀子の所(家)は鈴音さんと比べれば、お金持ちでは無いはずだ!)
(お金持ちの家なら……まぁ、良いや!)
稀子の実家は農家で有る事は知っているが、俺は農業に興味が無いので詮索はしないし、稀子も俺には農業に関する事は言ってこない。
俺が学童保育指導員に成りたい事を、稀子が理解しているからだ。
不思議ちゃん要素がたくさん有る、俺の彼女稀子で有るが、それもまた悪くないのかなと思った……
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


辺境伯へ嫁ぎます。
アズやっこ
恋愛
私の父、国王陛下から、辺境伯へ嫁げと言われました。
隣国の王子の次は辺境伯ですか… 分かりました。
私は第二王女。所詮国の為の駒でしかないのです。 例え父であっても国王陛下には逆らえません。
辺境伯様… 若くして家督を継がれ、辺境の地を護っています。
本来ならば第一王女のお姉様が嫁ぐはずでした。
辺境伯様も10歳も年下の私を妻として娶らなければいけないなんて可哀想です。
辺境伯様、大丈夫です。私はご迷惑はおかけしません。
それでも、もし、私でも良いのなら…こんな小娘でも良いのなら…貴方を愛しても良いですか?貴方も私を愛してくれますか?
そんな望みを抱いてしまいます。
❈ 作者独自の世界観です。
❈ 設定はゆるいです。
(言葉使いなど、優しい目で読んで頂けると幸いです)
❈ 誤字脱字等教えて頂けると幸いです。
(出来れば望ましいと思う字、文章を教えて頂けると嬉しいです)

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■

溺婚
明日葉
恋愛
香月絢佳、37歳、独身。晩婚化が進んでいるとはいえ、さすがにもう、無理かなぁ、と残念には思うが焦る気にもならず。まあ、恋愛体質じゃないし、と。
以前階段落ちから助けてくれたイケメンに、馴染みの店で再会するものの、この状況では向こうの印象がよろしいはずもないしと期待もしなかったのだが。
イケメン、天羽疾矢はどうやら絢佳に惹かれてしまったようで。
「歳も歳だし、とりあえず試してみたら?こわいの?」と、挑発されればつい、売り言葉に買い言葉。
何がどうしてこうなった?
平凡に生きたい、でもま、老後に1人は嫌だなぁ、くらいに構えた恋愛偏差値最底辺の絢佳と、こう見えて仕事人間のイケメン疾矢。振り回しているのは果たしてどっちで、振り回されてるのは、果たしてどっち?

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる