偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】稀子編 第2章

第327話 昼食後のデート

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 午後からのデートプランも決まった事だし、昼食を食べ終えた俺と稀子はハンバーガーショップを後にする。
 今、俺達が居る場所は1階で有るから、1階から上の階へ上っていく感じでウィンドウショッピングをする事に成った。

 1階のメインは、食品スーパーが中心で有って、専門店等は他の階と比べて少ない。
 山本ご一行様(山本さん・鈴音さん・稀子・俺)で来る時は目的が決まっているので、ショッピングモールをブラつく事は殆ど無く、目的の店へ一直線が多いし、山本さん自身が無駄な時間を使うのを嫌う人なので、目的の買い物や用事が終わると、直ぐに帰路に着いてしまう!

 そのため、稀子も『本当にじっくりと巡った事は、実は無いんだよね///』と恥ずかしそうに言った。
 稀子もショッピングモールに来る時は、鈴音さんや山本さん達の時ばかりだ。
 俺との2人で来るのは、初めてで有った。

 デートプランも全く決めてなかったし、このショッピングモールの全容も知る事が出来るから、悪くは無いだろう……
 1階の館内を巡るように、2人で歩き始める。

 稀子は、子どもっぽい性格や仕草をする子だが、不思議と『手を繋ごう。比叡君♪』とは言ってこない?
 変に大人ぶる時が有るのも、稀子の特徴だ。
 俺から誘っても良いが……青春を楽しむ年齢で無いし、恥ずかしさが有る事から俺からは言えなかった……

 今日は週末で有る事から、店内は結構の人で賑わっている。
 俺と稀子は手こそは繋いではいないが、お互いの腕を密着させながら、ウィンドウショッピングを始めていた。

「此処の店は地方だけで有って、若者向けの衣料品が少ないね……」

 稀子は呟きながら、おばさま向けのブティックを眺めながら歩いている。
 おばさま向けだから、稀子は興味を一切持たない。

 それに稀子や鈴音さんが、此処のショッピングモールで、服を買っているのは余り見た事が無い。
 普段は何処で衣料品を買っているのだろうか?
 やはり、今の時代。通販だろうか?

「まぁ、地方都市だから仕方ないのでは無い。稀子!」

 俺は呟いた稀子に声を掛ける。

「まぁ、そうだけどね。比叡君!」
「この波津音市はずねしも“市”では有るけど、若者の街では無いからね!!」

 稀子は穏やか表情で言う。
 確かにこのショッピングモールは、家族連れや中高年の人達が目に付くが、20代の男女とかは少ない感じがした。

「やっぱり1階は……殆ど見る所が無いね!」
「スーパーを覗くのは最後で良いし、2階に上がろうか比叡君!!」

 1階は、おばさま向けブティックの他、パソコン教室や眼鏡屋さんが有るが、俺や稀子には関係ない店ばかりだ。
 お互い、眼鏡を必要としないし、パソコンも今の環境では必要では無い。
 それにスマートフォンが有れば、パソコンが無くても大体の事は解決できてしまう。

「そうだね…。稀子」
「2階に上がろうか?」

「うん!」
「2階に行こう!!」

 お互いの了解を得て、1階の散策は終了と成った。
 ショッピングモール1階は、本当に巡っただけで有り、専門店には一件も足を入れなかった。
 エスカレーターで、ショッピングモール2階に上っていく……

「この階も……メインに成る物は無さそうだね!」
「寝具や雑貨。学園の制服とかが売っているけど、今の私の中では必要ないしな……」

 稀子は“詰まんない”表情で呟いている。
 この階は、稀子が言ったような物が陳列されていた。

(稀子の通っている、学園制服は此処で売っているのか!)
(てっきり、学園内販売のみだと思っていたが、市販がされているんだ!!)

 稀子や鈴音さんが通っている学園制服は、一般的なセーラー服やブレザーでは無く、ゲームの世界に出て来るような独特のデザイン制服だ。
 焦げ茶色をベースにした制服で有り、白色系のブラウスと組み合わせて有る。
 デザインに関しては、文章では説明しにくい可愛らしいデザインだ。

 制服姿だけで見るなら、鈴音さんより稀子の方が似合っている!
 そして、その……稀子制服姿を思い出して、夜の“オカズ”にした事も有る//////
 やっぱりと言うか、稀子の制服姿は、俺の性を普段より刺激させた//////
 量も、1.5倍ぐらい出た!!
 って、俺は何を言っているのだ!?//////

 俺はその制服が売っている場所に寄り道をする。
 すると、言うまでも無く、稀子は声を掛けて来た。

「あれ?」
「そんなとこ、入るの!?」
「比叡君!?」

 俺には関係ないゾーンに入る訳だから、稀子が声を掛けるのも当然だろう。

「あっ、うん!///」
「この制服、幾らするのかなと思って……」

「いくら…?」
「比叡君も私の学園に入りたいの?」
「でも、比叡君……。他所の学園を卒園済みだよね……?」

 稀子は不思議そうな表情をして聞いてくる。
 当たり前だが、稀子の学園に入る為に、学園制服を見るのでは無い。
 俺には、別の目的が有るからこそ、この学園生服を見るので有った……
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