偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第357話 稀子と戯れる その1

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 俺は一度座布団から立ち上がり、さり気なく稀子の横に座布団を置き直して、其処に座る。

「きゃははは~~♪」

 稀子はバラエティー番組に夢中に成っており、俺の存在に気付いていない!?
 鈴音さんの趣味は、本を読むとか何処かで聞いたことが有るが、稀子の場合はテレビを見るのが非常に好きだ。

 晩ご飯後の山本さんでの団らん時間帯。
 稀子は山本宅のリビングに設置して有る、テレビを見て過ごす時間が非常に多い。
 お気に入りのテレビドラマも何本か有って、そのドラマが放映される日の時間帯は、本当にテレビに釘付けだ!!

「……あれ?」
「何時の間にか、比叡君が真横に居る!?」

 バラエティー番組が終わり、CMに成った時にようやく稀子は俺に気付く。
 本当にテレビ大好きっ子だ。
 けど、SNSや課金ゲームにのめり込むよりかは遙かにマシか!!

「……稀子!」
「久しぶりに、ちょっと良いか!///」
「稀子を抱きしめたい!!//////」

 俺は稀子に求愛を求める。
 と言っても、抱きしめる程度で有るが。
 それ以上は、稀子が絶対ガードするからだ!!

「う~ん……まぁ、見たいテレビも終ったし良いよ!」

 稀子は恥ずかしがる素振りを見せずに、澄ました表情で言う!
 稀子さん。気取きどっていますか!?

(でも、稀子がOKを出したのだ!)

「じゃあ、稀子立って!///」

「うん……///」

 俺がそう言うと、稀子は途端に恥ずかしい表情に変わって、座布団から立ち上がる。
 俺も座布団から立ち上がり、間合いを置かずに直ぐに稀子を抱きしめながら、稀子の唇を奪う!!

「んっ……比叡君//////」

「……稀子//////」

 俺は久しぶりに稀子とキスをする。
 最近は保育士実技試験の勉強絡みで、愛のスキンシップは余り取れていなかった。

(さっき……ラーメンを食べていたから、今日のキス味は味噌ラーメン味だな!)

 何故か分からんが、稀子とキスをする時は、食べ物を食べた後にする時が多い!!
 そんな時しか稀子とキスをするタイミングが無いのか、それとも稀子とキスが出来る時はそんな時しか無いのか!?

(それでも、キスはキスだ!!)

 俺は稀子を抱きしめながら……キスを続けるけど……

(今日は、もう一歩踏み出してみよう!)
(俺も男だしな!!)

 今までのパターンで有ったら、これでお終いだが、稀子との関係も大分深く成ったはずだ。
 性行為までは出来なくても、その手前までは進展させたいと俺は思っていた。

 目を瞑ってキスをしている稀子を見つつ、俺は稀子の背中に回している右手を稀子の右胸に移動させて、服の上だが稀子の胸を揉む!!

「!……///」

 俺が、稀子の右胸を揉んだ瞬間……顔を更に赤くして、驚いた表情で目を開ける稀子!
 服の上から揉んだので、少々力が入っていたのかも知れない!?

「キッ!」

 稀子は一瞬目を細めるが、諦めた表情に変わりつつ、俺の唇から離れながら言う。

「もぅ……まだ、ダメ!//////」
「せっかち過ぎるよ……比叡君//////」

 稀子は寂しそうな表情で言う。
 稀子の胸を揉むことがやっと出来たが、何だか“ごわごわ”した感触で有った。
 本当はもっと、柔らかい物だと思うが??

(やっぱり服越しだし、稀子の下着も邪魔しているな!)
(胸の方は此処までにして、此処からは攻め方を変えてみるか!!)

「……ごめん。稀子!//////」
「とっさに我慢出来なくて……」

 俺は直ぐに稀子に謝るが……これは、次の展開に行く為の下準備だ。
 稀子の機嫌を損ねたら、これ以上の行為は出来ないからだ。

「うん……比叡君が、私を求めているのは凄く分かるよ……」
「けど、いきなりはダメ…。私に確認を取ってからにして…!///」

 稀子は悲しそうな表情で言う。
 稀子の中で、俺が胸を揉むことを予想していなかったのだろう……
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