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【R-15】鈴音編 第2章
第293話 結婚式の翌日 その2
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無事に波津音市のショッピングモールに着いた俺達。
このショッピングモールには初めて来る訳では無く、久しぶりで有った。
まだ、山本(孝明)さんと仲が良かった頃、4人で何回か来た事が有る。
その時にも映画を見たり、買い物を楽しんだ思い出が有る。
「この、モールも久しぶりだね♪」
「何かを色々と思い出すよ……。みんな、仲良くの時を……」
最初は声が弾んでいた稀子だが、途中から“しみじみ”の口調に変わっていった!
稀子も昔みんなで、来た事を思い出したのだろうか。
今の俺と鈴音さんは、普段は波津音市まで出て来る事は無い。稀子も似たような者だ。
日用品は地元の町で殆ど揃うし、今はネットショッピングが普及した御陰で、少し嵩張る物はネットショッピングで購入している。
ネットショッピングなら、24時間注文が可能だし、買い物に行く時間も要らない。
朝から晩まで農業に負われる俺と鈴音さんには、ネットショッピングが本当に便利で有り楽で有る。便利な時代に成った物だ!
農業資材もネットショッピングで購入する時が有る。
「稀子さん…。過去の思い出よりも、今を楽しみましょう♪」
「折角、来たんですから!」
鈴音さんは、過去を完全に克服したのだろう。
穏やかな表情で、稀子に声を掛ける。
「……一番、鈴ちゃんが感傷にふけると思ったのに意外だ…」
稀子は鈴音さんに向けてそう言う。
俺も、心の中でそう思っていた。
(鈴音さんは俺と結婚して、一応幸せらしいからな)
(鈴音さんも、山本さんの恐ろしさを身をもって経験しているからな!)
(稀子の場合、まだ彼氏が出来ていないからな……。それが過去を引きずる原因かもな)
稀子にも早く彼氏が出来れば、過去を忘れると思うが、稀子にはまだ彼氏は居ない。
「さて、お腹も空いていますし、お昼を食べに行きましょう♪」
「それに、映画の時間も有りますよね!」
「あっ、うん……。ご飯食べに行こうか……鈴ちゃん」
稀子が映画を提案したのに今、一番元気なのは鈴音さんで有った!?
(本当に鈴音さんは、山本さんを過去に流したのだな……)
山本さんが、俺達の前に現れる事はもう無い筈だ。
本家も厳重に監視しているし、あの人もあの島で幸せに過ごしていると思う。
俺達は駐車場からショッピングモール店内に入っていく。
ショッピングモールだけ有って、人で賑わっていた。
「さて、何を食べましょうかね?」
「今日位は少し、豪華な昼食でも良いかもですね!」
「比叡さんの“へそくり”ですし!!」
「比叡さん!」
「昼食は稀子さんの分もご馳走しましょう!!」
「あっ、うっ、うん……」
鈴音さんはご機嫌顔で、ショッピングモールのフードコートに向かっていく。
鈴音さんは軽く言うが、これは俺のへそくりなんだが……
今の場合は、鈴音さんと稀子が入れ替わったように見えた。
「今日の鈴ちゃん…。凄く元気だな…」
「今が、幸せ絶好調かも……」
稀子はそう呟く。
鈴音さんが幸せなのは良い事だが、稀子が元気なさ過ぎるのも気に成る。
「稀子!」
「今の鈴音さんは、本当に幸せなんだよ!」
「そりゃあ……鈴ちゃんと比叡君は、結婚式を挙げたばかりだからね」
「それで不幸せなら離婚だよ…」
稀子は“しょんぼり”顔で言う。
山本さんの思い出が稀子の中では、まだ大きいのだろう。
「……逆に言うと今日の稀子が、稀子らしくないんだよ!」
「モールに着くまでは一番元気だったのが、モールに着いた途端、一番元気が無くなるから」
「まぁ……そうだけど」
「鈴ちゃん……強くなったな…」
稀子はそう言う。
就農するまでは、お嬢様気質が抜け切らなかった鈴音さんだが、就農してからは少し変わった感じはした。
体力も付いて来ていると思うし、動きも活発に成ったと俺は感じて居る。
とは言っても、未だに軽トラは運転したがらないし、お嬢様と感じる時も有る。
まぁ、そんな話は良いか。
……
鈴音さんのさっきの言葉から、俺はへそくりの大部分を失う昼食だと覚悟していたが、結局ラーメン屋での昼食に成った。
俺達の今住んでいる場所には、ラーメン屋は近所には無いし、気軽に行ける場所でも無い。
自炊派の鈴音さんも流石に、ラーメンをスープからは作らない。
鈴音さんがラーメンを食事で出す時は、市販の生麺とスープで調理している。
普段はお店屋さんでラーメンを食べられない事も有るが、稀子がラーメンをリクエストしたからだ。
フードコートと言っても、最近はステーキ屋さんも入っているから油断は出来ない!
ラーメン屋さんでお腹を満たした後は、映画鑑賞で有る。
どんな映画を見るかはまだ、稀子には聞いてないが、稀子の性格からしてアクション映画かなと思って、3人で映画館の方に足を向けた。
このショッピングモールには初めて来る訳では無く、久しぶりで有った。
まだ、山本(孝明)さんと仲が良かった頃、4人で何回か来た事が有る。
その時にも映画を見たり、買い物を楽しんだ思い出が有る。
「この、モールも久しぶりだね♪」
「何かを色々と思い出すよ……。みんな、仲良くの時を……」
最初は声が弾んでいた稀子だが、途中から“しみじみ”の口調に変わっていった!
稀子も昔みんなで、来た事を思い出したのだろうか。
今の俺と鈴音さんは、普段は波津音市まで出て来る事は無い。稀子も似たような者だ。
日用品は地元の町で殆ど揃うし、今はネットショッピングが普及した御陰で、少し嵩張る物はネットショッピングで購入している。
ネットショッピングなら、24時間注文が可能だし、買い物に行く時間も要らない。
朝から晩まで農業に負われる俺と鈴音さんには、ネットショッピングが本当に便利で有り楽で有る。便利な時代に成った物だ!
農業資材もネットショッピングで購入する時が有る。
「稀子さん…。過去の思い出よりも、今を楽しみましょう♪」
「折角、来たんですから!」
鈴音さんは、過去を完全に克服したのだろう。
穏やかな表情で、稀子に声を掛ける。
「……一番、鈴ちゃんが感傷にふけると思ったのに意外だ…」
稀子は鈴音さんに向けてそう言う。
俺も、心の中でそう思っていた。
(鈴音さんは俺と結婚して、一応幸せらしいからな)
(鈴音さんも、山本さんの恐ろしさを身をもって経験しているからな!)
(稀子の場合、まだ彼氏が出来ていないからな……。それが過去を引きずる原因かもな)
稀子にも早く彼氏が出来れば、過去を忘れると思うが、稀子にはまだ彼氏は居ない。
「さて、お腹も空いていますし、お昼を食べに行きましょう♪」
「それに、映画の時間も有りますよね!」
「あっ、うん……。ご飯食べに行こうか……鈴ちゃん」
稀子が映画を提案したのに今、一番元気なのは鈴音さんで有った!?
(本当に鈴音さんは、山本さんを過去に流したのだな……)
山本さんが、俺達の前に現れる事はもう無い筈だ。
本家も厳重に監視しているし、あの人もあの島で幸せに過ごしていると思う。
俺達は駐車場からショッピングモール店内に入っていく。
ショッピングモールだけ有って、人で賑わっていた。
「さて、何を食べましょうかね?」
「今日位は少し、豪華な昼食でも良いかもですね!」
「比叡さんの“へそくり”ですし!!」
「比叡さん!」
「昼食は稀子さんの分もご馳走しましょう!!」
「あっ、うっ、うん……」
鈴音さんはご機嫌顔で、ショッピングモールのフードコートに向かっていく。
鈴音さんは軽く言うが、これは俺のへそくりなんだが……
今の場合は、鈴音さんと稀子が入れ替わったように見えた。
「今日の鈴ちゃん…。凄く元気だな…」
「今が、幸せ絶好調かも……」
稀子はそう呟く。
鈴音さんが幸せなのは良い事だが、稀子が元気なさ過ぎるのも気に成る。
「稀子!」
「今の鈴音さんは、本当に幸せなんだよ!」
「そりゃあ……鈴ちゃんと比叡君は、結婚式を挙げたばかりだからね」
「それで不幸せなら離婚だよ…」
稀子は“しょんぼり”顔で言う。
山本さんの思い出が稀子の中では、まだ大きいのだろう。
「……逆に言うと今日の稀子が、稀子らしくないんだよ!」
「モールに着くまでは一番元気だったのが、モールに着いた途端、一番元気が無くなるから」
「まぁ……そうだけど」
「鈴ちゃん……強くなったな…」
稀子はそう言う。
就農するまでは、お嬢様気質が抜け切らなかった鈴音さんだが、就農してからは少し変わった感じはした。
体力も付いて来ていると思うし、動きも活発に成ったと俺は感じて居る。
とは言っても、未だに軽トラは運転したがらないし、お嬢様と感じる時も有る。
まぁ、そんな話は良いか。
……
鈴音さんのさっきの言葉から、俺はへそくりの大部分を失う昼食だと覚悟していたが、結局ラーメン屋での昼食に成った。
俺達の今住んでいる場所には、ラーメン屋は近所には無いし、気軽に行ける場所でも無い。
自炊派の鈴音さんも流石に、ラーメンをスープからは作らない。
鈴音さんがラーメンを食事で出す時は、市販の生麺とスープで調理している。
普段はお店屋さんでラーメンを食べられない事も有るが、稀子がラーメンをリクエストしたからだ。
フードコートと言っても、最近はステーキ屋さんも入っているから油断は出来ない!
ラーメン屋さんでお腹を満たした後は、映画鑑賞で有る。
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