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【R-15】稀子編 第2章
第363話 元日の朝食 その1
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「では、お屠蘇を注ぎますね!」
山本さんのおばさんは穏やかな表情で言い、おばさんの近くに置いて有る土瓶を手に持って、各自に置いて有るお猪口にお屠蘇を注ぎ始める……
山本さんの挨拶の後…、最初はみんなでお屠蘇を飲むそうだ。
まだ、ご馳走に有り付くのは少し早かった!//////
このお屠蘇はみりんで作ったお屠蘇だから、未成年で有る鈴音さん達が飲んでも問題は無い。
「これを飲むと、お正月だね~~♪」
「もう1杯貰おう~~♪」
稀子は笑顔で、お屠蘇のお代わりをしている。
自らの手で、土瓶からお猪口にお屠蘇を注いでいる。
みりんに生薬を入れて有るので、そんなに美味しくは無い筈だが……
(まぁ、稀子の事は置いておいて……やっぱり、最初はお雑煮からだな!!)
お椀に盛られているお雑煮は、暖房が入っているとは言え、早く食べてしまないとお餅が堅く成ってしまう。
山本さん一家と俺には徳利に入った日本酒。
鈴音さんと稀子には、炭酸飲料が飲み物として置かれているが、俺はお雑煮から手に付ける。
(うん。良く伸びる餅だ~~!!)
(けんちん汁の様な、具だくさんお雑煮だし、やっぱり人様の家のお正月は良いね!!)
もし俺が今日、この場(正月料理)に呼ばれていなかったら、俺の新年最初の食事は何時も通りのパン食で有ろう。
お餅も気軽に買える時代では有るが、朝から料理をするのも面倒くさいし、それに1人空しくお雑煮なんか食べたくない!!
一度に全部お雑煮食べるのは、もったいないので、一度お椀をテーブルに置いてから、お節料理の方に移ろうとすると……山本さんが徳利を手に持って、俺の方に近付けながら声を掛けてくる!
「比叡君!」
「めでたい正月だ。1杯行こう!!」
山本さんは陽気な表情で、俺に酒を勧めてきた。
俺の所にも徳利は置いて有るけど、積極的には飲もうとは思わなかった。
だが勧められた以上、俺はお猪口を持って山本さんからの日本酒を貰い、それを飲み干す!
「ふぅ~~」
お屠蘇を飲んで、お餅を一口付けただけで、お猪口の日本酒を1杯飲み干すのだから……お腹の真ん中付近が急に熱く成ってくる!!
空きっ腹に、燗のついた日本酒は結構来る!!
「おぉ! 流石、比叡君!!」
「良い飲みっぷりだ~!!」
笑顔で言う山本さんに俺は徳利を手に持って、山本さんの方に近付ける。
山本さんが遣った行為を今度は俺がする……
山本さんも俺と同じ様に、一気にお猪口を空けてから、陽気では無く真面目な表情で言い始める。
「……先ほども言った様に、比叡君にとっては勝負の年に成る筈だ!」
「学科と実技試験……1発合格を絶対にしろとは言わんが、出来れば……1回で成功してくれた方が、みんなが安心する…!」
「学科も実技試験も、年に2回しか機会が無いからな!!」
「大変なのは分かっているが……僕達だって、君の支援をかなりしているからな!」
「裏切る結果だけは……絶対止めてくれな!」
「後、比叡君の未来が見えると、こちらも今後の予定が立てられるからな!」
「大変だが頑張ってくれ、比叡君!!」
(新年早々……重い言葉を言う人だ!)
(2回目ですぞ……)
俺は心の中で、そう感じ取ってしまう!?
さっきと言い、せめて……、正月を明けてから言えと思ってしまう。
「あっ、はい……。希望に応えられます様に頑張ります!///」
「山本さん!!」
俺は作り笑顔と元気な口調で、山本さんに言う。
山本さんはその言葉を聞き終えると、鈴音さんの方に話し掛ける。
俺は無言で自分の徳利を持って、日本酒をお猪口に注ぎながら考える……
(けど、山本さんの言う通り…。現役男性保育士が俺の為に、学科試験対策勉強を教えてくれたり、稀子や鈴音さんだって、俺の試験勉強の手伝いやサポートをしてくれている…)
(今の実力なら……学科も実技も、1発合格もかなり現実味を帯びて来るが、運命の悪戯も有るからな……)
注ぎおえたお猪口に少し口付けて、俺は食べる事を再開させる。
さて、何から食べようか!!
