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【R-15】鈴音編 第2章
第291話 二次会もお開き
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夜も更けてきたので、二次会もそろそろお開きに入り始める。
「そろそろ、終わりにしましょうか!」
「これ以上の飲酒は、明日に差し支えます!!」
鈴音さんは俺と稀子に向けて言う。
テーブルの料理も粗方無くなっており、キリが良いと言えばそうだった。
「そうですね…。鈴音さん」
「もう、23時を過ぎていますからね」
今の時期は農閑期だから、早朝からの仕事は無いが、鈴音さんも疲れていると思い、俺はそう言う。
「じゃあ、後片付けを始めようか!」
「もう少し、飲みたかったけど!!」
名残惜しそうに言う稀子だが、鈴音さんの意見には賛成で有り、席を立ち、後片付けを始め出す。
俺と鈴音さんも後片付けを始めた。
……
俺の家と稀子の家は近所同士だが、稀子は今晩俺の家に泊っていく。
今まで何回か『稀子を家に誘おう』と、鈴音さんとは相談はしていたが、今日やっと実現する。
後片付け後、俺達3人は寝室にしている部屋に向かう。
寝室には、布団2組を既に敷いて有る。
稀子は布団を見ながら言う。
「私は鈴ちゃんと、一緒のお布団で寝れば良いよね!」
「はい! そうです。稀子さん!!」
「少し狭いと感じますが……」
鈴音さんは、申し訳なさそうに稀子に言う。
「私はお客さんだけど、客布団一式の要求はしないからね!」
「鈴ちゃんと比叡君は大親友だし!!」
「それに、鈴ちゃんと比叡君と一緒に寝るなんて初めてだね!!」
「そうですね…。1つ屋根の下は、お母様の家に居候した時に有りましたが、部屋と成るのは初めてですね!」
今晩稀子が泊る事は、以前から知っていたが布団の用意はしていなかった。
前日に鈴音さんの母で有る、涼子さんもこの家に泊って貰ったが、その時も鈴音さんの布団で休んで貰っている。
涼子さんの場合は、親子のスキンシップを意識して部屋を分けたが、稀子の場合は3人が同じ部屋で寝る。
稀子も嫌がる素振りを全く見せないので、このまま同じ部屋で寝る。
もし、嫌がったら、部屋は分ける気で有った。
「じゃあ、電気を消しますよ!」
「はい。大丈夫ですよ、比叡さん」
「良いよ! 比叡君!!」
鈴音さんと稀子が布団に入ったのを確認してから、俺は照明を常夜灯にする。
常夜灯にしてから、俺も布団に潜り込むが……この時期の布団は凄く冷たい!!
「……3月も半ばだけど、布団はまだまだ冷たいね」
俺がそう呟くと……
「比叡君!」
「私達はポカポカだよ♪」
「鈴ちゃんと一緒だからね!!」
薄暗い中でも稀子は、俺の方に顔を向けて言う。
「そっちは暖かそうで良いね!」
「俺もお邪魔したいよ!!」
俺が少し声を弾ませながら言った所……
「比叡さんの目的は……どちらなんでしょうね?」
「普段はそんな事言わない癖に……!」
鈴音さんが“ジト目”をしながら言ってきた!
「あれ~~」
「比叡君は鈴ちゃんと結婚式を挙げた仲なのに、まだ私に興味が有るの~~♪」
思いっきり嬉しそう言う稀子!!
俺はその様な意味で、言った訳では断じてない!!
「ちっ、違うよ。鈴音さん、稀子!」
「今晩はやけに布団が冷たく感じたから……」
「だって、鈴ちゃん!」
「今晩はお布団が冷たいんだって!!」
「今晩はそんなに、冷え込んでは居ない筈ですが……。怪しいですね…」
冷え込んではいないが、普段の時間よりも遅い就寝時間だし、それに結婚初夜だ!!
(結婚初夜なのに、俺1人だけの布団は寂しいよ……)
「!」
(そうだよ!)
(夫婦仲は長いけど、結婚初夜には変わらない!!)
(これで、鈴音さんを納得させよう!)
「鈴音さん…。体は寒くは無いのですが、心が寒いのです……」
「初夜なのに……1人の布団で眠る事が寒いのです…」
「……」
「……」
俺は上手い事を言ったと感じていたが、2人共無言に成ってしまった!!
えっ、どうして!?
「……だって、鈴ちゃん」
「比叡君が求めているよ…。鈴ちゃんを……」
稀子は鈴音さんに静かに言うが……
「……今晩が結婚初夜には変わりませんが、親友の前で“はしたない行為”は、私の心が許しません」
「今晩は我慢してください!!///」
鈴音さんは何故か、怒りながら言ってきた!?
分からない事も無いが……
「もぅ、馬鹿な事は言ってないで寝ますよ!」
「比叡さん。稀子さん。お休みなさい!!」
鈴音さんはそう言って、布団を頭から被ってしまった!?
「鈴ちゃん…。恥ずかしがって寝ちゃった!」
「これ以上からかっても仕方ないし、私も寝よ~~」
「お休み、比叡君!!」
稀子もそう言って眠りに入った。
俺は冷たい布団で、1人寂しく眠る事が決まった……
人の温もりが欲しい夜で有った。
「そろそろ、終わりにしましょうか!」
「これ以上の飲酒は、明日に差し支えます!!」
鈴音さんは俺と稀子に向けて言う。
テーブルの料理も粗方無くなっており、キリが良いと言えばそうだった。
「そうですね…。鈴音さん」
「もう、23時を過ぎていますからね」
今の時期は農閑期だから、早朝からの仕事は無いが、鈴音さんも疲れていると思い、俺はそう言う。
「じゃあ、後片付けを始めようか!」
「もう少し、飲みたかったけど!!」
名残惜しそうに言う稀子だが、鈴音さんの意見には賛成で有り、席を立ち、後片付けを始め出す。
俺と鈴音さんも後片付けを始めた。
……
俺の家と稀子の家は近所同士だが、稀子は今晩俺の家に泊っていく。
今まで何回か『稀子を家に誘おう』と、鈴音さんとは相談はしていたが、今日やっと実現する。
後片付け後、俺達3人は寝室にしている部屋に向かう。
寝室には、布団2組を既に敷いて有る。
稀子は布団を見ながら言う。
「私は鈴ちゃんと、一緒のお布団で寝れば良いよね!」
「はい! そうです。稀子さん!!」
「少し狭いと感じますが……」
鈴音さんは、申し訳なさそうに稀子に言う。
「私はお客さんだけど、客布団一式の要求はしないからね!」
「鈴ちゃんと比叡君は大親友だし!!」
「それに、鈴ちゃんと比叡君と一緒に寝るなんて初めてだね!!」
「そうですね…。1つ屋根の下は、お母様の家に居候した時に有りましたが、部屋と成るのは初めてですね!」
今晩稀子が泊る事は、以前から知っていたが布団の用意はしていなかった。
前日に鈴音さんの母で有る、涼子さんもこの家に泊って貰ったが、その時も鈴音さんの布団で休んで貰っている。
涼子さんの場合は、親子のスキンシップを意識して部屋を分けたが、稀子の場合は3人が同じ部屋で寝る。
稀子も嫌がる素振りを全く見せないので、このまま同じ部屋で寝る。
もし、嫌がったら、部屋は分ける気で有った。
「じゃあ、電気を消しますよ!」
「はい。大丈夫ですよ、比叡さん」
「良いよ! 比叡君!!」
鈴音さんと稀子が布団に入ったのを確認してから、俺は照明を常夜灯にする。
常夜灯にしてから、俺も布団に潜り込むが……この時期の布団は凄く冷たい!!
「……3月も半ばだけど、布団はまだまだ冷たいね」
俺がそう呟くと……
「比叡君!」
「私達はポカポカだよ♪」
「鈴ちゃんと一緒だからね!!」
薄暗い中でも稀子は、俺の方に顔を向けて言う。
「そっちは暖かそうで良いね!」
「俺もお邪魔したいよ!!」
俺が少し声を弾ませながら言った所……
「比叡さんの目的は……どちらなんでしょうね?」
「普段はそんな事言わない癖に……!」
鈴音さんが“ジト目”をしながら言ってきた!
「あれ~~」
「比叡君は鈴ちゃんと結婚式を挙げた仲なのに、まだ私に興味が有るの~~♪」
思いっきり嬉しそう言う稀子!!
俺はその様な意味で、言った訳では断じてない!!
「ちっ、違うよ。鈴音さん、稀子!」
「今晩はやけに布団が冷たく感じたから……」
「だって、鈴ちゃん!」
「今晩はお布団が冷たいんだって!!」
「今晩はそんなに、冷え込んでは居ない筈ですが……。怪しいですね…」
冷え込んではいないが、普段の時間よりも遅い就寝時間だし、それに結婚初夜だ!!
(結婚初夜なのに、俺1人だけの布団は寂しいよ……)
「!」
(そうだよ!)
(夫婦仲は長いけど、結婚初夜には変わらない!!)
(これで、鈴音さんを納得させよう!)
「鈴音さん…。体は寒くは無いのですが、心が寒いのです……」
「初夜なのに……1人の布団で眠る事が寒いのです…」
「……」
「……」
俺は上手い事を言ったと感じていたが、2人共無言に成ってしまった!!
えっ、どうして!?
「……だって、鈴ちゃん」
「比叡君が求めているよ…。鈴ちゃんを……」
稀子は鈴音さんに静かに言うが……
「……今晩が結婚初夜には変わりませんが、親友の前で“はしたない行為”は、私の心が許しません」
「今晩は我慢してください!!///」
鈴音さんは何故か、怒りながら言ってきた!?
分からない事も無いが……
「もぅ、馬鹿な事は言ってないで寝ますよ!」
「比叡さん。稀子さん。お休みなさい!!」
鈴音さんはそう言って、布団を頭から被ってしまった!?
「鈴ちゃん…。恥ずかしがって寝ちゃった!」
「これ以上からかっても仕方ないし、私も寝よ~~」
「お休み、比叡君!!」
稀子もそう言って眠りに入った。
俺は冷たい布団で、1人寂しく眠る事が決まった……
人の温もりが欲しい夜で有った。
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