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【R-15】鈴音編 第2章
第289話 親友同士で行くキャンプ その19
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朝食の後は、ティータイムに入る。
今朝の場合はペットボトルの紅茶では無く、ティバッグを使って温かい紅茶を淹れる。
朝食の後片付けは、ティータイム後に行う。
鈴音さん達と談笑を楽しんでいるが、俺は今後の予定を聞く。
「稀子…。途中では聞き損ねたが、この後の予定は?」
「比叡君!」
「もう、この後は無いよ!!」
「後片付け後は、チェックアウトまで自由時間♪」
「そうか…。後は自由時間か」
「チェックアウトは何時に成るの?」
「チェックアウトは10時だよ。比叡君!」
「10時か……」
今の時刻が8時前だから、チェックアウトまで2時間有る。
俺の中では特にやりたい事は無いが、鈴音さんはどうなんだろう?
「鈴音さんは、後片付け後はどう過ごしますか?」
「私ですか。比叡さん!」
「私は時間までのんびりと、この景色を楽しみながら本を読む予定です!!」
「少しでも、非日常を楽しまなければ♪」
鈴音さんは和やかな表情で答えた。
本当に本が好きな妻だ。
活発な稀子は……どうするのだ?
「稀子は、どう過ごすつもりなんだ?」
「私?」
「私も鈴ちゃんと同じだよ。本は読まないけど部屋で過ごす!」
(鈴音さんも稀子も部屋で過ごすか…。俺はどうしようかな?)
……
朝食の後片付け後は、先程言った通り自由時間と成る。
洗い物は有る程度有ったが、今朝は3人で分担して行ったので、比較的早く終わる。
鈴音さんと稀子がバンガロー内で過ごす中、俺は1人で森林浴に来ていた。
このキャンプ場は遊歩道が幾つか有って、今朝、ご来光を見に行った山頂に向かう遊歩道や、キャンプ場を周遊する遊歩道が有る。
俺は山登りは十分だと思ったので、周遊する遊歩道を歩いている。
俺も部屋で過ごしても良かったが、やる事と言ってもスマートフォンを触る位しか能が無いので外に出た。
蝉時雨の森林を歩いている。
今日も、暑くなりそうな日差しだ。
俺は森林を歩きながら、今回の纏めを俺なりに行う。
(後少しで、このキャンプも終わりか……)
(楽しいキャンプと言うかは、鈴音さんの本音を聞いてしまう、キャンプに成ってしまった…)
これが良い事か悪い事かは解らないが、今回はこの様な形で終わりそうだ。
(秋は秋で……米の収穫も有るし、秋冬野菜の収穫も始まってくる)
(これで、農閑期に入るまでは休暇らしい休暇は無いだろう)
農家に決まった休日は、農閑期を除いてまず無い。
果菜を栽培すれば生育期でも、毎日状況の確認をしなければ成らない。
これを疎かにすると、病害虫を未然に防げないからだ。
沢山の実を付けさせるために、剪定・誘因も必須だし、状況に依って肥料を追肥したり、病害虫を発見したら農薬散布等も行わなくては成らない。
収穫期に入ったら、先程の作業に収穫作業・出荷作業も加わる。
(今年はナスの圃場面積がそう大きくは無かったから、比較的時間が出来たが、来年からはどうするかだな…)
来年の営農計画は、まだ全くの白紙だ!
果菜を栽培するより、水稲の方が遙かに楽で有るが、俺の場合は農地が大きくないから水稲だけは食べてはいけないし、農業機械類も稀子の家から全て借りている。
(幸村さんが何時まで、機械を貸してくれるかは未知数だからな)
幸村さんは本当に仕事に厳しい人だ。
仕事の時は容赦なく罵声を浴びせてくる。
俺の為を思って、その様な行為をしていると言い聞かせているが、時には口答えをしたい時も有る。
(助成金が貰えている間は、誰もが見ても半人前扱いにするから、幸村さんが一方的に手は切らないと思うが、その間に実績を作って、自前の農業機械を購入する必要性も出て来るだろうな)
今の状況で直ぐ農業機械を買う事は出来ないが、実績が出て来れば融資を受けて、農業機械を調達する事も可能になる。
(まぁ、その辺は追々考えるとして、今はとにかく今年をやり切って……結婚式の事も考えないと行けないな)
農業を最優先にしているので、結婚式の段取りは全く進めては無いが、もう来月は9月だ。
式の予定は来年3月の予定だが、そろそろこっちの方も考えないと、理想の日に会場を抑えられない可能性も有る。
(本当にやる事だらけだな……)
(けど、今回のキャンプで鈴音さんの本音を知る事も出来たし、稀子と遊ぶ事も出来た!)
(100%楽しいキャンプには成らなかったが、岩魚の刺身も食べられたし、少しだが非日常を楽しめた!)
(明日からはまた、頑張ろう!!)