「比叡君!」
俺がそう考えた矢先、稀子が笑顔で声を掛けてくる。
一体何だろう?
山本さんのおばさんは穏やかな表情で言い、おばさんの近くに置いて有る土瓶を手に持って、各自に置いて有るお猪口にお屠蘇を注ぎ始める……
山本さんの挨拶の後…、最初はみんなでお屠蘇を飲むそうだ。
まだ、ご馳走に有り付くのは少し早かった!//////
このお屠蘇はみりんで作ったお屠蘇だから、未成年で有る鈴音さん達が飲んでも問題は無い。
「これを飲むと、お正月だね~~♪」
「もう1杯貰おう~~♪」
稀子は笑顔で、お屠蘇のお代わりをしている。
自らの手で、土瓶からお猪口にお屠蘇を注いでいる。
みりんに生薬を入れて有るので、そんなに美味しくは無い筈だが……
(まぁ、稀子の事は置いておいて……やっぱり、最初はお雑煮からだな!!)
お椀に盛られているお雑煮は、暖房が入っているとは言え、早く食べてしまないとお餅が堅く成ってしまう。
山本さん一家と俺には徳利に入った日本酒。
鈴音さんと稀子には、炭酸飲料が飲み物として置かれているが、俺はお雑煮から手に付ける。
(うん。良く伸びる餅だ~~!!)
(けんちん汁の様な、具だくさんお雑煮だし、やっぱり人様の家のお正月は良いね!!)
もし俺が今日、この場(正月料理)に呼ばれていなかったら、俺の新年最初の食事は何時も通りのパン食で有ろう。
お餅も気軽に買える時代では有るが、朝から料理をするのも面倒くさいし、それに1人空しくお雑煮なんか食べたくない!!
一度に全部お雑煮食べるのは、もったいないので、一度お椀をテーブルに置いてから、お節料理の方に移ろうとすると……山本さんが徳利を手に持って、俺の方に近付けながら声を掛けてくる!
「比叡君!」
「めでたい正月だ。1杯行こう!!」
山本さんは陽気な表情で、俺に酒を勧めてきた。
俺の所にも徳利は置いて有るけど、積極的には飲もうとは思わなかった。
だが勧められた以上、俺はお猪口を持って山本さんからの日本酒を貰い、それを飲み干す!
「ふぅ~~」
お屠蘇を飲んで、お餅を一口付けただけで、お猪口の日本酒を1杯飲み干すのだから……お腹の真ん中付近が急に熱く成ってくる!!
空きっ腹に、燗のついた日本酒は結構来る!!
「おぉ! 流石、比叡君!!」
「良い飲みっぷりだ~!!」
笑顔で言う山本さんに俺は徳利を手に持って、山本さんの方に近付ける。
山本さんが遣った行為を今度は俺がする……
山本さんも俺と同じ様に、一気にお猪口を空けてから、陽気では無く真面目な表情で言い始める。
「……先ほども言った様に、比叡君にとっては勝負の年に成る筈だ!」
「学科と実技試験……1発合格を絶対にしろとは言わんが、出来れば……1回で成功してくれた方が、みんなが安心する…!」
「学科も実技試験も、年に2回しか機会が無いからな!!」
「大変なのは分かっているが……僕達だって、君の支援をかなりしているからな!」
「裏切る結果だけは……絶対止めてくれな!」
「後、比叡君の未来が見えると、こちらも今後の予定が立てられるからな!」
「大変だが頑張ってくれ、比叡君!!」
(新年早々……重い言葉を言う人だ!)
(2回目ですぞ……)
俺は心の中で、そう感じ取ってしまう!?
さっきと言い、せめて……、正月を明けてから言えと思ってしまう。
「あっ、はい……。希望に応えられます様に頑張ります!///」
「山本さん!!」
俺は作り笑顔と元気な口調で、山本さんに言う。
山本さんはその言葉を聞き終えると、鈴音さんの方に話し掛ける。
俺は無言で自分の徳利を持って、日本酒をお猪口に注ぎながら考える……
(けど、山本さんの言う通り…。現役男性保育士が俺の為に、学科試験対策勉強を教えてくれたり、稀子や鈴音さんだって、俺の試験勉強の手伝いやサポートをしてくれている…)
(今の実力なら……学科も実技も、1発合格もかなり現実味を帯びて来るが、運命の悪戯も有るからな……)
注ぎおえたお猪口に少し口付けて、俺は食べる事を再開させる。
さて、何から食べようか!!
「比叡君!」
俺がそう考えた矢先、稀子が笑顔で声を掛けてくる。
一体何だろう?
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