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【R-15】稀子編 第2章
第346話 2人の試験官!?
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「あっ、うん…」
「ありがとう。稀子//////」
「……じゃあ、スタートしようか!」
「比叡君!!」
俺は恥ずかしい表情で稀子に言ったが、稀子はそれを流すように言う!?
流石……稀子だ!!
自分が好意の有る発言をしたのに、全く気にしていない!?
「あっ、うん……分かった。稀子!///」
「では、お題を出すね♪」
「けど、そんなに難しいのは出さないから。安心してね!」
「……とある保育所で、子ども達と保育士さんが屋外の砂場で遊んでいます!」
「その様子を書いてください!!」
「条件としては、砂遊びの様子を書くこと!」
「子ども達を3人以上と、保育士さん1人以上必ず書くこと!!」
「後、当然、屋外なので屋外の風景も書くこと!!」
「以上だよ。比叡君!!」
「時間は、実際の実技試験に合わせて、45分だよ!!」
稀子が穏やか表情で言っていることを、俺は事前に用意して置いた、メモ用紙に書き込む。
別に本当の試験では無いから、途中で稀子に聞いても良いが、多少でも時間ロスを抑えたいのでメモを取る。
「じゃあ、比叡君。行くよ~~!」
「用意、スタート!!」
稀子は和やかな表情で言って、スマートフォンのタイマー機能を起動させる。
タイマーはきちんと45分で設定されている。造形の模擬試験が始まる!
俺は砂場とその背景をイメージしながら、シャープペンシルで下書きを始める。
『シャ、シャ、―――』
鈴音さんと稀子は俺が描く様子を見ながら、それぞれが呟き始める。
「比叡さん!」
「中々、手際が良いですね!!」
鈴音さんは俺が描いている様子を見ながら、微笑んだ表情で言う。
「そりゃあ午前中、しっかり練習させたからね。鈴ちゃん!」
「これ位描けて当然だよ!!」
「それにしても……迷わず、下書きを描いていますわ!」
「普通の人なら、この辺でかなりつまずくと思うのに……」
「比叡さんはやはり、保育士に成れる素質が有るのですかね?」
稀子が当然の顔つきで言う中、鈴音さんは俺のことを褒めてくれる!
「絵本の朗読も初めの内は全く駄目でしたが、今ではかなり上手に成りましたし、ピアノ方も途中で中止に成らなければ、良い感じに仕上がっていたかも知れませんね……///」
「比叡さんは、努力家タイプの人に成るかも知れませんね!♪」
鈴音さんは笑顔で、俺の事をべた褒めしてくれる!!」
そんなに嬉しい事を言われると、また鈴音さんを意識してしまいそうだ!!
「……何か、凄く比叡君を褒めるね。鈴ちゃん…」
「確かに比叡君は努力すれば出来る子とだと、私も思うけど……もう少し早く努力をしていればね……」
鈴音さんが褒める中、稀子は眉をひそめながら言う!
俺の場合は努力と言うより、運が偶々味方に付いているだけだと思う。
俺の努力だけでは、絶対保育士には成れない。
稀子や鈴音さんの力も勿論必要だが、山本さんの力が一番影響が大きい。
山本さんはこの町に顔が広いからこそ、俺に朗読を出来る機会を与えてくれたり、ピアノだって準備してくれた。(第308話参照)
ピアノの練習は……俺が鈴音さんに近付きすぎた事や、稀子が“焼きもち”を焼いてしまった為、途中でご破算に成ったが、そうで無ければかなり上達していただろう。
(努力だけは、どうにも成らない時も有るんだよ。稀子……)
(俺がもし稀子と出会わなかったり、俺があの時、稀子に声を掛けていなかったら、俺は今頃この世に居ないかも知れない……)
俺はそんな事を思いながら、稀子のお題通りのイラストを描いてゆき、鈴音さんと稀子の話しをラジオ代わりにしながら、色鉛筆で絵を完成させていった……
☆
俺は時間内にどうにか絵を完成させる。
本当はもっと丁寧に描きたかったが、時間制限が有る為、背景は最低限にする。
砂場で遊ぶ子ども達(園児)と保育士さん。
人物の性別は稀子が指定しなかったので、保育士さんは女性で描き、子ども達は男の子2人、女の子1人で描いた。
砂場定番の砂山を描き、その砂山にトンネルを掘って砂山トンネルを完成させて、それを子ども達が喜んでいる中、保育士さんがそれを拍手しているイラストで有る。
背景も空やフェンスも描いて、保育所の雰囲気を出した。
「お~~、上手に描けているね。比叡君!」
俺が完成させたばかりのイラストを、早速笑顔で見ている。
今から、鈴音さんと稀子の評価が始まろうとしていた。
「ありがとう。稀子//////」
「……じゃあ、スタートしようか!」
「比叡君!!」
俺は恥ずかしい表情で稀子に言ったが、稀子はそれを流すように言う!?
流石……稀子だ!!
自分が好意の有る発言をしたのに、全く気にしていない!?
「あっ、うん……分かった。稀子!///」
「では、お題を出すね♪」
「けど、そんなに難しいのは出さないから。安心してね!」
「……とある保育所で、子ども達と保育士さんが屋外の砂場で遊んでいます!」
「その様子を書いてください!!」
「条件としては、砂遊びの様子を書くこと!」
「子ども達を3人以上と、保育士さん1人以上必ず書くこと!!」
「後、当然、屋外なので屋外の風景も書くこと!!」
「以上だよ。比叡君!!」
「時間は、実際の実技試験に合わせて、45分だよ!!」
稀子が穏やか表情で言っていることを、俺は事前に用意して置いた、メモ用紙に書き込む。
別に本当の試験では無いから、途中で稀子に聞いても良いが、多少でも時間ロスを抑えたいのでメモを取る。
「じゃあ、比叡君。行くよ~~!」
「用意、スタート!!」
稀子は和やかな表情で言って、スマートフォンのタイマー機能を起動させる。
タイマーはきちんと45分で設定されている。造形の模擬試験が始まる!
俺は砂場とその背景をイメージしながら、シャープペンシルで下書きを始める。
『シャ、シャ、―――』
鈴音さんと稀子は俺が描く様子を見ながら、それぞれが呟き始める。
「比叡さん!」
「中々、手際が良いですね!!」
鈴音さんは俺が描いている様子を見ながら、微笑んだ表情で言う。
「そりゃあ午前中、しっかり練習させたからね。鈴ちゃん!」
「これ位描けて当然だよ!!」
「それにしても……迷わず、下書きを描いていますわ!」
「普通の人なら、この辺でかなりつまずくと思うのに……」
「比叡さんはやはり、保育士に成れる素質が有るのですかね?」
稀子が当然の顔つきで言う中、鈴音さんは俺のことを褒めてくれる!
「絵本の朗読も初めの内は全く駄目でしたが、今ではかなり上手に成りましたし、ピアノ方も途中で中止に成らなければ、良い感じに仕上がっていたかも知れませんね……///」
「比叡さんは、努力家タイプの人に成るかも知れませんね!♪」
鈴音さんは笑顔で、俺の事をべた褒めしてくれる!!」
そんなに嬉しい事を言われると、また鈴音さんを意識してしまいそうだ!!
「……何か、凄く比叡君を褒めるね。鈴ちゃん…」
「確かに比叡君は努力すれば出来る子とだと、私も思うけど……もう少し早く努力をしていればね……」
鈴音さんが褒める中、稀子は眉をひそめながら言う!
俺の場合は努力と言うより、運が偶々味方に付いているだけだと思う。
俺の努力だけでは、絶対保育士には成れない。
稀子や鈴音さんの力も勿論必要だが、山本さんの力が一番影響が大きい。
山本さんはこの町に顔が広いからこそ、俺に朗読を出来る機会を与えてくれたり、ピアノだって準備してくれた。(第308話参照)
ピアノの練習は……俺が鈴音さんに近付きすぎた事や、稀子が“焼きもち”を焼いてしまった為、途中でご破算に成ったが、そうで無ければかなり上達していただろう。
(努力だけは、どうにも成らない時も有るんだよ。稀子……)
(俺がもし稀子と出会わなかったり、俺があの時、稀子に声を掛けていなかったら、俺は今頃この世に居ないかも知れない……)
俺はそんな事を思いながら、稀子のお題通りのイラストを描いてゆき、鈴音さんと稀子の話しをラジオ代わりにしながら、色鉛筆で絵を完成させていった……
☆
俺は時間内にどうにか絵を完成させる。
本当はもっと丁寧に描きたかったが、時間制限が有る為、背景は最低限にする。
砂場で遊ぶ子ども達(園児)と保育士さん。
人物の性別は稀子が指定しなかったので、保育士さんは女性で描き、子ども達は男の子2人、女の子1人で描いた。
砂場定番の砂山を描き、その砂山にトンネルを掘って砂山トンネルを完成させて、それを子ども達が喜んでいる中、保育士さんがそれを拍手しているイラストで有る。
背景も空やフェンスも描いて、保育所の雰囲気を出した。
「お~~、上手に描けているね。比叡君!」
俺が完成させたばかりのイラストを、早速笑顔で見ている。
今から、鈴音さんと稀子の評価が始まろうとしていた。
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