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【R-15】稀子編 第2章
第312話 鈴音さんとピアノレッスン その2
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「では、比叡さん」
「今から準備をしますから、しばらくお待ちください」
鈴音さんは先ほどのUSBメモリを、電子ピアノに有るUSBポートに差し込んでいる。
電子ピアノだからこそ、なせる技だ!
これが、一般的なピアノだったら絶対に出来ない。
鈴音さんは今日初めて、この電子ピアノを触る筈なのに、慣れた手つきで準備をしたいた。
(鈴音さん達の学園にも電子ピアノが有り、それを気軽に使える環境なのかな?)
(それとも、軽音部とかのクラブ活動のを借りたのかな?)
(鈴音さんはお嬢様らしいし、きっと良い所の私立学園なんだろうな!)
(そうすると……稀子自らは言わないが、稀子も何処かのお嬢様なんだろうか!?)
(けど、稀子からは、お嬢様気質を感じないのだよな……)
(ぶっちゃけ言うと、稀子は田舎娘の感じがする)
俺は稀子の方に目を向けるが、しかめっ面で目を瞑っていた。
(これはピアノレッスンの後、絶対、稀子に何か言われるな!)
(その時ついでに、稀子実家の事でも聞いて見るか……)
俺が稀子と本格的に付き合いだしてから、数ヶ月が過ぎたが、稀子実家の事とかはまだ知らない。
稀子自信からは言わないし、俺も今は、保育士資格取得を自然と意識しているから、稀子実家の事は余り気にしていなかった。
鈴音さんの方は準備を終えた様で、俺に声を掛けてくる。
そのタイミングで、稀子も目を開く。
「この電子ピアノには、自動演奏機能が備わっています!」
「私が過去の課題曲を弾いても構いませんが、折角良い電子ピアノを孝明さんが用意してくれたので、自動演奏機能で聞いて見ましょう♪」
鈴音さんはそう言い終えると、電子ピアノに備わっている『自動演奏スタート』のボタンを押す。
『♪~~~~』
当たり前だが、無人で演奏が始まる。
只のミュージックでは無く、きちんと電子ピアノで演奏されている。
(今の時代は本当に凄いな。こんなに進化しているんだ…)
数分で、過去の課題曲演奏が終わる。
演奏が終わると自動停止に成る仕組みか、鈴音さんが話し始める。
「今聞いて貰ったのが、去年実際に行われた、実技試験の課題曲です!」
「子ども向けの歌ですので、そんなに難しい楽譜やテンポでは有りませんが、比叡さん的の感触はどうですか?」
鈴音さんは笑顔で、俺の感触を求めてきた。
普通に聞くだけなら簡単な感じもするが、聞くのと演奏は別問題だ。
「……そうですね」
「練習を繰り返せば、出来そうな気がします…」
俺がそう、鈴音さんに答えると、鈴音さんは凄く嬉しそうな表情で、言葉を掛けてきた。
「比叡さんなら、そう、おっしゃると感じて居ました!♪」
「この電子ピアノは練習機能も有るので、初めの内は練習機能を使ってでの練習をお勧めします♪」
「練習機能ですか…?」
「はい。そうです。比叡さん!」
「鍵盤囲い部にLED(発光ダイオード)が埋め込まれていて、LED点灯通りの場所に鍵盤を押せば、その様に弾けます!」
「そうなんですか!」
「本当に、電子ピアノ様々ですね!!」
「鈴音さん!!」
「……なら、鈴ちゃん。要らないじゃん!」
「比叡君……ずっと、鈴ちゃんに“デレデレ”して……ムカつくな…!」
稀子が“ぼそぼそ”と独り言を言っているが、良く聞き取れない。
言うまでも無いが、俺の悪口でも言っているのだろう……
「この機能を使えば、普段は1人でも練習が出来ますが、有る程度の時期までは私がサポートします!」
「この電子ピアノには、様々な機能が付いていますので、伴奏機能や録音機能まで有ります」
「この様な機能を使って練習をすれば、比叡さんでも有る程度の物は引ける様に成ります♪」
自信ありげに言う鈴音さん。
それを見た稀子は顔を険しくさせて……、思いっ切り焼きもちを焼いている稀子!
もう、お餅が膨らみすぎて、お餅の風船が破裂寸前まで膨れ上がっていた!!
(そんなにライバル心を持つな。稀子…)
(確かに鈴音さんが良いと思うが、一番好きなのは稀子だよ…)
俺はこの場で、そう口に出したかったが、鈴音さんが居る手前だし、気持ちよりも恥ずかしさが勝ってしまった……
「では、練習を……と言いたいですが、もうすぐお昼ですし、私は午後から私用が有ります……」
「比叡さんには、やる気が出た所申し訳ありませんが、今日の練習は此処で終わりとさせていただきます」
「いえ、鈴音先生!」
「本日は、有り難う御座いました!!」
「また、お願いします。鈴音さんの都合に合わせますから!!」
「はい。分かりました。比叡さん!!」
「では、今日はお疲れ様でした!!」
鈴音さんとの楽しい、ピアノレッスン初回が終わってしまった……
俺の中では、鈴音さんから手取り足取りまでを意識していたが、時間の都合で今回は終わりで有る。
もう少し、鈴音さんと練習がしたかったな!!
「今から準備をしますから、しばらくお待ちください」
鈴音さんは先ほどのUSBメモリを、電子ピアノに有るUSBポートに差し込んでいる。
電子ピアノだからこそ、なせる技だ!
これが、一般的なピアノだったら絶対に出来ない。
鈴音さんは今日初めて、この電子ピアノを触る筈なのに、慣れた手つきで準備をしたいた。
(鈴音さん達の学園にも電子ピアノが有り、それを気軽に使える環境なのかな?)
(それとも、軽音部とかのクラブ活動のを借りたのかな?)
(鈴音さんはお嬢様らしいし、きっと良い所の私立学園なんだろうな!)
(そうすると……稀子自らは言わないが、稀子も何処かのお嬢様なんだろうか!?)
(けど、稀子からは、お嬢様気質を感じないのだよな……)
(ぶっちゃけ言うと、稀子は田舎娘の感じがする)
俺は稀子の方に目を向けるが、しかめっ面で目を瞑っていた。
(これはピアノレッスンの後、絶対、稀子に何か言われるな!)
(その時ついでに、稀子実家の事でも聞いて見るか……)
俺が稀子と本格的に付き合いだしてから、数ヶ月が過ぎたが、稀子実家の事とかはまだ知らない。
稀子自信からは言わないし、俺も今は、保育士資格取得を自然と意識しているから、稀子実家の事は余り気にしていなかった。
鈴音さんの方は準備を終えた様で、俺に声を掛けてくる。
そのタイミングで、稀子も目を開く。
「この電子ピアノには、自動演奏機能が備わっています!」
「私が過去の課題曲を弾いても構いませんが、折角良い電子ピアノを孝明さんが用意してくれたので、自動演奏機能で聞いて見ましょう♪」
鈴音さんはそう言い終えると、電子ピアノに備わっている『自動演奏スタート』のボタンを押す。
『♪~~~~』
当たり前だが、無人で演奏が始まる。
只のミュージックでは無く、きちんと電子ピアノで演奏されている。
(今の時代は本当に凄いな。こんなに進化しているんだ…)
数分で、過去の課題曲演奏が終わる。
演奏が終わると自動停止に成る仕組みか、鈴音さんが話し始める。
「今聞いて貰ったのが、去年実際に行われた、実技試験の課題曲です!」
「子ども向けの歌ですので、そんなに難しい楽譜やテンポでは有りませんが、比叡さん的の感触はどうですか?」
鈴音さんは笑顔で、俺の感触を求めてきた。
普通に聞くだけなら簡単な感じもするが、聞くのと演奏は別問題だ。
「……そうですね」
「練習を繰り返せば、出来そうな気がします…」
俺がそう、鈴音さんに答えると、鈴音さんは凄く嬉しそうな表情で、言葉を掛けてきた。
「比叡さんなら、そう、おっしゃると感じて居ました!♪」
「この電子ピアノは練習機能も有るので、初めの内は練習機能を使ってでの練習をお勧めします♪」
「練習機能ですか…?」
「はい。そうです。比叡さん!」
「鍵盤囲い部にLED(発光ダイオード)が埋め込まれていて、LED点灯通りの場所に鍵盤を押せば、その様に弾けます!」
「そうなんですか!」
「本当に、電子ピアノ様々ですね!!」
「鈴音さん!!」
「……なら、鈴ちゃん。要らないじゃん!」
「比叡君……ずっと、鈴ちゃんに“デレデレ”して……ムカつくな…!」
稀子が“ぼそぼそ”と独り言を言っているが、良く聞き取れない。
言うまでも無いが、俺の悪口でも言っているのだろう……
「この機能を使えば、普段は1人でも練習が出来ますが、有る程度の時期までは私がサポートします!」
「この電子ピアノには、様々な機能が付いていますので、伴奏機能や録音機能まで有ります」
「この様な機能を使って練習をすれば、比叡さんでも有る程度の物は引ける様に成ります♪」
自信ありげに言う鈴音さん。
それを見た稀子は顔を険しくさせて……、思いっ切り焼きもちを焼いている稀子!
もう、お餅が膨らみすぎて、お餅の風船が破裂寸前まで膨れ上がっていた!!
(そんなにライバル心を持つな。稀子…)
(確かに鈴音さんが良いと思うが、一番好きなのは稀子だよ…)
俺はこの場で、そう口に出したかったが、鈴音さんが居る手前だし、気持ちよりも恥ずかしさが勝ってしまった……
「では、練習を……と言いたいですが、もうすぐお昼ですし、私は午後から私用が有ります……」
「比叡さんには、やる気が出た所申し訳ありませんが、今日の練習は此処で終わりとさせていただきます」
「いえ、鈴音先生!」
「本日は、有り難う御座いました!!」
「また、お願いします。鈴音さんの都合に合わせますから!!」
「はい。分かりました。比叡さん!!」
「では、今日はお疲れ様でした!!」
鈴音さんとの楽しい、ピアノレッスン初回が終わってしまった……
俺の中では、鈴音さんから手取り足取りまでを意識していたが、時間の都合で今回は終わりで有る。
もう少し、鈴音さんと練習がしたかったな!!
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