偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第354話 夜食を作る

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 俺は味噌汁等を作る鍋を戸棚から取り出しながら、俺は稀子に話し掛ける。

「稀子。量はどうする?」
「1袋を半分こするか、それとも、2袋作って分けるか?」

 袋ラーメンの1人前は、この時間だと多そうな感じもするが、いざ食べ始めると物足りない時が有る!?
 具材たっぷりなら、また別だと思うが……この家でラーメンの具材と成るのは、生卵・冷凍の刻みネギ・焼き海苔位しか無い。

「そうだね~~。比叡君♪」
「どうせ作るなら有る程度は食べたいから、2袋で作ろうか。比叡君♪」
「後、溶き卵やネギも入れようね♪」

 俺の問いに対して、稀子は和やかな表情で返事をするが、さり気なくリクエストもして来た!
 この辺は抜かりがない稀子で有る!?

「じゃあ私は、丼鉢やお箸の用意をして置くね~~♪」

 稀子は微笑みながら言って、食器棚から丼鉢等を取り出して準備を始める。
 俺が作る担当に自動的に決まった。
 そうで無ければ『私が作るよ。比叡君♪』と、稀子自らが言うからだ。

 俺は食器類を揃えた時。1セットでは無く、2セットで揃えたので、稀子までなら食器類の用意が出来る。
 これは稀子と関係持ってから揃えたのでは無く、俺が一人暮らしを始めた時に揃えた食器類で有る。

 稀子と関係が出来て、恋人同士に発展出来たからこそ、この食器類も生かされているがそうで無かったら、あぶれた食器類は未だに、食器棚の中でほこりを被っているだろう……
 だからこそ、鈴音さんを含めた食事に成ると、鈴音さんの食器類は準備出来ない状態に成ってしまう//////

(と言っても鈴音さん稀子も、その辺は理解しているから、この家で食事を摂る時は、紙皿や紙コップを鈴音さん達が持って来てくれるから、あんまり問題ないのだけどな!)

 俺はそんな事を思いながら鍋に水を張って、水が入った鍋をコンロに置いて火を付ける。
 お湯が沸くまでの間に、冷蔵庫から生卵を2つ取り出して、それを溶き卵にしたり、冷凍庫から刻みネギを取り出して、お湯が沸いたら直ぐに調理が出来る様にしておく。

 ……

 約10分後……

 溶き卵、刻みネギ入りの味噌ラーメンが完成した。
 丼はテーブルに準備されているので、鍋からの小分けはテーブルでする。
 テーブルには鍋敷きもちゃんと準備されていた!!

「おっ、完成したんだね!!」

 俺が鍋を持ってテーブルに近付くと、稀子は陽気な声で声で言う。

「うん。出来た、出来た♪」

 俺も陽気な声を出しながら、一旦鍋をテーブルに置いて有る鍋敷きに置く。

「ちゃんと、私の希望通りに作ってくれたね♪」

 鍋を覗き込みながら、笑顔で陽気な声で言う稀子。
 溶き卵と刻みネギ入りの、袋ラーメン味噌味で有る。

「じゃあ、半分こするぞ!」

 俺はそう言って、稀子が用意してくれた丼鉢に目分量と成ってしまうが、麺を大体半分ずつに分けてから、スープをこぼさないように丼鉢に入れる。
 なるべく平等に成るように分けるが、どうしても平等には分けきれない……

「よし、分けられたけど……稀子はどっちを選ぶ?」

 俺は空に成った鍋を鍋敷きに置きながら言う。

「じゃあ、私はこっち♪」

 花より団子では無いが、稀子少しでも、麺や溶き卵が多く入っていそうな丼鉢を選んだ。
 稀子は鈴音さんより良く食べるので、体型も鈴音さんと比べれば、稀子の方が少しふっくらとしている。

(まだ、稀子の裸を見られる機会は無さそうだが……お腹は絶対に出ているよな!)

 そんな事は当然、稀子には言えないが、稀子はワンピース系等の、お腹周りが余り気に成らない服を好んで着ている。
 稀子にもその辺の自覚が有るのだろうか!?

「ねぇ、比叡君!!」
「まだ、生卵有る?」


 稀子は量が多そうな丼鉢を選んだのに、更に生卵を求めてきた!

「えっ!?」
「あっ、あぁ……有るよ…!」

「じゃあ、生卵1個貰うね♪」
「あっ、台所に行くついでに、お鍋も持って上げる♪」

 稀子は座布団から立ち上がり『ペロッ』と舌を出しながら、鍋も持って台所に向かった……
 俺は、複雑な表情をするしか無かった。
 食べる事は悪くないが、食べ過ぎだろうと……
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