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【R-15】稀子編 第2章
第341話 稀子先生は手厳しい!? その2
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「けど、今回は仕方ないね!」
「次回はその辺を直してね、比叡君!!」
稀子の表情は残念のままだが、口元は微笑みながら言う。
俺が参考にしていたイラストには全て背景が有ったが、俺が稀子に言われたお題には背景を描き上げていなかった。
背景を指定しなかった稀子が悪いと、言い切れる部分も現に有るが、あくまでこれは保育士実技試験の試験対策の一環だから、背景も入れるのは常識だろと言われるかも知れない……
現に真っ白な背景に、オレンジ色の単色背景を加えただけでも、保育園児、男子の雰囲気や感情の伝え方が変わった。
『この子が今、何をしている?』、『何を伝えたい』かを、イラストの世界はセリフを使わずに、絵だけで表現をしなければ成らない……
想像以上に絵を描く事は、難しいなと感じる俺で有った。
「すまん……稀子!」
「稀子の言いたい意味が理解出来たよ……」
俺は自分の間違いに気付き、稀子に謝る。
「私も……厳しい事を言ってごめんね!///」
「比叡君が一生懸命調べているから、その辺も理解している前提で喋ってしまって//////」
稀子も謝る表情で謝ってきた。
「今度からは、背景や伝えたい事も意識しながら描くよ!」
「稀子!!」
「うん///」
「そうしてくれると、嬉しいな比叡君!!」
食い違いで衝突した俺と稀子だが、お互いが本当に求めているのだろう。
俺も稀子を簡単に許すし、稀子も俺を許してくれた。
「じゃあ、比叡君!」
「気を取り直して、次のお題を出すよ!!」
稀子は和やかな表情で言う。
「良いよ、稀子。今度は何だ!!」
「今度はね、―――」
しばらくの間、稀子の出したお題のイラストを俺は描き続けた。
人物だった場合は、単色でも背景を加えて、物だった場合はそれが何処に有る、何をしているの背景もきちんと付け加える。
保育士実技試験で求められる、イラストは基本下手くそ・上手より、人の感情や仕草、表現が鍵と成ってくる。
それを考えると背景も自然と必要と成る。
リアルなイラストでは無く、髪型や目。服装も単純で良い。
この試験で一番重要なのは、絵の下手くそ・上手より、想像力・表現力の豊かさだろう……と、俺は改めて感じた。
☆
『ピンポーン♪』
絵を数枚描き続けて、そろそろ頭も手が疲れてきたなと感じた時に、インターホンが鳴る?
俺の家は基本的に来客者は来ないのに…?
宅配便も来る予定は無い。
「あっ、鈴ちゃんが来たな!」
俺は誰だろうと思う矢先、稀子が陽気な声で言う?
「比叡君!」
「きっと、鈴ちゃんだと思うから、私応対するね!♪」
稀子は和やかな表情と声で言いながら、座布団から立ち上がり、玄関の方に向かっていく。
(鈴音さんも呼んでいたの?)
(それなら、最初から言えば良いのに……)
稀子と恋人関係に成って、大分時が経つが、まだまだ理解しにくい部分もたくさん有る。
稀子と阿吽の呼吸が来る日は、まだまだ遠いだろう……
俺は目線を玄関の方に向けて、本当に鈴音さんだろうかの一応監視をする。
俺の今居る部屋は、玄関と部屋が直接繋がっている。
余程……大丈夫だと思うが。
やっぱりと言うか、玄関に一応のぞき窓が有るのに、稀子はそれを確認せずに玄関ドアを元気よく開ける!
稀子の実家は地方だが、ここは一応都市部だ。
気軽に玄関開けて、泥棒や強盗が『こんにちは! お金と命をちょうだい!♪』をしない保証も無いのに……
「あっ、こんにちは!」
「比叡さん! ……では無く、稀子さんですか…?」
稀子の言う通り、玄関の向こう側は鈴音さんで有ったが、鈴音さんも俺が応対する者だと思っていたのだろう。
俺が前提の挨拶を元気良くして……途中で、稀子と気付いて『あれ?』の表情を鈴音さんはしていた。
今からは、鈴音さんと稀子のW先生で、絵の練習でもするのかなと思いながら、俺は玄関の方を眺めていた……
「次回はその辺を直してね、比叡君!!」
稀子の表情は残念のままだが、口元は微笑みながら言う。
俺が参考にしていたイラストには全て背景が有ったが、俺が稀子に言われたお題には背景を描き上げていなかった。
背景を指定しなかった稀子が悪いと、言い切れる部分も現に有るが、あくまでこれは保育士実技試験の試験対策の一環だから、背景も入れるのは常識だろと言われるかも知れない……
現に真っ白な背景に、オレンジ色の単色背景を加えただけでも、保育園児、男子の雰囲気や感情の伝え方が変わった。
『この子が今、何をしている?』、『何を伝えたい』かを、イラストの世界はセリフを使わずに、絵だけで表現をしなければ成らない……
想像以上に絵を描く事は、難しいなと感じる俺で有った。
「すまん……稀子!」
「稀子の言いたい意味が理解出来たよ……」
俺は自分の間違いに気付き、稀子に謝る。
「私も……厳しい事を言ってごめんね!///」
「比叡君が一生懸命調べているから、その辺も理解している前提で喋ってしまって//////」
稀子も謝る表情で謝ってきた。
「今度からは、背景や伝えたい事も意識しながら描くよ!」
「稀子!!」
「うん///」
「そうしてくれると、嬉しいな比叡君!!」
食い違いで衝突した俺と稀子だが、お互いが本当に求めているのだろう。
俺も稀子を簡単に許すし、稀子も俺を許してくれた。
「じゃあ、比叡君!」
「気を取り直して、次のお題を出すよ!!」
稀子は和やかな表情で言う。
「良いよ、稀子。今度は何だ!!」
「今度はね、―――」
しばらくの間、稀子の出したお題のイラストを俺は描き続けた。
人物だった場合は、単色でも背景を加えて、物だった場合はそれが何処に有る、何をしているの背景もきちんと付け加える。
保育士実技試験で求められる、イラストは基本下手くそ・上手より、人の感情や仕草、表現が鍵と成ってくる。
それを考えると背景も自然と必要と成る。
リアルなイラストでは無く、髪型や目。服装も単純で良い。
この試験で一番重要なのは、絵の下手くそ・上手より、想像力・表現力の豊かさだろう……と、俺は改めて感じた。
☆
『ピンポーン♪』
絵を数枚描き続けて、そろそろ頭も手が疲れてきたなと感じた時に、インターホンが鳴る?
俺の家は基本的に来客者は来ないのに…?
宅配便も来る予定は無い。
「あっ、鈴ちゃんが来たな!」
俺は誰だろうと思う矢先、稀子が陽気な声で言う?
「比叡君!」
「きっと、鈴ちゃんだと思うから、私応対するね!♪」
稀子は和やかな表情と声で言いながら、座布団から立ち上がり、玄関の方に向かっていく。
(鈴音さんも呼んでいたの?)
(それなら、最初から言えば良いのに……)
稀子と恋人関係に成って、大分時が経つが、まだまだ理解しにくい部分もたくさん有る。
稀子と阿吽の呼吸が来る日は、まだまだ遠いだろう……
俺は目線を玄関の方に向けて、本当に鈴音さんだろうかの一応監視をする。
俺の今居る部屋は、玄関と部屋が直接繋がっている。
余程……大丈夫だと思うが。
やっぱりと言うか、玄関に一応のぞき窓が有るのに、稀子はそれを確認せずに玄関ドアを元気よく開ける!
稀子の実家は地方だが、ここは一応都市部だ。
気軽に玄関開けて、泥棒や強盗が『こんにちは! お金と命をちょうだい!♪』をしない保証も無いのに……
「あっ、こんにちは!」
「比叡さん! ……では無く、稀子さんですか…?」
稀子の言う通り、玄関の向こう側は鈴音さんで有ったが、鈴音さんも俺が応対する者だと思っていたのだろう。
俺が前提の挨拶を元気良くして……途中で、稀子と気付いて『あれ?』の表情を鈴音さんはしていた。
今からは、鈴音さんと稀子のW先生で、絵の練習でもするのかなと思いながら、俺は玄関の方を眺めていた……
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