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【R-15】稀子編 第2章
第333話 デートは続く…… その1
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結局、オーブントースターは見るだけで終った。
今日は稀子と買い物に来た訳で無く、一応デートだからで有る。
それにオーブントースターを今買うと、当然かさばるしデートも此処で終ってしまう。
あれは今度、1人で買いに行くか、再度、稀子と一緒に買い物で来ようと思った。
家電製品売り場から俺と稀子は離れて、3階フロア巡りを再開させる。
2人通路を歩いていると、奥の突き当たりには規模が小さそうだが、本屋さんが見えてきた。
「比叡君!」
「私、ちょっと見たい本が有る!!」
「立ち寄るね♪」
稀子は俺に和やかな顔で、堂々と立ち読み宣言をする!
俺はそれを静かにうなずく。
『買いなさい』と言いたかったが、稀子はまだ学園生で有るから言いにくいし、俺もそれを奢るほどの余裕は無い。
近年の雑誌は立ち読み防止の為に、シュリンク包装されている雑誌類も多いが、此処はどうなんだろうか?
程なくして、本屋さんに到着する。
稀子は先ほどの宣言通り、お目当ての雑誌が置いて有るコーナーに向かって行った。
此処の本屋さんは、積極的な立ち読み防止をしていなかった。
ショッピングモール内の本屋さんだから、お母さんの買い物付き合いに飽きた、お父さんや子ども達が来るのを、前提にしているのかも知れない。
稀子の後を付いて行っても仕方ないので、俺も1人で、本屋さんの中を巡り始める。
(最近……本屋さんに来る事も少なくなったな…)
子どもの頃は、少年漫画等を定期的に購入していたし、本屋さんも比較的近所に有ったことから、足繁く通っていたが、時代の流れにより、規模の小さい本屋さんは淘汰されていった……
言うまでも無く、近所の本屋さんも閉店してしまった。
近所に本屋さんが無くなった事や、俺が成人に近付いていた為、少年漫画の定期購入を辞めて以来、本屋さんに行く事は少なく成った。
(今はWebサイトで、簡単に漫画・雑誌類が買えるしな…)
俺も稀子から少し離れた雑誌コーナーで、立ち読みが出来そうな物を探してみる。
稀子は、女性向けの雑誌を読んでいる感じだ。
(俺は『これだ!』の趣味が無いからな)
俺は料理の本に目が付くが、料理も今は、晩ご飯限定だが、山本さんの家で食べさせてくれるし、ガーデニングとかも興味は無い。
俺は、立ち読みが出来る雑誌を探す……
(アウトドアの雑誌か……)
人気キャンプ漫画のイラストが描かれた、アウトドア雑誌に俺の目が引かれる。
雑誌の割に、やけに分厚いなと感じたら、キャンプ向けのミニフライパン(?)が入っているそうだ。その分、値段も結構する……
(アウトドアも少し興味が有るが……お金が、色々掛かると聞いたな…)
アウトドアは、テントや寝袋等の基本道具に加えて、屋外用調理道具やその他諸々……、電気を使いたければ、照明設備や大型蓄電池を用意する場合も有る。
漫画のように大人数で動けば楽しいかも知れないが、1人や2人だと、準備とかが本当に大変だろう……
(俺の今に経済的余裕も無いし、稀子もキャンプに興味が有るとは聞いていない)
(他の本を探そう……)
そして……俺がやっと、立ち読みが出来る雑誌は4コマ雑誌で有った。
これなら気軽に読めるし、稀子がこちらに来るまでの時間潰しが出来る。
(……面白い、4コマ漫画だけど……この雑誌を買うまでは無いな)
俺はそう思いながら、4コマ雑誌を立ち読みしていると、読みたい立ち読みを終えた稀子が、俺の側に戻って来た。
「お待たせ~~、比叡君!!」
立ち読み宣言通り、手ぶらで戻ってくる稀子。
「もう、良いのか。稀子?」
「うん! 私の立ち読みは終わり!!」
陽気な表情で言う稀子。
俺は読んでいた、4コマ雑誌を雑誌コーナーに戻す。
本屋さんでも何も買わずに、俺と稀子は本屋さんから出る。
これもデートらしいと言えば、そうだが、当てのないデートのようにも見えた。
「比叡君!!」
「ゲームセンターに寄って行こう♪」
「私、やりたいのが有るんだ♪♪」
本屋さんの隣は、ゲームセンターが有り、稀子は弾んだ声で言う。
何か、お目当てのゲーム機が有るようだ!!
「うん。良いよ!」
俺はそれを素直に返事をする。
俺と稀子はゲームセンター内に入って、前を歩く稀子の後を付いて行った……
稀子は、何をプレイするのだろうか?
今日は稀子と買い物に来た訳で無く、一応デートだからで有る。
それにオーブントースターを今買うと、当然かさばるしデートも此処で終ってしまう。
あれは今度、1人で買いに行くか、再度、稀子と一緒に買い物で来ようと思った。
家電製品売り場から俺と稀子は離れて、3階フロア巡りを再開させる。
2人通路を歩いていると、奥の突き当たりには規模が小さそうだが、本屋さんが見えてきた。
「比叡君!」
「私、ちょっと見たい本が有る!!」
「立ち寄るね♪」
稀子は俺に和やかな顔で、堂々と立ち読み宣言をする!
俺はそれを静かにうなずく。
『買いなさい』と言いたかったが、稀子はまだ学園生で有るから言いにくいし、俺もそれを奢るほどの余裕は無い。
近年の雑誌は立ち読み防止の為に、シュリンク包装されている雑誌類も多いが、此処はどうなんだろうか?
程なくして、本屋さんに到着する。
稀子は先ほどの宣言通り、お目当ての雑誌が置いて有るコーナーに向かって行った。
此処の本屋さんは、積極的な立ち読み防止をしていなかった。
ショッピングモール内の本屋さんだから、お母さんの買い物付き合いに飽きた、お父さんや子ども達が来るのを、前提にしているのかも知れない。
稀子の後を付いて行っても仕方ないので、俺も1人で、本屋さんの中を巡り始める。
(最近……本屋さんに来る事も少なくなったな…)
子どもの頃は、少年漫画等を定期的に購入していたし、本屋さんも比較的近所に有ったことから、足繁く通っていたが、時代の流れにより、規模の小さい本屋さんは淘汰されていった……
言うまでも無く、近所の本屋さんも閉店してしまった。
近所に本屋さんが無くなった事や、俺が成人に近付いていた為、少年漫画の定期購入を辞めて以来、本屋さんに行く事は少なく成った。
(今はWebサイトで、簡単に漫画・雑誌類が買えるしな…)
俺も稀子から少し離れた雑誌コーナーで、立ち読みが出来そうな物を探してみる。
稀子は、女性向けの雑誌を読んでいる感じだ。
(俺は『これだ!』の趣味が無いからな)
俺は料理の本に目が付くが、料理も今は、晩ご飯限定だが、山本さんの家で食べさせてくれるし、ガーデニングとかも興味は無い。
俺は、立ち読みが出来る雑誌を探す……
(アウトドアの雑誌か……)
人気キャンプ漫画のイラストが描かれた、アウトドア雑誌に俺の目が引かれる。
雑誌の割に、やけに分厚いなと感じたら、キャンプ向けのミニフライパン(?)が入っているそうだ。その分、値段も結構する……
(アウトドアも少し興味が有るが……お金が、色々掛かると聞いたな…)
アウトドアは、テントや寝袋等の基本道具に加えて、屋外用調理道具やその他諸々……、電気を使いたければ、照明設備や大型蓄電池を用意する場合も有る。
漫画のように大人数で動けば楽しいかも知れないが、1人や2人だと、準備とかが本当に大変だろう……
(俺の今に経済的余裕も無いし、稀子もキャンプに興味が有るとは聞いていない)
(他の本を探そう……)
そして……俺がやっと、立ち読みが出来る雑誌は4コマ雑誌で有った。
これなら気軽に読めるし、稀子がこちらに来るまでの時間潰しが出来る。
(……面白い、4コマ漫画だけど……この雑誌を買うまでは無いな)
俺はそう思いながら、4コマ雑誌を立ち読みしていると、読みたい立ち読みを終えた稀子が、俺の側に戻って来た。
「お待たせ~~、比叡君!!」
立ち読み宣言通り、手ぶらで戻ってくる稀子。
「もう、良いのか。稀子?」
「うん! 私の立ち読みは終わり!!」
陽気な表情で言う稀子。
俺は読んでいた、4コマ雑誌を雑誌コーナーに戻す。
本屋さんでも何も買わずに、俺と稀子は本屋さんから出る。
これもデートらしいと言えば、そうだが、当てのないデートのようにも見えた。
「比叡君!!」
「ゲームセンターに寄って行こう♪」
「私、やりたいのが有るんだ♪♪」
本屋さんの隣は、ゲームセンターが有り、稀子は弾んだ声で言う。
何か、お目当てのゲーム機が有るようだ!!
「うん。良いよ!」
俺はそれを素直に返事をする。
俺と稀子はゲームセンター内に入って、前を歩く稀子の後を付いて行った……
稀子は、何をプレイするのだろうか?
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