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【R-15】鈴音編 第2章
第265話 結婚式への準備 その2
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……
俺は両親との和解が済んで、次にやるべき事は招待客名簿作りで有る。
招待文はテンプレートが有るからそれを流用するが、料理持ち寄りの文章は、鈴音さんが作ってくれる。
「比叡さんの所は……ご両親だけですか!?」
招待客名簿を作り始めた直後、鈴音さんに聞かれた。
「そうなるね!」
「俺の家は元々、親戚付き合いが殆ど無いし、それに両親の祖父母も他界しているからね」
「親友と言える人も唯一稀子だけだし、稀子はどちらかと言うと、鈴音さんの親友だからね!」
「これが社会人なら、会社の上司・先輩・後輩等が出てくるけど、俺の所は鈴音さん以外に居ないからね!」
「……でも、比叡さん。凄くバランスが悪い所か、悪すぎますよ!」
「新郎側一組なんて、聞いた事無いと思います……」
鈴音さんは困った表情で言う。
「まぁ、仕方ないよ!」
「全てが、都合が良すぎる偶然だと、俺は思っているから…」
「それは、どう言った意味です?」
鈴音さんは不思議な表情をする。
「まぁ……俺が稀子に声を掛けて無かったら、今頃はホームレスに成っているか、何処かのブラック企業で生きるための生活をしているかの、碌でも無い人生を歩んで居ると思う……」
「俺があの時、稀子に声を掛けたから今の人生が有るのだけど…、本来だったら稀子と結婚をしている筈なんだよね」
「……比叡さん」
「それは、稀子さんに未練が有るのですか!」
鈴音さんの表情が険しくなるが……
「無いと言えば嘘に成るけど…。俺はそれでも鈴音さんが好きなんだ!」
「あの時……山本さんの人生を台無しにしてしまったが、それだけ鈴音さんを求めて居た!」
「……あっ、……孝明さんはどうします?」
「へっ……」
俺は鈴音さんに、凄く格好いい言葉を言ったつもりなのに、鈴音さんは良く分からない事を言った!
「えっと……山本さんをどうするのですか??」
「比叡さん! 結婚式の招待ですよ!!」
「孝明さんも……知り合いの1人ですから…」
鈴音さんはとんでもない事を言う!
鈴音さんも、山本さんに未練を持っていたか!?
「いっ、いや!」
「山本さんを結婚式に招待したら、結婚式当日。俺と鈴音さんは惨殺されるよ!!」
「呼ばなくても良いよ! 鈴音さん!!」
「自ら死を選ぶ選択は、しなくても良いよ!!」
俺は山本さんの招待を拒絶するが……
「けど……最近の孝明さんは、もう普通の人に戻って、南取島をお嫁さんと盛り上げているそうですよ!」
そこで、和やかに言う鈴音さん!?
鈴音さんも、山本さんに敵対視されているのに、何故そんな事が言える!?
俺と鈴音さんの生活と生命を守るため、母で有る真理江さんが身銭を切って、山本さんを南取島に軟禁と言う、島流しを行った。
当初の山本さんは荒れて居たらしいが、現地スタッフと関係を深めて、2回目と成る更生をして、今は南取島での生活を満喫しているらしい。
今、その情報は、真理江さん経由で教えて貰っている。
(だけど……俺に対する憎しみは、完全に無く成って居ない筈だ)
(あの人は機会を窺っている。2回目の復讐をする機会を……)
山本さんを軟禁させている本家も、更生した山本さんを島外に出さないと言う事は、報復を恐れて居るのかも知れない。
山本さんは俺、軟禁を実行した本家の人間、真理江さんを許して無いはずだ!
それを、結婚式と言う公の理由で、彼を島外に出させては成らない!
