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【R-15】稀子編 第2章
第343話 3人での久しぶりランチタイム! その2
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「さて、比叡君!」
「鈴ちゃんも来たし、丁度、今はキリが良いから、お昼ご飯にしようか♪」
稀子は微笑みながら言う。
今の時刻は11時50分ぐらい。
お昼の時間には少し早いが、キリが良いのは確かだ。
「そうだね!」
「少し早いけど、お昼ご飯にしようか!!」
「稀子、鈴音さん!!」
「だね、比叡君!!」
「分かりました!」
稀子は元気よく返事をして、鈴音さんは微笑みながら頷く。
俺はテーブルを片付け始め、稀子は台所に向かい、其処に有る台拭きを水で濡らして、テーブルを濡れ布巾で拭き始める。
鈴音さんは紙袋から、大きなタッパーと魔法瓶紙。それとコップを取り出していた。
俺はテーブルを片付けながら、稀子達は何を作ってきたのだろうと、鈴音さんが出している大きなタッパーの内容を見てみると……以前も、この家で食べたサンドイッチで有った。
俺がこの町に引っ越して来て、引っ越しの手伝いを鈴音さんと稀子が手伝ってくれた時、その時の昼食がサンドイッチで有った。
鈴音さんは穏やかな表情で、サンドイッチの入った大きなタッパーをテーブルに置いて、その蓋を開けている。
「鈴音さん!」
「今日の昼食は、サンドイッチですか!!」
見れば一目瞭然だが、俺はワザとそう言いながら、鈴音さんに声を掛ける。
「はい。そうですよ!!」
「準備もなし。手軽に食べられる、サンドイッチです♪」
鈴音さんは和やかな表情で言う。
サンドイッチの中身は、鈴音さんご自慢の玉子サンド。稀子が得意とするツナサンド。
後はハムサンドとカツサンドが、入っているのにも目に付いた!
「鈴音さん。今日はカツサンドも有るのですね!!」
「……この前の時よりも豪華ですね!!」
俺はカツサンドを見て、思わず弾んだ声で鈴音さんに声を掛ける。
「はい!」
「あの時よりも豪華に成りますね♪」
「今日はカツサンドも用意しましたが、トンカツを揚げたのは稀子さんです!」
鈴音さんは笑顔で言う。
あの時と言うから、引っ越し手伝い時の記憶は、まだ残っている感じだ。
「えっ?」
「稀子がトンカツを揚げたのですか!?」
「でも、稀子は大分前からこの家に来ていますよね…??」
稀子が有る程度、サンドイッチ作りの手伝いをしていたと鈴音さんからは聞いたが、トンカツを揚げていたのは意外すぎた!!
それにそれだけ時間が経っていると、トンカツは完全に冷めていて、美味しさも半減だろう……
(カツサンドは、トンカツが柔らかい内が美味しいのだがな……)
俺がそう思っていると、台拭きを台所に戻し、こちらに戻って来た稀子が俺に話し掛ける。
「比叡君!」
「今日のカツサンドは、一手間掛けて有るんだ♪」
「だからこそ、早めの時間にトンカツを揚げて、一工夫をして、後は鈴ちゃんに任せた♪」
稀子はにこにこ笑顔で言う。
一手間を加えた?
(見た感じは、普通のカツサンドに見えるが……)
俺が不思議そうにカツサンドを見ていると、鈴音さんも笑顔で話し掛けてくる。
「比叡さん!」
「今日のカツサンドは、トンカツにソースをかけてから挟んだ物では無く、ソースに浸してから挟んで有るのです!」
「お店等で食べる、衣がサクサクのカツサンドも勿論美味しいですが、ソースがしっかりと浸みたカツサンドもまた美味しいです!!」
「あぁ、そう言うこと!」
「一手間とはその意味だったのか!!」
俺は鈴音さんの言葉で理解する。
お店等で食べるカツサンドは出来たてを提供出来るから、トンカツも温かいし、衣のサクサク感も味わいたい!
けど、お弁当等で食べるカツサンドは、作ってから数時間後に食べるので、衣がべっちゃり気味に成るし、トンカツも冷めて堅くなる。
稀子が作ったカツサンドは豚ロース肉では有るが、しっかりと肉を叩いて有る感じがして柔らかそうだし、千切りキャベツも普通に切って挟んだのでは無く、一仕事してある感じだ。
「これだったら、最悪昼食に食べきれなくても、おやつでも摘まめるからね!」
稀子は微笑みながら言う。
今まで、料理は鈴音さんばかりと思っていたが、稀子も細かい仕事をしている事に改めて気付かされた……
稀子は見かけ以上に成長していた!?
「鈴ちゃんも来たし、丁度、今はキリが良いから、お昼ご飯にしようか♪」
稀子は微笑みながら言う。
今の時刻は11時50分ぐらい。
お昼の時間には少し早いが、キリが良いのは確かだ。
「そうだね!」
「少し早いけど、お昼ご飯にしようか!!」
「稀子、鈴音さん!!」
「だね、比叡君!!」
「分かりました!」
稀子は元気よく返事をして、鈴音さんは微笑みながら頷く。
俺はテーブルを片付け始め、稀子は台所に向かい、其処に有る台拭きを水で濡らして、テーブルを濡れ布巾で拭き始める。
鈴音さんは紙袋から、大きなタッパーと魔法瓶紙。それとコップを取り出していた。
俺はテーブルを片付けながら、稀子達は何を作ってきたのだろうと、鈴音さんが出している大きなタッパーの内容を見てみると……以前も、この家で食べたサンドイッチで有った。
俺がこの町に引っ越して来て、引っ越しの手伝いを鈴音さんと稀子が手伝ってくれた時、その時の昼食がサンドイッチで有った。
鈴音さんは穏やかな表情で、サンドイッチの入った大きなタッパーをテーブルに置いて、その蓋を開けている。
「鈴音さん!」
「今日の昼食は、サンドイッチですか!!」
見れば一目瞭然だが、俺はワザとそう言いながら、鈴音さんに声を掛ける。
「はい。そうですよ!!」
「準備もなし。手軽に食べられる、サンドイッチです♪」
鈴音さんは和やかな表情で言う。
サンドイッチの中身は、鈴音さんご自慢の玉子サンド。稀子が得意とするツナサンド。
後はハムサンドとカツサンドが、入っているのにも目に付いた!
「鈴音さん。今日はカツサンドも有るのですね!!」
「……この前の時よりも豪華ですね!!」
俺はカツサンドを見て、思わず弾んだ声で鈴音さんに声を掛ける。
「はい!」
「あの時よりも豪華に成りますね♪」
「今日はカツサンドも用意しましたが、トンカツを揚げたのは稀子さんです!」
鈴音さんは笑顔で言う。
あの時と言うから、引っ越し手伝い時の記憶は、まだ残っている感じだ。
「えっ?」
「稀子がトンカツを揚げたのですか!?」
「でも、稀子は大分前からこの家に来ていますよね…??」
稀子が有る程度、サンドイッチ作りの手伝いをしていたと鈴音さんからは聞いたが、トンカツを揚げていたのは意外すぎた!!
それにそれだけ時間が経っていると、トンカツは完全に冷めていて、美味しさも半減だろう……
(カツサンドは、トンカツが柔らかい内が美味しいのだがな……)
俺がそう思っていると、台拭きを台所に戻し、こちらに戻って来た稀子が俺に話し掛ける。
「比叡君!」
「今日のカツサンドは、一手間掛けて有るんだ♪」
「だからこそ、早めの時間にトンカツを揚げて、一工夫をして、後は鈴ちゃんに任せた♪」
稀子はにこにこ笑顔で言う。
一手間を加えた?
(見た感じは、普通のカツサンドに見えるが……)
俺が不思議そうにカツサンドを見ていると、鈴音さんも笑顔で話し掛けてくる。
「比叡さん!」
「今日のカツサンドは、トンカツにソースをかけてから挟んだ物では無く、ソースに浸してから挟んで有るのです!」
「お店等で食べる、衣がサクサクのカツサンドも勿論美味しいですが、ソースがしっかりと浸みたカツサンドもまた美味しいです!!」
「あぁ、そう言うこと!」
「一手間とはその意味だったのか!!」
俺は鈴音さんの言葉で理解する。
お店等で食べるカツサンドは出来たてを提供出来るから、トンカツも温かいし、衣のサクサク感も味わいたい!
けど、お弁当等で食べるカツサンドは、作ってから数時間後に食べるので、衣がべっちゃり気味に成るし、トンカツも冷めて堅くなる。
稀子が作ったカツサンドは豚ロース肉では有るが、しっかりと肉を叩いて有る感じがして柔らかそうだし、千切りキャベツも普通に切って挟んだのでは無く、一仕事してある感じだ。
「これだったら、最悪昼食に食べきれなくても、おやつでも摘まめるからね!」
稀子は微笑みながら言う。
今まで、料理は鈴音さんばかりと思っていたが、稀子も細かい仕事をしている事に改めて気付かされた……
稀子は見かけ以上に成長していた!?
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