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【R-15】鈴音編 第2章
第281話 親友同士で行くキャンプ その11
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キャンプファイヤーを見ながら、ジュースを飲み、時々お菓子を摘まむ。
盛大に燃えている炎を見ていると、俺達が今キャンプをしている事を、更に実感させてくれる。
「う~ん。良いね~~♪」
「見えない力が、私に与えてくれている気がするよ♪」
稀子はそう言いながら、笑顔で炎を見ている。
夜に見る炎は、確かに幻想的だ!
「最近……火事以外では、大きな火を見る事は有りませんからね!」
「火を見ると、心が落ち着くと聞いた事が有ります!」
「私も……火遊びがしたく成ってきました♪」
「けど、野焼きや落ち葉焚きも禁止らしいですし…。見るだけなのが残念ですね♪」
「!」
鈴音さんは素で言っているのか、恐ろしい事を言っていた!
大人でも、火遊びは絶対に駄目だ。
(鈴音さんも学園時代に、キャンプファイヤーは経験している筈だが!?)
(鈴音さんは元お嬢様だから火を見る機会は、凡人と比べれば少ないかも知れないが……)
「鈴ちゃん!」
「火遊びは駄目だけど、お父さんの知り合いに、薪ストーブが有る家が有るんだよ!」
「冬に成ったら行こう!!」
稀子が上手に、鈴音さんの話に入る。
「幸村さんの知り合いに、暖炉が有る家が有るのですか!♪」
「素敵ですね~~♪」
「う~ん。鈴ちゃん!」
「暖炉では無く、薪ストーブ!!」
稀子はそう言うが……
「でも、薪を使うのですよね♪」
「実は私、そう言う生活憧れていたのです!♪」
「あ~~、う~~」
「暖を取るのだから、間違っては無いのだけど……まだ、酔ってるな鈴ちゃん…」
(薪を使った生活か……)
(便利なガスや電気が有るのに、態々不便な薪に憧れる鈴音さん…)
(この地区なら、間伐材も安く手に入る筈だから……と言いたいが、俺達が住んでいる場所はあくまで借家だ)
(けど……家を新築出来る時が来たら、暖炉を入れても良いかな!?)
「比叡さん!」
「将来は、暖炉の有る家を作りましょうね♪」
鈴音さんは俺に話を振ってくる。
「あっ、うん…。この地区なら出来そうかも知れないね」
「約束ですよ。比叡さん!」
「暖炉の側で編み物をしてみたいです!!」
(鈴音さんは、その様な生活を憧れていたのかな?)
(この地区で成功を収めれば、実現は可能だろうが、まだ10年以上先の話だろうな…)
俺はそんな事を思いながら、キャンプファイヤーの炎を眺めた。
この後も、キャンプファイヤーを楽しみながら談笑を続けた。
☆
キャンプファイヤーの後は、まだお風呂に入っていないので、みんなで管理棟内に有る、浴場に向かう。
入浴受付は21時半までなので、ほぼギリギリの時間で有った。
当然、混浴では無いので、男女別で入浴を楽しむ。
女性側は不明だが、男性側は俺以外に人はいなくて、ゆっくりと入浴を楽しむ。
香りはしなかったが、檜で作られた浴槽が有って、普段の日常生活とは違う事を改めて思い出させてくれる。
「ふぅ~~」
「後の予定は、寝るだけと言いたいが、稀子が二次会をやるとか言っていたな」
浴槽に浸かりながら、今後の事を予想してみる。
この後は二次会。明日は何時に起こされるかは知らないが、ご来光を拝むための登山かハイキング。
その後は朝食作りをして、午前中にはキャンプを終える予定だろうか?
「岩魚の刺身は美味しかったが、ニジマス塩焼きは1匹で良かったな……」
「稀子が刺身をサプライズにしたので、仕方は無いが、二次会で塩焼きだけは食べた方が良いな」
明日の朝食で食べる手も有るが、明日の朝食は確かパンの筈だ。
バンガローに荷物を運ぶ時に、ホットドッグ用のパン袋が見えたからだ。
稀子はメニューを言ってないが、大抵明日の朝食はホットドッグだろう。
「風呂も22時までには上がって欲しいと、管理人から言われたから、そろそろ上がるか!」
「今から二次会をして……24時に寝たとしても、寝不足は確定だな…」
二次会は嫌いでは無いが、今日の場合はこれで十分かなと思いながら、浴槽から上がり、脱衣場の方へ向かった。
盛大に燃えている炎を見ていると、俺達が今キャンプをしている事を、更に実感させてくれる。
「う~ん。良いね~~♪」
「見えない力が、私に与えてくれている気がするよ♪」
稀子はそう言いながら、笑顔で炎を見ている。
夜に見る炎は、確かに幻想的だ!
