320 / 434
【R-15】稀子編 第2章
第318話 強欲、孝明……
しおりを挟む
俺が謝って、一応仲直りした俺と稀子だが、俺の中ではまだ話は終わっていない。
どうして、山本さんが彼処までの妨害をして来たかを、稀子は知っている筈だからだ。
「なぁ……稀子」
「どうして、山本さんは彼処までして、ピアノの練習を終了させたのだ」
「まだ続けるのその話!?」
「比叡君!!」
稀子は思いっきり、嫌みを含めて言う。
「いや、だって、気に成るから…」
「比叡君が気にしてどうするの!」
「やっぱり、私より鈴ちゃんが良いの!!」
「俺は稀子の事が好きだよ…」
「稀子の事が好きだから、稀子の親友でも有る鈴音さんと仲良くしたい」
「……もっともらしい事を言うね。比叡君は!!」
「私としても、鈴ちゃんとは有る程度は仲良くしても良いけど、今回の比叡君は近付きすぎた!」
「だからこそ……山本さんがピアノ練習を、強制終了させたのだろ?」
「稀子……」
「なんか……如何にも私が、一枚関わっている言い方をするね。比叡君は!!」
「私は本当に告げ口なんかしていないよ!///」
稀子は少しむくれながら言う。
(俺が鈴音さんと練習をしている時、その側に居たのは稀子だけなんだよな)
(山本さんが遠巻きに見ていたとしても、リビングの扉は1つしか無いから、理論上は不可能だ!)
「じゃあ、どうやって、山本さんは俺と鈴音さんの急接近に気付いたのだ!」
「稀子が山本さんに情報をリークしない限り、不可能だと思うが……」
「うっ……」
「比叡君も分析能力が優れているね……」
「これは……私の予想だけど、リビングに盗聴器が仕掛けられていたと思う!」
(盗聴器!!)
(稀子の奴。そこまで言うか!!)
(そう言えば、山本さん独自に情報収集をした事に成り得るが、稀子は頑なに罪を認めないな…)
「そんな馬鹿な話し、幾ら何でも無いぞ。稀子……」
俺は呆れ返りながら言うが、稀子は未だに強気の発言で来る。
「いんや! それしか無いよ。比叡君!!」
「今の盗聴器は高性能だからね!!」
「リビングに盗聴器を仕掛けて、山本さんの工場で盗み聞きするなんて凄く簡単だよ!!」
「比叡君! そんな事も知らないの!!」
(何処でそんな知識を仕入れた。稀子!)
(山本さんの性格なら有り得ないかも知れないが、山本さんに事実確認は絶対出来ないし!)
「私は今回の事は、本当に知らないからね!」
「あの時、比叡君を助けなかったのは、私も鈴ちゃんに近付きすぎだと感じて居たから!」
「それに鈴ちゃんも、後ろめたい表情をしていたのは、裏で山本さんに何かを言われた証拠だよ!」
「じゃなきゃ、鈴ちゃんの性格上。何か言うもん!!」
「全ては山本さんの判断で決めて、こう言った流れに成ったのだよ!!」
(稀子の奴。勝手に纏めやがった!)
(此処まで強気に出られると、山本さんが全て謀った事で俺と稀子は治まるが、それで良いのだろうか!?)
(けど、山本さんには聞けないし……、そう言った事で終わらせるしか無いか)
「改めて考えると、山本さんは恐ろしい人だな!」
「リビングに盗聴器なんて、裏世界の人間で無いと思いつかないよ……」
「鈴ちゃんは山本さんと恋人関係を持っているから、比叡君も考えて行動した方が良いよ!!」
「じゃないと、今度は工場に呼び出されて、お仕置きをされるかも知れないよ!!」
(山本さんの場合はお仕置きでは無く、絶対に拷問だろ!?)
(五体不満足にされるに決まっている!!)
「お仕置きはこの年成っても嫌だから、今後は考えて行動するよ。稀子」
「うん。うん。そうした方が良いよ。比叡君!」
「私は比叡君が大好きだから!!」
……
この会話の直後。ドラマの時間が来たそうなので、稀子はリビングに戻り、俺はアパートに戻った。
本当に山本さんの仕業かは分からないが、それで無理矢理、矛を収めるしか無い!