俺はそう考えを纏めて、後は純粋に森林浴を楽しんだ。
今朝の場合はペットボトルの紅茶では無く、ティバッグを使って温かい紅茶を淹れる。
朝食の後片付けは、ティータイム後に行う。
鈴音さん達と談笑を楽しんでいるが、俺は今後の予定を聞く。
「稀子…。途中では聞き損ねたが、この後の予定は?」
「比叡君!」
「もう、この後は無いよ!!」
「後片付け後は、チェックアウトまで自由時間♪」
「そうか…。後は自由時間か」
「チェックアウトは何時に成るの?」
「チェックアウトは10時だよ。比叡君!」
「10時か……」
今の時刻が8時前だから、チェックアウトまで2時間有る。
俺の中では特にやりたい事は無いが、鈴音さんはどうなんだろう?
「鈴音さんは、後片付け後はどう過ごしますか?」
「私ですか。比叡さん!」
「私は時間までのんびりと、この景色を楽しみながら本を読む予定です!!」
「少しでも、非日常を楽しまなければ♪」
鈴音さんは和やかな表情で答えた。
本当に本が好きな妻だ。
活発な稀子は……どうするのだ?
「稀子は、どう過ごすつもりなんだ?」
「私?」
「私も鈴ちゃんと同じだよ。本は読まないけど部屋で過ごす!」
(鈴音さんも稀子も部屋で過ごすか…。俺はどうしようかな?)
……
朝食の後片付け後は、先程言った通り自由時間と成る。
洗い物は有る程度有ったが、今朝は3人で分担して行ったので、比較的早く終わる。
鈴音さんと稀子がバンガロー内で過ごす中、俺は1人で森林浴に来ていた。
このキャンプ場は遊歩道が幾つか有って、今朝、ご来光を見に行った山頂に向かう遊歩道や、キャンプ場を周遊する遊歩道が有る。
俺は山登りは十分だと思ったので、周遊する遊歩道を歩いている。
俺も部屋で過ごしても良かったが、やる事と言ってもスマートフォンを触る位しか能が無いので外に出た。
蝉時雨の森林を歩いている。
今日も、暑くなりそうな日差しだ。
俺は森林を歩きながら、今回の纏めを俺なりに行う。
(後少しで、このキャンプも終わりか……)
(楽しいキャンプと言うかは、鈴音さんの本音を聞いてしまう、キャンプに成ってしまった…)
これが良い事か悪い事かは解らないが、今回はこの様な形で終わりそうだ。
(秋は秋で……米の収穫も有るし、秋冬野菜の収穫も始まってくる)
(これで、農閑期に入るまでは休暇らしい休暇は無いだろう)
農家に決まった休日は、農閑期を除いてまず無い。
果菜を栽培すれば生育期でも、毎日状況の確認をしなければ成らない。
これを疎かにすると、病害虫を未然に防げないからだ。
沢山の実を付けさせるために、剪定・誘因も必須だし、状況に依って肥料を追肥したり、病害虫を発見したら農薬散布等も行わなくては成らない。
収穫期に入ったら、先程の作業に収穫作業・出荷作業も加わる。
(今年はナスの圃場面積がそう大きくは無かったから、比較的時間が出来たが、来年からはどうするかだな…)
来年の営農計画は、まだ全くの白紙だ!
果菜を栽培するより、水稲の方が遙かに楽で有るが、俺の場合は農地が大きくないから水稲だけは食べてはいけないし、農業機械類も稀子の家から全て借りている。
(幸村さんが何時まで、機械を貸してくれるかは未知数だからな)
幸村さんは本当に仕事に厳しい人だ。
仕事の時は容赦なく罵声を浴びせてくる。
俺の為を思って、その様な行為をしていると言い聞かせているが、時には口答えをしたい時も有る。
(助成金が貰えている間は、誰もが見ても半人前扱いにするから、幸村さんが一方的に手は切らないと思うが、その間に実績を作って、自前の農業機械を購入する必要性も出て来るだろうな)
今の状況で直ぐ農業機械を買う事は出来ないが、実績が出て来れば融資を受けて、農業機械を調達する事も可能になる。
(まぁ、その辺は追々考えるとして、今はとにかく今年をやり切って……結婚式の事も考えないと行けないな)
農業を最優先にしているので、結婚式の段取りは全く進めては無いが、もう来月は9月だ。
式の予定は来年3月の予定だが、そろそろこっちの方も考えないと、理想の日に会場を抑えられない可能性も有る。
(本当にやる事だらけだな……)
(けど、今回のキャンプで鈴音さんの本音を知る事も出来たし、稀子と遊ぶ事も出来た!)
(100%楽しいキャンプには成らなかったが、岩魚の刺身も食べられたし、少しだが非日常を楽しめた!)
(明日からはまた、頑張ろう!!)
俺はそう考えを纏めて、後は純粋に森林浴を楽しんだ。
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