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【R-15】鈴音編 第2章
第285話 親友同士で行くキャンプ その15
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それから数分間。遊歩道を歩いて行くと、少し開けた場所が見えてきた。
此所が、ご来光を拝める場所なのか?
開けた場所にはベンチも設置されており、休憩が出来る場所にも成っていた。
稀子は其処で立ち止まり、俺と鈴音さんの方に顔を向ける。
「到着だよ~~♪」
「此所で、ご来光を見るよ~~!」
山の中腹に開けた場所が有り、其処でご来光を見るようだ。
隠れスポットなのか、俺達以外に人は居なかった。
けど中腹なので、日の出時刻同時に見る事は恐らく出来ないだろう。
鈴音さんは伸びをしながら、周りの景色を見ている。表情も和やかだ!
稀子も笑顔で、ペットボトルの飲料水を飲んでいる。
(時間的に日の出まで、後10分位か…)
ご来光が拝める方角は空が橙色に染まっており、この感じなら綺麗な太陽を拝めるだろう。
俺もご来光を見るのは、本当に久しぶりで有った。
「後少しで、見られるよ~~♪」
稀子がそう言う中、日の出までの時間が有るので、今日の予定を俺は聞いてみる事にした。
「稀子。この後の予定は何だ?」
「この後…。そりゃあ勿論、朝ご飯作りだよ~~!」
「比叡君は朝ご飯食べないの~~?」
稀子は陽気な声で言うが、俺が本当に聞きたいのはその後で有る。
「勿論食べるけど、俺が知りたいのは朝食後!」
「朝食後…?」
「う~ん。その後は特にないね♪」
笑顔で言う稀子!
朝食後は自由時間に成るのか?
それとも、早々と帰宅と成るのだろうか??
「比叡さん、稀子さん!」
「お話中にすいませんが、そろそろ見えそうですよ!」
「朝一番の輝きが!!」
鈴音さんは会話には参加せずに、ずっと無言で日の出方角を見ていた。
鈴音さんの中では、太陽は神秘的な物かも知れない。
それに日の出・日の入りを凄く好む人が居る。
鈴音さんもその一人かも知れない……
俺と稀子は会話を中断して、太陽の見える方角に向きを変える。
山間から見るご来光なので、海から見るのとは少し違う。
橙色に染まった空の方角から、ゆっくりと……太陽が顔を見せ始めた。
「おお~~。見えてきた~~♪」
「今日も、良い1日に成りますように!!」
稀子は声を弾ませながら、願掛けもしている。
「新年では無いですけど、やっぱり日の出は良いですね!!」
「宇宙の神秘です♪」
鈴音さんも嬉しそうに言う。
俺も日の出を見ながら、何気なく思う。
(この恵みの御陰で、俺達は生活をしているのだよな)
(特に農業はこの恵みが無ければ、農作物を作る事が出来ない……)
(干ばつに成る程、照り続けられるのも困るが、俺の生活には無くては成らない恵みだ!)
俺が頭の中で考えていると、稀子が話し掛けてきた。
「比叡君!」
「えらい真剣な眼差しで、お日様を見ているね♪」
「この先の人生でも考えていた?♪」
「……人生と言うより、この太陽の御陰で、農業が出来ているんだよなと考えていた…」
「お~~。比叡君が朝から真剣モードだ!」
「比叡君らしくない!!」
「俺だって……1人の男だし、それに鈴音さんを幸せにしなくては成らない!」
「だって、鈴ちゃん♪」
「比叡君が幸せにしてくれるって!♪」
「……」
稀子は鈴音さんに向けて言うが、鈴音さんは無言だった!?
恥ずかしがっている様子も無く、鈴音さんも真剣な表情で太陽を見ている。
「あれ?」
「鈴ちゃん。聞いていたよね…?」
稀子は再度、鈴音さんに声を掛けると、鈴音さんは声を出す。
「はい…。聞いてました」
「お日様を見ながら、少し私も考えていました…」
「比叡君が鈴ちゃんを幸せにしてくれるって!!」
稀子は鈴音さんに向けて復唱をするが…、鈴音さんの表情が少し堅い感じした。
鈴音さんは太陽の方角から、俺と稀子の方に体の向きを変えると……
「……今の生活が幸せかと聞かれれば、そうでは有りません」
「!!」
「!!」
鈴音さんの言葉で驚く俺と稀子!!
いきなり、本音を言い始めた。まだ、酒が残っていたか!?
言葉はそれだけで終わらず、鈴音さんは話を続ける。
「この生活も大変ですし、覚えても、覚えても、新たに覚えなければ成らない事ばかりです!」
「比叡さんは……私が側に居る事で幸せを感じている様ですが、私はそうでは有りません…」
「りっ、鈴ちゃん…。急にどうしたの!!」
太陽がほぼ登り切って、オレンジ色から眩しい光線に変わりかける中、鈴音さんも急に俺に愛想を尽かしてしまったか!?
キザな事を言わなければ良かったのだろうか……
此所が、ご来光を拝める場所なのか?
開けた場所にはベンチも設置されており、休憩が出来る場所にも成っていた。
稀子は其処で立ち止まり、俺と鈴音さんの方に顔を向ける。
「到着だよ~~♪」
「此所で、ご来光を見るよ~~!」
山の中腹に開けた場所が有り、其処でご来光を見るようだ。
隠れスポットなのか、俺達以外に人は居なかった。
けど中腹なので、日の出時刻同時に見る事は恐らく出来ないだろう。
鈴音さんは伸びをしながら、周りの景色を見ている。表情も和やかだ!
稀子も笑顔で、ペットボトルの飲料水を飲んでいる。
(時間的に日の出まで、後10分位か…)
ご来光が拝める方角は空が橙色に染まっており、この感じなら綺麗な太陽を拝めるだろう。
俺もご来光を見るのは、本当に久しぶりで有った。
「後少しで、見られるよ~~♪」
稀子がそう言う中、日の出までの時間が有るので、今日の予定を俺は聞いてみる事にした。
「稀子。この後の予定は何だ?」
「この後…。そりゃあ勿論、朝ご飯作りだよ~~!」
「比叡君は朝ご飯食べないの~~?」
稀子は陽気な声で言うが、俺が本当に聞きたいのはその後で有る。
「勿論食べるけど、俺が知りたいのは朝食後!」
「朝食後…?」
「う~ん。その後は特にないね♪」
笑顔で言う稀子!
朝食後は自由時間に成るのか?
それとも、早々と帰宅と成るのだろうか??
「比叡さん、稀子さん!」
「お話中にすいませんが、そろそろ見えそうですよ!」
「朝一番の輝きが!!」
鈴音さんは会話には参加せずに、ずっと無言で日の出方角を見ていた。
鈴音さんの中では、太陽は神秘的な物かも知れない。
それに日の出・日の入りを凄く好む人が居る。
鈴音さんもその一人かも知れない……
俺と稀子は会話を中断して、太陽の見える方角に向きを変える。
山間から見るご来光なので、海から見るのとは少し違う。
橙色に染まった空の方角から、ゆっくりと……太陽が顔を見せ始めた。
「おお~~。見えてきた~~♪」
「今日も、良い1日に成りますように!!」
稀子は声を弾ませながら、願掛けもしている。
「新年では無いですけど、やっぱり日の出は良いですね!!」
「宇宙の神秘です♪」
鈴音さんも嬉しそうに言う。
俺も日の出を見ながら、何気なく思う。
(この恵みの御陰で、俺達は生活をしているのだよな)
(特に農業はこの恵みが無ければ、農作物を作る事が出来ない……)
(干ばつに成る程、照り続けられるのも困るが、俺の生活には無くては成らない恵みだ!)
俺が頭の中で考えていると、稀子が話し掛けてきた。
「比叡君!」
「えらい真剣な眼差しで、お日様を見ているね♪」
「この先の人生でも考えていた?♪」
「……人生と言うより、この太陽の御陰で、農業が出来ているんだよなと考えていた…」
「お~~。比叡君が朝から真剣モードだ!」
「比叡君らしくない!!」
「俺だって……1人の男だし、それに鈴音さんを幸せにしなくては成らない!」
「だって、鈴ちゃん♪」
「比叡君が幸せにしてくれるって!♪」
「……」
稀子は鈴音さんに向けて言うが、鈴音さんは無言だった!?
恥ずかしがっている様子も無く、鈴音さんも真剣な表情で太陽を見ている。
「あれ?」
「鈴ちゃん。聞いていたよね…?」
稀子は再度、鈴音さんに声を掛けると、鈴音さんは声を出す。
「はい…。聞いてました」
「お日様を見ながら、少し私も考えていました…」
「比叡君が鈴ちゃんを幸せにしてくれるって!!」
稀子は鈴音さんに向けて復唱をするが…、鈴音さんの表情が少し堅い感じした。
鈴音さんは太陽の方角から、俺と稀子の方に体の向きを変えると……
「……今の生活が幸せかと聞かれれば、そうでは有りません」
「!!」
「!!」
鈴音さんの言葉で驚く俺と稀子!!
いきなり、本音を言い始めた。まだ、酒が残っていたか!?
言葉はそれだけで終わらず、鈴音さんは話を続ける。
「この生活も大変ですし、覚えても、覚えても、新たに覚えなければ成らない事ばかりです!」
「比叡さんは……私が側に居る事で幸せを感じている様ですが、私はそうでは有りません…」
「りっ、鈴ちゃん…。急にどうしたの!!」
太陽がほぼ登り切って、オレンジ色から眩しい光線に変わりかける中、鈴音さんも急に俺に愛想を尽かしてしまったか!?
キザな事を言わなければ良かったのだろうか……
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