稀子の嫉妬から起こした事にしても、稀子は俺に対して愛想は尽かしていない。
俺も稀子を失う訳には行かないから、そうする事にした。
美少女が側に2人居るのも厳しいな……
どうして、山本さんが彼処までの妨害をして来たかを、稀子は知っている筈だからだ。
「なぁ……稀子」
「どうして、山本さんは彼処までして、ピアノの練習を終了させたのだ」
「まだ続けるのその話!?」
「比叡君!!」
稀子は思いっきり、嫌みを含めて言う。
「いや、だって、気に成るから…」
「比叡君が気にしてどうするの!」
「やっぱり、私より鈴ちゃんが良いの!!」
「俺は稀子の事が好きだよ…」
「稀子の事が好きだから、稀子の親友でも有る鈴音さんと仲良くしたい」
「……もっともらしい事を言うね。比叡君は!!」
「私としても、鈴ちゃんとは有る程度は仲良くしても良いけど、今回の比叡君は近付きすぎた!」
「だからこそ……山本さんがピアノ練習を、強制終了させたのだろ?」
「稀子……」
「なんか……如何にも私が、一枚関わっている言い方をするね。比叡君は!!」
「私は本当に告げ口なんかしていないよ!///」
稀子は少しむくれながら言う。
(俺が鈴音さんと練習をしている時、その側に居たのは稀子だけなんだよな)
(山本さんが遠巻きに見ていたとしても、リビングの扉は1つしか無いから、理論上は不可能だ!)
「じゃあ、どうやって、山本さんは俺と鈴音さんの急接近に気付いたのだ!」
「稀子が山本さんに情報をリークしない限り、不可能だと思うが……」
「うっ……」
「比叡君も分析能力が優れているね……」
「これは……私の予想だけど、リビングに盗聴器が仕掛けられていたと思う!」
(盗聴器!!)
(稀子の奴。そこまで言うか!!)
(そう言えば、山本さん独自に情報収集をした事に成り得るが、稀子は頑なに罪を認めないな…)
「そんな馬鹿な話し、幾ら何でも無いぞ。稀子……」
俺は呆れ返りながら言うが、稀子は未だに強気の発言で来る。
「いんや! それしか無いよ。比叡君!!」
「今の盗聴器は高性能だからね!!」
「リビングに盗聴器を仕掛けて、山本さんの工場で盗み聞きするなんて凄く簡単だよ!!」
「比叡君! そんな事も知らないの!!」
(何処でそんな知識を仕入れた。稀子!)
(山本さんの性格なら有り得ないかも知れないが、山本さんに事実確認は絶対出来ないし!)
「私は今回の事は、本当に知らないからね!」
「あの時、比叡君を助けなかったのは、私も鈴ちゃんに近付きすぎだと感じて居たから!」
「それに鈴ちゃんも、後ろめたい表情をしていたのは、裏で山本さんに何かを言われた証拠だよ!」
「じゃなきゃ、鈴ちゃんの性格上。何か言うもん!!」
「全ては山本さんの判断で決めて、こう言った流れに成ったのだよ!!」
(稀子の奴。勝手に纏めやがった!)
(此処まで強気に出られると、山本さんが全て謀った事で俺と稀子は治まるが、それで良いのだろうか!?)
(けど、山本さんには聞けないし……、そう言った事で終わらせるしか無いか)
「改めて考えると、山本さんは恐ろしい人だな!」
「リビングに盗聴器なんて、裏世界の人間で無いと思いつかないよ……」
「鈴ちゃんは山本さんと恋人関係を持っているから、比叡君も考えて行動した方が良いよ!!」
「じゃないと、今度は工場に呼び出されて、お仕置きをされるかも知れないよ!!」
(山本さんの場合はお仕置きでは無く、絶対に拷問だろ!?)
(五体不満足にされるに決まっている!!)
「お仕置きはこの年成っても嫌だから、今後は考えて行動するよ。稀子」
「うん。うん。そうした方が良いよ。比叡君!」
「私は比叡君が大好きだから!!」
……
この会話の直後。ドラマの時間が来たそうなので、稀子はリビングに戻り、俺はアパートに戻った。
本当に山本さんの仕業かは分からないが、それで無理矢理、矛を収めるしか無い!
稀子の嫉妬から起こした事にしても、稀子は俺に対して愛想は尽かしていない。
俺も稀子を失う訳には行かないから、そうする事にした。
美少女が側に2人居るのも厳しいな……
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

婚約破棄ですか???実家からちょうど帰ってこいと言われたので好都合です!!!これからは復讐をします!!!~どこにでもある普通の令嬢物語~
tartan321
恋愛
婚約破棄とはなかなか考えたものでございますね。しかしながら、私はもう帰って来いと言われてしまいました。ですから、帰ることにします。これで、あなた様の口うるさい両親や、その他の家族の皆様とも顔を合わせることがないのですね。ラッキーです!!!
壮大なストーリーで奏でる、感動的なファンタジーアドベンチャーです!!!!!最後の涙の理由とは???
一度完結といたしました。続編は引き続き書きたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる