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【R-15】鈴音編 第2章
第290話 鈴音さんは幸せ!?
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……
…
・
稀子が楽しそうにキャンプの思い出話を話す中、俺も去年の夏に行ったキャンプの事を思い出していた。
「―――と言う訳で、今年も絶対にキャンプをしようね。比叡君♪」
「そうだね!」
「今年もキャンプをしようか。稀子!!」
「去年は純粋に、キャンプを楽しんだとは言えないからね……」
「……比叡さん。過去の事は蒸し返さないでください///」
鈴音さんは恥ずかしそうに言う。
鈴音さんも、あの時(酔った時等)の事を思い出したのだろう。
「鈴ちゃん!」
「キャンプの思い出話のついでだけど、鈴ちゃんは今、幸せですか?♪」
(稀子の奴…。余計な部分まで思い出したか!)
離婚の危機に発展した、その言葉……
あの時は鈴音さんが勝手に自己完結させたが、今回はどう答えるのだ!?
結局、話を蒸し返してしまった……
(結婚式を挙げた当日の夜に『幸せでは無い!』と言われたらどうするのだよ……稀子!)
(夫婦仲はほぼ1年だが、鈴音さんが幸せと感じている保証は無い……)
「……」
けど、稀子の質問には答えずに、鈴音さんは無言ワインを飲んでいる。
何だか、言うのを躊躇っている感じもする!?
「鈴ちゃん…。さっきの聞いていたよね?」
「まさか……だよね。……あはは…」
稀子は、悪夢再来の言葉を言う!?
それに稀子も悪夢を思い出したか、急に空笑いをする!?
(冗談抜きで、鈴音さんが変な事を言ったら、稀子はどう責任を取るんだよ!!)
(まさか……それが狙いか稀子!?)
「……」
『コト♪』
鈴音さんは無言で、ワイングラスをテーブルに置く。
「……」
鈴音さんは言葉を選んでいる様に見える。
「……」
「……」
その行方を……俺と稀子は固唾を飲んで見守っていた。
少し時が経ち……鈴音さんは俺を見て、静かに口を開いた。
「そんなの……何て言えば、良いでしょう…」
「比叡さんも、わかり切っているでしょ…!」
「……幸せに、決まって居るでは無いですか!!♪」
「結婚式初夜に『不幸せ!』なんて言う女性は、殆ど居ないでしょう♪」
鈴音さんは満面の笑顔を、俺に向けながら言う!
「鈴音さん……」
「今日が結婚式でも……鈴ちゃんと比叡君の夫婦仲は、大分経っているよな?」
稀子がそう言っているが、まぁ、それはそれだ。
鈴音さんを”さん”付けする理由は、俺より年齢を下回る女性だが、人間性で言えば俺より遙か上回る女性で有る。
男尊○卑の世界なら鈴音さんを呼び捨てにするが、俺の場合は鈴音さんの方が人徳的に上で有った。
「けど……比叡さん。数字的に言うと70%ですがね♪」
「数字の通り、100%では有りません!!」
「まだまだ、私を幸せにする道のりは遠いですよ!♪」
(これはまた、微妙な数字だな……)
(50%の半数は超えているが、50%の幸せで満足する人は居ない)
俺がそう考えていると、稀子が俺に話し掛ける。
「結婚式のイベントを終えたのに、まだ70%とは比叡君も大変だね~~♪」
「まぁ、鈴ちゃんの幸せ基準は鈴ちゃんしか分からないし、頑張ってね比叡君!!」
「頑張るよと言いたいが、後30%か~~」
「鈴音さん…。後の30%はどうすれば良いです?」
お酒も大分回っている今の鈴音さんなら、何かヒントを貰えると期待しながら聞いてみたが……
「……それは、比叡さん自身で考えてください!」
「以前も言いましたけど、物や旅行等では無いですよ♪」
笑顔で言う鈴音さんだが、これが一番難しい!
家族を作る事も、今は望んでいない鈴音さんだし、確か鈴音さんが求めて居るのは『私が幸せと感じる事です』だった筈だ。
(鈴音さんを常に意識していれば、何とか成るかも知れないが、100%の道は険しいな……)
結婚式を無事に終えた俺達で有ったが、鈴音さんが本当の幸せを感じるまでの道のりは、まだまだ続きそうだ……
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稀子が楽しそうにキャンプの思い出話を話す中、俺も去年の夏に行ったキャンプの事を思い出していた。
「―――と言う訳で、今年も絶対にキャンプをしようね。比叡君♪」
「そうだね!」
「今年もキャンプをしようか。稀子!!」
「去年は純粋に、キャンプを楽しんだとは言えないからね……」
「……比叡さん。過去の事は蒸し返さないでください///」
鈴音さんは恥ずかしそうに言う。
鈴音さんも、あの時(酔った時等)の事を思い出したのだろう。
「鈴ちゃん!」
「キャンプの思い出話のついでだけど、鈴ちゃんは今、幸せですか?♪」
(稀子の奴…。余計な部分まで思い出したか!)
離婚の危機に発展した、その言葉……
あの時は鈴音さんが勝手に自己完結させたが、今回はどう答えるのだ!?
結局、話を蒸し返してしまった……
(結婚式を挙げた当日の夜に『幸せでは無い!』と言われたらどうするのだよ……稀子!)
(夫婦仲はほぼ1年だが、鈴音さんが幸せと感じている保証は無い……)
「……」
けど、稀子の質問には答えずに、鈴音さんは無言ワインを飲んでいる。
何だか、言うのを躊躇っている感じもする!?
「鈴ちゃん…。さっきの聞いていたよね?」
「まさか……だよね。……あはは…」
稀子は、悪夢再来の言葉を言う!?
それに稀子も悪夢を思い出したか、急に空笑いをする!?
(冗談抜きで、鈴音さんが変な事を言ったら、稀子はどう責任を取るんだよ!!)
(まさか……それが狙いか稀子!?)
「……」
『コト♪』
鈴音さんは無言で、ワイングラスをテーブルに置く。
「……」
鈴音さんは言葉を選んでいる様に見える。
「……」
「……」
その行方を……俺と稀子は固唾を飲んで見守っていた。
少し時が経ち……鈴音さんは俺を見て、静かに口を開いた。
「そんなの……何て言えば、良いでしょう…」
「比叡さんも、わかり切っているでしょ…!」
「……幸せに、決まって居るでは無いですか!!♪」
「結婚式初夜に『不幸せ!』なんて言う女性は、殆ど居ないでしょう♪」
鈴音さんは満面の笑顔を、俺に向けながら言う!
「鈴音さん……」
「今日が結婚式でも……鈴ちゃんと比叡君の夫婦仲は、大分経っているよな?」
稀子がそう言っているが、まぁ、それはそれだ。
鈴音さんを”さん”付けする理由は、俺より年齢を下回る女性だが、人間性で言えば俺より遙か上回る女性で有る。
男尊○卑の世界なら鈴音さんを呼び捨てにするが、俺の場合は鈴音さんの方が人徳的に上で有った。
「けど……比叡さん。数字的に言うと70%ですがね♪」
「数字の通り、100%では有りません!!」
「まだまだ、私を幸せにする道のりは遠いですよ!♪」
(これはまた、微妙な数字だな……)
(50%の半数は超えているが、50%の幸せで満足する人は居ない)
俺がそう考えていると、稀子が俺に話し掛ける。
「結婚式のイベントを終えたのに、まだ70%とは比叡君も大変だね~~♪」
「まぁ、鈴ちゃんの幸せ基準は鈴ちゃんしか分からないし、頑張ってね比叡君!!」
「頑張るよと言いたいが、後30%か~~」
「鈴音さん…。後の30%はどうすれば良いです?」
お酒も大分回っている今の鈴音さんなら、何かヒントを貰えると期待しながら聞いてみたが……
「……それは、比叡さん自身で考えてください!」
「以前も言いましたけど、物や旅行等では無いですよ♪」
笑顔で言う鈴音さんだが、これが一番難しい!
家族を作る事も、今は望んでいない鈴音さんだし、確か鈴音さんが求めて居るのは『私が幸せと感じる事です』だった筈だ。
(鈴音さんを常に意識していれば、何とか成るかも知れないが、100%の道は険しいな……)
結婚式を無事に終えた俺達で有ったが、鈴音さんが本当の幸せを感じるまでの道のりは、まだまだ続きそうだ……
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