「最近……火事以外では、大きな火を見る事は有りませんからね!」
「火を見ると、心が落ち着くと聞いた事が有ります!」
「私も……火遊びがしたく成ってきました♪」
「けど、野焼きや落ち葉焚きも禁止らしいですし…。見るだけなのが残念ですね♪」
「!」
鈴音さんは素で言っているのか、恐ろしい事を言っていた!
大人でも、火遊びは絶対に駄目だ。
(鈴音さんも学園時代に、キャンプファイヤーは経験している筈だが!?)
(鈴音さんは元お嬢様だから火を見る機会は、凡人と比べれば少ないかも知れないが……)
「鈴ちゃん!」
「火遊びは駄目だけど、お父さんの知り合いに、薪ストーブが有る家が有るんだよ!」
「冬に成ったら行こう!!」
稀子が上手に、鈴音さんの話に入る。
「幸村さんの知り合いに、暖炉が有る家が有るのですか!♪」
「素敵ですね~~♪」
「う~ん。鈴ちゃん!」
「暖炉では無く、薪ストーブ!!」
稀子はそう言うが……
「でも、薪を使うのですよね♪」
「実は私、そう言う生活憧れていたのです!♪」
「あ~~、う~~」
「暖を取るのだから、間違っては無いのだけど……まだ、酔ってるな鈴ちゃん…」
(薪を使った生活か……)
(便利なガスや電気が有るのに、態々不便な薪に憧れる鈴音さん…)
(この地区なら、間伐材も安く手に入る筈だから……と言いたいが、俺達が住んでいる場所はあくまで借家だ)
(けど……家を新築出来る時が来たら、暖炉を入れても良いかな!?)
「比叡さん!」
「将来は、暖炉の有る家を作りましょうね♪」
鈴音さんは俺に話を振ってくる。
「あっ、うん…。この地区なら出来そうかも知れないね」
「約束ですよ。比叡さん!」
「暖炉の側で編み物をしてみたいです!!」
(鈴音さんは、その様な生活を憧れていたのかな?)
(この地区で成功を収めれば、実現は可能だろうが、まだ10年以上先の話だろうな…)
俺はそんな事を思いながら、キャンプファイヤーの炎を眺めた。
この後も、キャンプファイヤーを楽しみながら談笑を続けた。
☆
キャンプファイヤーの後は、まだお風呂に入っていないので、みんなで管理棟内に有る、浴場に向かう。
入浴受付は21時半までなので、ほぼギリギリの時間で有った。
当然、混浴では無いので、男女別で入浴を楽しむ。
女性側は不明だが、男性側は俺以外に人はいなくて、ゆっくりと入浴を楽しむ。
香りはしなかったが、檜で作られた浴槽が有って、普段の日常生活とは違う事を改めて思い出させてくれる。
「ふぅ~~」
「後の予定は、寝るだけと言いたいが、稀子が二次会をやるとか言っていたな」
浴槽に浸かりながら、今後の事を予想してみる。
この後は二次会。明日は何時に起こされるかは知らないが、ご来光を拝むための登山かハイキング。
その後は朝食作りをして、午前中にはキャンプを終える予定だろうか?
「岩魚の刺身は美味しかったが、ニジマス塩焼きは1匹で良かったな……」
「稀子が刺身をサプライズにしたので、仕方は無いが、二次会で塩焼きだけは食べた方が良いな」
明日の朝食で食べる手も有るが、明日の朝食は確かパンの筈だ。
バンガローに荷物を運ぶ時に、ホットドッグ用のパン袋が見えたからだ。
稀子はメニューを言ってないが、大抵明日の朝食はホットドッグだろう。
「風呂も22時までには上がって欲しいと、管理人から言われたから、そろそろ上がるか!」
「今から二次会をして……24時に寝たとしても、寝不足は確定だな…」
二次会は嫌いでは無いが、今日の場合はこれで十分かなと思いながら、浴槽から上がり、脱衣場の方へ向かった。
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