275 / 434
【R-15】鈴音編 第2章
第273話 親友同士で行くキャンプ その3
しおりを挟む
キャンプ場管理棟で、釣りの手続きと竿のレンタルをして釣り堀に向かう。
釣り堀は時間制で有り、二時間の時間にした。
何匹でも釣って良い訳では無くて『お一人様三匹まで』と上限が有る。
ニジマスを一度に三匹も、食べたいとは思わないが……
釣り堀は日差しが燦々に差すので、全員麦わら帽子を被って、釣りの準備を始める。折りたたみ椅子もレンタルして有る。
夏らしく、半袖ワンピース姿に麦わら帽子を被った鈴音さん。
とても清楚に見え、夫婦なのに胸がときめいてしまう!
俺は釣りよりも、鈴音さんの姿を眺めていると……
「……比叡君が鈴ちゃんを見て、鼻を伸ばしている」
「魚を釣る前に、比叡君が鈴ちゃんに釣られている……」
「本当に、比叡君は鈴ちゃんが好物の様だ……」
「!!//////」
稀子がそう言うと、鈴音さんは顔を赤くして俯いてしまう!
「べっ、別に良いではないか。稀子!///」
「俺と鈴音さんは夫婦だし!!//////」
俺は稀子にそう言うが……
「夫婦なのに、夫婦の感じがしないのだよね。二人共!」
「真理江さんの家に居た時から、殆ど変わって居ないんだよね!!」
「鈴ちゃんは相変わらずの奥手だし、比叡君はスケベの塊だし!!」
稀子は俺達夫婦仲に、急にケチを付けだした!
もしかして、焼いている!?
「稀子!」
「俺達がそれだけ、純愛なんだよ!!」
俺は爽やかな笑顔で言ったのに……
「うぁ…!」
「比叡君の口から…、そんな言葉が出るなんて……あり得ない!!」
稀子の声が大きくなる!
今更そんな事を言い出して、稀子はどうしたいのだ。
「稀子さん!///」
「ニジマスを釣りましょう!!」
「そうしないと、お話だけで釣りの時間が終わってしまいます!///」
鈴音さんも稀子とは言え、夫婦仲を根掘り葉掘り探られたくは無いのだろう。
俺達は夫婦で有るが、今の状態では家族を作る事は出来ない。
それに、鈴音さん自身が性行為を望まないので、夫婦なのに学園生の様な健全な関係が続いていた!?
「そうだね…。比叡君なんか釣っても美味しく無さそうだもんね…」
「私も食べるなら、比叡君よりニジマスの方が良いや♪」
稀子の本心では無いと思うが、稀子はそれ以上言わずに、釣り堀に餌の付いた針を投げ込む。
稀子が釣りに集中し始めたので、俺と鈴音さんもニジマス釣りを始める……
……
…
・
結果発表では無いが、一番多く釣ったのはやはり稀子で有り、上限で有る三匹で有る。
次が鈴音さんで二匹。俺は一匹だったが零匹と言う、恥をかく事は無かった!
ニジマスは計六匹なので、一人当たり二匹食べられる計算に成る。
「うん、うん。立派なおかずが増えた♪」
「これは、定番の塩焼きで食べようね!♪」
稀子は笑顔で言う。
管理棟に竿と折りたたみ椅子を返して、ビニール袋に入ったニジマスを持ってバンガローに戻る。
ニジマスの下処理は、管理棟スタッフにお願いした。
そして、ご丁寧に串まで打ってくれた。後は塩を振って焼くだけで有る。
自分らでやっても良かったが、此処では内蔵の後処理に困るからだ。
場内にゴミ箱は有るが、そのまま捨てると臭い発生の問題も有る。
晩ご飯作りには少し早いので、バンガロー裏手に有るテーブルとベンチでお茶を楽しむ。
お茶と言っても、今日はペットボトル入りの紅茶と市販のクッキーで有るが、川のせせらぎを聞きながらのお茶もまた格別だ!
「どう?」
「鈴ちゃん、比叡君。良い所でしょう♪」
稀子はニコニコ笑顔で聞いてくる。
「はい。稀子さん!」
「良く、整備されているキャンプ場です!!」
「同じ地区内なのに、少し移動するだけで、こんなに自然豊かに成るのですね♪」
鈴音さんも笑顔で、稀子に返事をしている。
(あれ?)
(鈴音さんと稀子の関係は大分長い筈なのに、二人でキャンプはしていないのか?)