「……招待状を山本さんに出しても、本家が届けないと思うよ」
「本家が、真理江さんとの約束をきちんと守っていれば、生涯軟禁だから」
「……それも、そうですね」
鈴音さんは、招待状名簿作りを再開させた。
……
青柳家、美作家の招待客名簿が完成したが、新郎で有る青柳家からは、俺の両親だけ。
新婦に成る美作家からは、鈴音さん両親・祖父母。本家の人間及び美作家親戚。
只、これに関して、鈴音さんは既に美作家を離れているので、美作家の親戚がどれだけ出席するかは未知数だそうだ。一応、形式に沿って招待状は出すらしい。
これも美作家側だが、真理江さん、真理江さん妹夫婦。稀子祖母を含む、稀子一家。後は鈴音さんの親友で有る。
割り振りの関係上、区長・町内会長は新郎側に成るが、ホームパーティだから問題ないだろう……
少しずつだが、鈴音さんとの結婚式の日が近づいて来ていた。
俺は両親との和解が済んで、次にやるべき事は招待客名簿作りで有る。
招待文はテンプレートが有るからそれを流用するが、料理持ち寄りの文章は、鈴音さんが作ってくれる。
「比叡さんの所は……ご両親だけですか!?」
招待客名簿を作り始めた直後、鈴音さんに聞かれた。
「そうなるね!」
「俺の家は元々、親戚付き合いが殆ど無いし、それに両親の祖父母も他界しているからね」
「親友と言える人も唯一稀子だけだし、稀子はどちらかと言うと、鈴音さんの親友だからね!」
「これが社会人なら、会社の上司・先輩・後輩等が出てくるけど、俺の所は鈴音さん以外に居ないからね!」
「……でも、比叡さん。凄くバランスが悪い所か、悪すぎますよ!」
「新郎側一組なんて、聞いた事無いと思います……」
鈴音さんは困った表情で言う。
「まぁ、仕方ないよ!」
「全てが、都合が良すぎる偶然だと、俺は思っているから…」
「それは、どう言った意味です?」
鈴音さんは不思議な表情をする。
「まぁ……俺が稀子に声を掛けて無かったら、今頃はホームレスに成っているか、何処かのブラック企業で生きるための生活をしているかの、碌でも無い人生を歩んで居ると思う……」
「俺があの時、稀子に声を掛けたから今の人生が有るのだけど…、本来だったら稀子と結婚をしている筈なんだよね」
「……比叡さん」
「それは、稀子さんに未練が有るのですか!」
鈴音さんの表情が険しくなるが……
「無いと言えば嘘に成るけど…。俺はそれでも鈴音さんが好きなんだ!」
「あの時……山本さんの人生を台無しにしてしまったが、それだけ鈴音さんを求めて居た!」
「……あっ、……孝明さんはどうします?」
「へっ……」
俺は鈴音さんに、凄く格好いい言葉を言ったつもりなのに、鈴音さんは良く分からない事を言った!
「えっと……山本さんをどうするのですか??」
「比叡さん! 結婚式の招待ですよ!!」
「孝明さんも……知り合いの1人ですから…」
鈴音さんはとんでもない事を言う!
鈴音さんも、山本さんに未練を持っていたか!?
「いっ、いや!」
「山本さんを結婚式に招待したら、結婚式当日。俺と鈴音さんは惨殺されるよ!!」
「呼ばなくても良いよ! 鈴音さん!!」
「自ら死を選ぶ選択は、しなくても良いよ!!」
俺は山本さんの招待を拒絶するが……
「けど……最近の孝明さんは、もう普通の人に戻って、南取島をお嫁さんと盛り上げているそうですよ!」
そこで、和やかに言う鈴音さん!?
鈴音さんも、山本さんに敵対視されているのに、何故そんな事が言える!?
俺と鈴音さんの生活と生命を守るため、母で有る真理江さんが身銭を切って、山本さんを南取島に軟禁と言う、島流しを行った。
当初の山本さんは荒れて居たらしいが、現地スタッフと関係を深めて、2回目と成る更生をして、今は南取島での生活を満喫しているらしい。
今、その情報は、真理江さん経由で教えて貰っている。
(だけど……俺に対する憎しみは、完全に無く成って居ない筈だ)
(あの人は機会を窺っている。2回目の復讐をする機会を……)
山本さんを軟禁させている本家も、更生した山本さんを島外に出さないと言う事は、報復を恐れて居るのかも知れない。
山本さんは俺、軟禁を実行した本家の人間、真理江さんを許して無いはずだ!
それを、結婚式と言う公の理由で、彼を島外に出させては成らない!
「……招待状を山本さんに出しても、本家が届けないと思うよ」
「本家が、真理江さんとの約束をきちんと守っていれば、生涯軟禁だから」
「……それも、そうですね」
鈴音さんは、招待状名簿作りを再開させた。
……
青柳家、美作家の招待客名簿が完成したが、新郎で有る青柳家からは、俺の両親だけ。
新婦に成る美作家からは、鈴音さん両親・祖父母。本家の人間及び美作家親戚。
只、これに関して、鈴音さんは既に美作家を離れているので、美作家の親戚がどれだけ出席するかは未知数だそうだ。一応、形式に沿って招待状は出すらしい。
これも美作家側だが、真理江さん、真理江さん妹夫婦。稀子祖母を含む、稀子一家。後は鈴音さんの親友で有る。
割り振りの関係上、区長・町内会長は新郎側に成るが、ホームパーティだから問題ないだろう……
少しずつだが、鈴音さんとの結婚式の日が近づいて来ていた。
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