269 / 434
【R-15】鈴音編 第2章
第267話 新天地で行う結婚式 その2
しおりを挟む
俺は早速、鈴音さんの花嫁姿を見に行こうとすると……
「お~い、兄ちゃん!」
駐車場に居た、真理江さん妹夫婦の男性が声を掛けてきた。
側には、真理江さんと妹夫婦の女性も居る。
「あっ、こんにちは。お久しぶりです…」
「今日は遠い所から、どうも有り難う御座います!」
俺は男性にお礼を言う。
「兄ちゃん! 式に招待してくれて、ありがとうな!!」
「お礼に、地元の旨い物をいっぱい持って来たからな。真理江さんと共同だ!!」
真理江さんとその妹夫婦は、たくさんの地元(九尾)の食べ物と、お酒を今日のために送って来てくれた。
最近の食品技術は凄い物で、湯煎をしたり自然解凍をするだけで、直ぐに食べられて美味しい物がたくさん有る。
この、持ち寄り料理で俺と鈴音さんが、その人からどれだけ期待されて居るかが分かってしまう!? 真理江さん達の場合は、鈴音さん寄りだが……
妹夫婦男性の会話後、真理江さんが話し掛けてきた。
「お目出度う御座います、青柳さん!」
「有り難う御座います!」
「お久しぶりです、真理江さん…。お元気ですか…?」
「見ての通りですよ。青柳さん!」
「私は元気ですし、鈴音さんも元気にやっているそうで!!」
「はい。鈴音さんも元気です!」
電話で有るが、鈴音さんと真理江さんは交流を続けている。
「……良くない話を、少し聞いてしまいましたが、良い方向で終われそうですね」
(あぁ…。本家の話を聞いたか、涼子さんが話したのか?)
(真理江さんも、分家の一員だからな…)
「はい…」
「初めどうなるかと思いましたが、本家の人が欠席してくれて何よりです!」
「青柳さん!」
「就農もこれからが、本格的に成るでしょうが、鈴音さんと二人三脚で励んでくださいね♪」
「有り難う御座います。真理江さん…!」
真理江さん挨拶後、俺は花嫁姿を拝みに行くため、史料館フロアに向かうが……
「~~~♪」
史料館フロア入口は、三角コーンが幾つか置かれており、通行止めに成っていた!
入口真ん中には、薄桃色のドレスを着た稀子が笑顔で立っていた。門番か?
稀子は見張りをしているから…、直ぐに俺に気付く!
「あっ、比叡君~~。おめでとう~~♪」
「ありがとう、稀子!」
「鈴音さんの所に行きたいのだが……」
「残念ながら、ここから先は、比叡君は入れません!♪」
「言伝なら私が伝えるから、教えて!♪」
稀子は笑顔で、俺を通せんぼする。
お楽しみは、期待して待っとけか?
「伝言は無いが……鈴音さんの様子が気に成ってな!」
「鈴ちゃんは、お母さんも居るし、私のお母さんも居るから大丈夫だよ♪」
稀子はそう言って、両手を広げる。本当に、通せんぼをする稀子!
この年成っても、子ども心を忘れない子だ……
俺がそう感じていると背後から、誰かが俺に声を掛ける?
「……青柳さんかな?」
「おめでとう!」
「あっ、これは、有り難う御座います!」
「施設を……臨時休館までさせて貰って…!」
今、声を掛けられた人は、地区交流センター長で有る。
年齢的には、定年間近の眼鏡を掛けた男性だが、センター長らしい風格が出ている。
「いや、なに。一般客から苦情を言われる位なら、休館にした方が良いと俺が判断しただけだ!」
「青柳さんのためと成ると……公私混同に成るからな!」
センター長はそう言った。外郭団体でも公の所属で成る。
市をどうやって、納得させたかは聞かないが、これも腕なんだろう……
「私も、業務連絡の時に顔を出せて貰うよ!」
「あっ、はい。有り難う御座います!」
センター長はそう言って、事務所の方に戻って行った。
同勤務先で有る、稀子は出勤しているが、本日は有給休暇扱いで有る。
そうしないと……言うまでも無いか!
……
「あっ、比叡君!」
「鈴ちゃん、出て来たよ♪」
稀子が、はしゃぎ声で俺を呼ぶ!
鈴音さんがウェディングドレスに着替え終わって、出て来たようだ。
涼子さんの手に引かれて、鈴音さんが出て来る。
「お待たせしました…。比叡さん///」
「……」
俺は言葉が出なかった……。純白のドレスに身を包まれた鈴音さん。
婚姻届を出してから、ほぼ1年の時が経つのに『今日から新しい夫婦に成るんだ!』の、実感が蘇ってくる。
「わぁ~~、きれい鈴ちゃん!!」
稀子はスマートフォンを取りだして、鈴音さんの晴れ姿を撮っている。
稀子が撮り終わるまで、しばらく待つ……
「……では、鈴音さん行きましょうか!」
「……はい///」
「比叡さん…」
「あ~~、良いわね!」
「私もあんな時代あったね!!」
涼子さんも嬉し声で言う。
俺と鈴音さんは手を繋いで、特設教会が有る駐車場に足を向けた。
俺は今でも鈴音さんが大好きだし、鈴音さんも俺の事が好きな筈だ!