俺は気に成ったので、稀子に聞いて見る事にした。
釣り堀は時間制で有り、二時間の時間にした。
何匹でも釣って良い訳では無くて『お一人様三匹まで』と上限が有る。
ニジマスを一度に三匹も、食べたいとは思わないが……
釣り堀は日差しが燦々に差すので、全員麦わら帽子を被って、釣りの準備を始める。折りたたみ椅子もレンタルして有る。
夏らしく、半袖ワンピース姿に麦わら帽子を被った鈴音さん。
とても清楚に見え、夫婦なのに胸がときめいてしまう!
俺は釣りよりも、鈴音さんの姿を眺めていると……
「……比叡君が鈴ちゃんを見て、鼻を伸ばしている」
「魚を釣る前に、比叡君が鈴ちゃんに釣られている……」
「本当に、比叡君は鈴ちゃんが好物の様だ……」
「!!//////」
稀子がそう言うと、鈴音さんは顔を赤くして俯いてしまう!
「べっ、別に良いではないか。稀子!///」
「俺と鈴音さんは夫婦だし!!//////」
俺は稀子にそう言うが……
「夫婦なのに、夫婦の感じがしないのだよね。二人共!」
「真理江さんの家に居た時から、殆ど変わって居ないんだよね!!」
「鈴ちゃんは相変わらずの奥手だし、比叡君はスケベの塊だし!!」
稀子は俺達夫婦仲に、急にケチを付けだした!
もしかして、焼いている!?
「稀子!」
「俺達がそれだけ、純愛なんだよ!!」
俺は爽やかな笑顔で言ったのに……
「うぁ…!」
「比叡君の口から…、そんな言葉が出るなんて……あり得ない!!」
稀子の声が大きくなる!
今更そんな事を言い出して、稀子はどうしたいのだ。
「稀子さん!///」
「ニジマスを釣りましょう!!」
「そうしないと、お話だけで釣りの時間が終わってしまいます!///」
鈴音さんも稀子とは言え、夫婦仲を根掘り葉掘り探られたくは無いのだろう。
俺達は夫婦で有るが、今の状態では家族を作る事は出来ない。
それに、鈴音さん自身が性行為を望まないので、夫婦なのに学園生の様な健全な関係が続いていた!?
「そうだね…。比叡君なんか釣っても美味しく無さそうだもんね…」
「私も食べるなら、比叡君よりニジマスの方が良いや♪」
稀子の本心では無いと思うが、稀子はそれ以上言わずに、釣り堀に餌の付いた針を投げ込む。
稀子が釣りに集中し始めたので、俺と鈴音さんもニジマス釣りを始める……
……
…
・
結果発表では無いが、一番多く釣ったのはやはり稀子で有り、上限で有る三匹で有る。
次が鈴音さんで二匹。俺は一匹だったが零匹と言う、恥をかく事は無かった!
ニジマスは計六匹なので、一人当たり二匹食べられる計算に成る。
「うん、うん。立派なおかずが増えた♪」
「これは、定番の塩焼きで食べようね!♪」
稀子は笑顔で言う。
管理棟に竿と折りたたみ椅子を返して、ビニール袋に入ったニジマスを持ってバンガローに戻る。
ニジマスの下処理は、管理棟スタッフにお願いした。
そして、ご丁寧に串まで打ってくれた。後は塩を振って焼くだけで有る。
自分らでやっても良かったが、此処では内蔵の後処理に困るからだ。
場内にゴミ箱は有るが、そのまま捨てると臭い発生の問題も有る。
晩ご飯作りには少し早いので、バンガロー裏手に有るテーブルとベンチでお茶を楽しむ。
お茶と言っても、今日はペットボトル入りの紅茶と市販のクッキーで有るが、川のせせらぎを聞きながらのお茶もまた格別だ!
「どう?」
「鈴ちゃん、比叡君。良い所でしょう♪」
稀子はニコニコ笑顔で聞いてくる。
「はい。稀子さん!」
「良く、整備されているキャンプ場です!!」
「同じ地区内なのに、少し移動するだけで、こんなに自然豊かに成るのですね♪」
鈴音さんも笑顔で、稀子に返事をしている。
(あれ?)
(鈴音さんと稀子の関係は大分長い筈なのに、二人でキャンプはしていないのか?)
俺は気に成ったので、稀子に聞いて見る事にした。
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる