偶然出会った少女にお願い事をされたから、受け入れる事にしたら人生が変わった!

小春かぜね

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【R-15】鈴音編 第2章

第268話 新天地で行う結婚式 その3

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『おめでとう~~』

『おめでとう~~♪』

りんちゃん。おめでとう~~』

『鈴音、おめでとう~~♪』

 地区交流センター、事務所兼地区交流センターのドアを開いた途端、みんなから祝福される!!
 地区交流センター職員やセンター長も態々出て来てくれて、俺を祝福してくれる。
 鈴音さんを祝福する声ばかりなのは、仕方が無い……

なんじは―――』

 特設教会で、挙式を挙げる。
 牧師さんの言葉を聞き、俺と鈴音さんは応える。

『では……誓いのキスを!』

 鈴音さんとはもう何回もキスもしているし、性行為もしている。
 だけど、人の面前でキスをするのは、やはり恥ずかしい……///
 鈴音さんも、恥ずかしそうに目を瞑っている。

 それを見てしまうと、俺も無性に恥ずかしく成ったので、パッとキスをする!!

『おおぉ~~』

 来場者が見守る中、俺と鈴音さんはキスをする。

『パチ、パチ、パチ♪』

 キスの後、地区交流センター駐車場に拍手の音が響く。
 結婚指輪に関しては、俺の両親が費用を出してくれた。
 俺の親も、最後は親らしい事をした!?

 式も無事に終わって、この後は披露宴で有る、ホームパーティーの準備に入る。
 招待客や近所の人達は、地区交流センター、多目的広場に移動をするが、幸村さん、一部の人は特設教会の後片付けをする。

 鈴音さんはこの格好(ウェディングドレス姿)では動きにくいので、動きやすい普通のドレスに着替えるため、特設の控え室でお召し替え(着替え)をする。
 その間に、多目的広場ではホームパーティーの準備を進める。
 俺は着替える必要は無いので、そのまま多目的広場に移動する。

 多目的広場内は、二つ一組にした長机に、テーブルクロスを敷いた机を幾つか用意して有る。
 その長机に、婦人会が用意してくれた、おでんや豚汁。こちら側で用意した、お寿司やローストビーフ、オードブルやサンドイッチ類を長机に置いていく。

 有る程度は婦人会の人達や、近所のおばさま達が準備してくれたが、持ち寄り料理は、持って来た本人が準備した方が勝手が良い。
 持ち寄り料理も長机に用意されていく……

 ……

 鈴音さんもお召し替えも終わり、親友代表稀子が、宴の開始宣言をする。
 マイクとスピーカーは、地区交流センターの備品で有る。

「え~、みなさま!」
「本日はお忙しい所。私の親友、比叡君と鈴ちゃんの結婚式に来てくれて、ありがとうございます♪」
「まぁ……堅苦しい事は言わずに乾杯~~♪」

『乾杯~~!』

 こうして、披露宴に当たる、ホームパーティーの開催で有る。
 俺と鈴音さんは、来客の挨拶回りをする。
 俺側は、両親以外招待客が居ないので、実質鈴音さんのお供で有った。

 地区交流センターの職員さんにも、色々と手伝って貰ったので、お酒は飲めないと思うが(?)、ホームパーティーに招待をする。
 ソフトドリンク類も勿論準備して有る。

 そのため、ホームパーティーの開催時刻も、一般的な昼食時間に合わせた。
 センター長や職員達もパーティーを楽しんでいる様だ。
 挨拶回りも一段落すると、ワイングラスを持った稀子がやって来た!

「鈴ちゃん! 比叡君!!」
「お疲れ~~♪」

 稀子は有給休暇の身分だから、堂々と酒が飲める!
 お酒の影響も有って、何時もより上機嫌だ!!

「これで、完全に夫婦に成ったね♪」

「稀子…。元から夫婦だよ…」

「でも、地区のみんなが祝福してくれたし、鈴ちゃんや比叡君の両親も喜んでいたから、これで正式に認められたのだよ!♪」

 普段の稀子らしくない言葉を言う。
 今日の稀子は、頭が冴えている日の様だ。

「まぁ、そうかもしれんな…」

「二人共、気疲れしていると思うけど、早くしないと美味しい料理から無く成っていくよ♪」
「私も、まだ食べたいのが有るから、じゃあね♪」

 稀子はそう言って、俺と鈴音さんの側から離れた。
 確かに二人共酒は飲んでいるが、食べ物は殆ど口にしていない。

「鈴音さん!」
「稀子に美味しい物を全て食べられる前に、俺達も食べましょう!」

「はい♪」

 俺と鈴音さんも、パーティー料理に有り付く事にした!
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