大きな喧嘩をせず、夫婦だけで無く、幸せな家族を早く作りたいと俺は願った……
……
「お~い、兄ちゃん!」
駐車場に居た、真理江さん妹夫婦の男性が声を掛けてきた。
側には、真理江さんと妹夫婦の女性も居る。
「あっ、こんにちは。お久しぶりです…」
「今日は遠い所から、どうも有り難う御座います!」
俺は男性にお礼を言う。
「兄ちゃん! 式に招待してくれて、ありがとうな!!」
「お礼に、地元の旨い物をいっぱい持って来たからな。真理江さんと共同だ!!」
真理江さんとその妹夫婦は、たくさんの地元(九尾)の食べ物と、お酒を今日のために送って来てくれた。
最近の食品技術は凄い物で、湯煎をしたり自然解凍をするだけで、直ぐに食べられて美味しい物がたくさん有る。
この、持ち寄り料理で俺と鈴音さんが、その人からどれだけ期待されて居るかが分かってしまう!? 真理江さん達の場合は、鈴音さん寄りだが……
妹夫婦男性の会話後、真理江さんが話し掛けてきた。
「お目出度う御座います、青柳さん!」
「有り難う御座います!」
「お久しぶりです、真理江さん…。お元気ですか…?」
「見ての通りですよ。青柳さん!」
「私は元気ですし、鈴音さんも元気にやっているそうで!!」
「はい。鈴音さんも元気です!」
電話で有るが、鈴音さんと真理江さんは交流を続けている。
「……良くない話を、少し聞いてしまいましたが、良い方向で終われそうですね」
(あぁ…。本家の話を聞いたか、涼子さんが話したのか?)
(真理江さんも、分家の一員だからな…)
「はい…」
「初めどうなるかと思いましたが、本家の人が欠席してくれて何よりです!」
「青柳さん!」
「就農もこれからが、本格的に成るでしょうが、鈴音さんと二人三脚で励んでくださいね♪」
「有り難う御座います。真理江さん…!」
真理江さん挨拶後、俺は花嫁姿を拝みに行くため、史料館フロアに向かうが……
「~~~♪」
史料館フロア入口は、三角コーンが幾つか置かれており、通行止めに成っていた!
入口真ん中には、薄桃色のドレスを着た稀子が笑顔で立っていた。門番か?
稀子は見張りをしているから…、直ぐに俺に気付く!
「あっ、比叡君~~。おめでとう~~♪」
「ありがとう、稀子!」
「鈴音さんの所に行きたいのだが……」
「残念ながら、ここから先は、比叡君は入れません!♪」
「言伝なら私が伝えるから、教えて!♪」
稀子は笑顔で、俺を通せんぼする。
お楽しみは、期待して待っとけか?
「伝言は無いが……鈴音さんの様子が気に成ってな!」
「鈴ちゃんは、お母さんも居るし、私のお母さんも居るから大丈夫だよ♪」
稀子はそう言って、両手を広げる。本当に、通せんぼをする稀子!
この年成っても、子ども心を忘れない子だ……
俺がそう感じていると背後から、誰かが俺に声を掛ける?
「……青柳さんかな?」
「おめでとう!」
「あっ、これは、有り難う御座います!」
「施設を……臨時休館までさせて貰って…!」
今、声を掛けられた人は、地区交流センター長で有る。
年齢的には、定年間近の眼鏡を掛けた男性だが、センター長らしい風格が出ている。
「いや、なに。一般客から苦情を言われる位なら、休館にした方が良いと俺が判断しただけだ!」
「青柳さんのためと成ると……公私混同に成るからな!」
センター長はそう言った。外郭団体でも公の所属で成る。
市をどうやって、納得させたかは聞かないが、これも腕なんだろう……
「私も、業務連絡の時に顔を出せて貰うよ!」
「あっ、はい。有り難う御座います!」
センター長はそう言って、事務所の方に戻って行った。
同勤務先で有る、稀子は出勤しているが、本日は有給休暇扱いで有る。
そうしないと……言うまでも無いか!
……
「あっ、比叡君!」
「鈴ちゃん、出て来たよ♪」
稀子が、はしゃぎ声で俺を呼ぶ!
鈴音さんがウェディングドレスに着替え終わって、出て来たようだ。
涼子さんの手に引かれて、鈴音さんが出て来る。
「お待たせしました…。比叡さん///」
「……」
俺は言葉が出なかった……。純白のドレスに身を包まれた鈴音さん。
婚姻届を出してから、ほぼ1年の時が経つのに『今日から新しい夫婦に成るんだ!』の、実感が蘇ってくる。
「わぁ~~、きれい鈴ちゃん!!」
稀子はスマートフォンを取りだして、鈴音さんの晴れ姿を撮っている。
稀子が撮り終わるまで、しばらく待つ……
「……では、鈴音さん行きましょうか!」
「……はい///」
「比叡さん…」
「あ~~、良いわね!」
「私もあんな時代あったね!!」
涼子さんも嬉し声で言う。
俺と鈴音さんは手を繋いで、特設教会が有る駐車場に足を向けた。
俺は今でも鈴音さんが大好きだし、鈴音さんも俺の事が好きな筈だ!
大きな喧嘩をせず、夫婦だけで無く、幸せな家族を早く作りたいと俺は願った……
……
0
お気に入りに追加
33
あなたにおすすめの小説


俺を信じろ〜財閥俺様御曹司とのニューヨークでの熱い夜
ラヴ KAZU
恋愛
二年間付き合った恋人に振られた亜紀は傷心旅行でニューヨークへ旅立つ。
そこで東條ホールディングス社長東條理樹にはじめてを捧げてしまう。結婚を約束するも日本に戻ると連絡を貰えず、会社へ乗り込むも、
理樹は亜紀の父親の会社を倒産に追い込んだ東條財閥東條理三郎の息子だった。
しかも理樹には婚約者がいたのである。
全てを捧げた相手の真実を知り翻弄される亜紀。
二人は結婚出来るのであろうか。

まずはお嫁さんからお願いします。
桜庭かなめ
恋愛
高校3年生の長瀬和真のクラスには、有栖川優奈という女子生徒がいる。優奈は成績優秀で容姿端麗、温厚な性格と誰にでも敬語で話すことから、学年や性別を問わず人気を集めている。和真は優奈とはこの2年間で挨拶や、バイト先のドーナッツ屋で接客する程度の関わりだった。
4月の終わり頃。バイト中に店舗の入口前の掃除をしているとき、和真は老齢の男性のスマホを見つける。その男性は優奈の祖父であり、日本有数の企業グループである有栖川グループの会長・有栖川総一郎だった。
総一郎は自分のスマホを見つけてくれた和真をとても気に入り、孫娘の優奈とクラスメイトであること、優奈も和真も18歳であることから優奈との結婚を申し出る。
いきなりの結婚打診に和真は困惑する。ただ、有栖川家の説得や、優奈が和真の印象が良く「結婚していい」「いつかは両親や祖父母のような好き合える夫婦になりたい」と思っていることを知り、和真は結婚を受け入れる。
デート、学校生活、新居での2人での新婚生活などを経て、和真と優奈の距離が近づいていく。交際なしで結婚した高校生の男女が、好き合える夫婦になるまでの温かくて甘いラブコメディ!
※特別編3が完結しました!(2024.8.29)
※小説家になろうとカクヨムでも公開しています。
※お気に入り登録、感想をお待ちしております。

できれば穏便に修道院生活へ移行したいのです
新条 カイ
恋愛
ここは魔法…魔術がある世界。魔力持ちが優位な世界。そんな世界に日本から転生した私だったけれど…魔力持ちではなかった。
それでも、貴族の次女として生まれたから、なんとかなると思っていたのに…逆に、悲惨な将来になる可能性があるですって!?貴族の妾!?嫌よそんなもの。それなら、女の幸せより、悠々自適…かはわからないけれど、修道院での生活がいいに決まってる、はず?
将来の夢は修道院での生活!と、息巻いていたのに、あれ。なんで婚約を申し込まれてるの!?え、第二王子様の護衛騎士様!?接点どこ!?
婚約から逃れたい元日本人、現貴族のお嬢様の、逃れられない恋模様をお送りします。
■■両翼の守り人のヒロイン側の話です。乳母兄弟のあいつが暴走してとんでもない方向にいくので、ストッパーとしてヒロイン側をちょいちょい設定やら会話文書いてたら、なんかこれもUPできそう。と…いう事で、UPしました。よろしくお願いします。(ストッパーになれればいいなぁ…)
■■
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。


社長室の蜜月
ゆる
恋愛
内容紹介:
若き社長・西園寺蓮の秘書に抜擢された相沢結衣は、突然の異動に戸惑いながらも、彼の完璧主義に応えるため懸命に働く日々を送る。冷徹で近寄りがたい蓮のもとで奮闘する中、結衣は彼の意外な一面や、秘められた孤独を知り、次第に特別な絆を築いていく。
一方で、同期の嫉妬や社内の噂、さらには会社を揺るがす陰謀に巻き込まれる結衣。それでも、蓮との信頼関係を深めながら、二人は困難を乗り越えようとする。
仕事のパートナーから始まる二人の関係は、やがて揺るぎない愛情へと発展していく――。オフィスラブならではの緊張感と温かさ、そして心揺さぶるロマンティックな展開が詰まった、大人の純愛ストーリー。

【完】夫に売られて、売られた先の旦那様に溺愛されています。
112
恋愛
夫に売られた。他所に女を作り、売人から受け取った銀貨の入った小袋を懐に入れて、出ていった。呆気ない別れだった。
ローズ・クローは、元々公爵令嬢だった。夫、だった人物は男爵の三男。到底釣合うはずがなく、手に手を取って家を出た。いわゆる駆け落ち婚だった。
ローズは夫を信じ切っていた。金が尽き、宝石を差し出しても、夫は自分を愛していると信じて疑わなかった。
※完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる