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【R-15】鈴音編 第2章
第259話 就農から結婚式までの行方 その14
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翌日も、前日の収穫作業を行う。
稀子は当然、仕事に行っており、作業もトラブルが発生しなければ午前中で終了するため、お弁当の用意も無いし、幸村さんと稀子祖母も自分らの仕事が有るため、俺達の側には居ない。
只、俺達だけは不安と言う事で、楓さんが幸村さん代理で、俺達の指導をする事に成った。
「青柳さん。時間は有りますので確実に!」
収穫開始前、楓さんからそう言われる。
同じ言葉でも、男性と言われるのと女性と言われるのでは全然違う!?
不思議な者だ!!
鈴音さんも、今日は楓さんだけなので、凄く安心した表情をしていた。
鈴音さんは幸村さんより、楓さんを遙かに慕っている。
幸村さんの所も、幸村さんがメイン。楓さんと稀子祖母がサブ。稀子はお手伝いとカーストが出来上がっていた!?
鈴音さんもサブの立場(?)なので、サブの仕事は楓さんから教わる。
けど、楓さんも農業機械の運転・操作は出来るし、簡単なトラブルなら対処出来るそうだ。
そうで無ければ、此処に居る意味が無くなってしまう…。何処かの企業の無能上司と変わらない。
やはり楓さんは、サブの立場ながらでも長年の経験者で有るから、色々と指導してくれる。
これが幸村さんなら厳しい口調で言われるのだが、楓さんだから優しく言ってくれる!
幸村さんの方が技量は遙かに上だろうが、指導者なら楓さんの方が良かった!?
俺はそんな事を思いながら、収穫作業を続けた!
……
収穫作業も終わり、コンバインも納屋に仕舞って小休止と成る。
後……今日の仕事は、2トントラックに積んで有る収穫したばかりの米を農協に指定された集荷所に運ぶだけで有る。
これは俺だけでは無く、鈴音さんと一緒に行く。
本来は俺一人でも十分だし、女性の鈴音さんに積み下ろしはさせれない。
鈴音さんと一緒に行く理由は、その後の買物も有るけど、農協の人達に顔を覚えて貰うためだ。
『稀子地区の青柳夫婦だと……』
この地域は結束力が強いため、地域の繋がりが大事に成ってくる。
俺と鈴音さんの顔を覚えて貰えれば、有益な情報を得られる時も有るし、相手が美人だと特に男性は甘くなる!?
鈴音さんを上手に活用(?)して、この地域での営農を有利に進める意図も俺には有った!
楓さんからお茶に誘われたので、俺と鈴音さんは稀子の家でお茶を呼ばれる。
幸村さんと稀子祖母は家には居なかった。屋外で作業をしているのだろう。
緑茶とお茶請けの花林糖をいただく。
「どうでしたか?」
「初めての水稲収穫作業は?」
楓さんが、俺にそう聞いてきた。
「やはり、機械が有ると便利ですね」
「これを鎌で刈れと言われたら何日掛かるやら…」
「そうですね!」
「機械様々ですわ!!」
楓さんはそう言いながらお茶を飲む。
「今回の収穫で、どれだけの収入に成るでしょうね♪」
鈴音さんは嬉しそうに言う。
米がお金に替わるのだから、それは嬉しくも成るだろう。
「楓さん…」
「今回の収穫で、どれ位に成るか大凡でも判りますか?」
「お米の値段ですか…?」
「えっとですね……。青柳さんの所は銘柄が○○で有って、全てが一等米で有っても、公務員の平均月収、2カ月分を上回るか同程度ですね…」
「厳しい値段ですね楓さん…。そんな金額で1年の生活は出来ません」
鈴音さんは落胆した声で言う。
市場から見て米は余り気味だし、政府は減反を推し進めている。
もう、米農家では食べていけないから、大規模農家程、転作を積極的にしている。
「けど、あなた達は、数年間助成金を貰えるのでしょ」
「その間に、試行錯誤をするのも農業の面白みですよ!」
楓さんは俺と鈴音さんに向けて言う。
(俺だって、この規模の水田は食べていけないのは知っている)
(今年、ナスの収量は幸村さん指導の御陰も有って、面積の割にはまずまずの収入が有った)
(今の水田を他の農作物に転作させるしかないが…、来年は俺も小麦を栽培して見るか!)
俺がそう、頭の中で考えていると……
「今年は私達が手伝いましたが、来年からは青柳さんと鈴音さんだけに成るはずです」
「今回の事をメモなどに記して、来年に役立ててください!」
「そして、水田は米だけ無く大豆や小麦、蕎麦等と転作出来ます」
「固定概念に囚われずに、2人の若い力を協力して活かしてください!」
最後は指導者らしく楓さんが纏めた。
来年は米では無く、他の農作物を栽培しようと心に決めた!
稀子は当然、仕事に行っており、作業もトラブルが発生しなければ午前中で終了するため、お弁当の用意も無いし、幸村さんと稀子祖母も自分らの仕事が有るため、俺達の側には居ない。
只、俺達だけは不安と言う事で、楓さんが幸村さん代理で、俺達の指導をする事に成った。
「青柳さん。時間は有りますので確実に!」
収穫開始前、楓さんからそう言われる。
同じ言葉でも、男性と言われるのと女性と言われるのでは全然違う!?
不思議な者だ!!
鈴音さんも、今日は楓さんだけなので、凄く安心した表情をしていた。
鈴音さんは幸村さんより、楓さんを遙かに慕っている。
幸村さんの所も、幸村さんがメイン。楓さんと稀子祖母がサブ。稀子はお手伝いとカーストが出来上がっていた!?
鈴音さんもサブの立場(?)なので、サブの仕事は楓さんから教わる。
けど、楓さんも農業機械の運転・操作は出来るし、簡単なトラブルなら対処出来るそうだ。
そうで無ければ、此処に居る意味が無くなってしまう…。何処かの企業の無能上司と変わらない。
やはり楓さんは、サブの立場ながらでも長年の経験者で有るから、色々と指導してくれる。
これが幸村さんなら厳しい口調で言われるのだが、楓さんだから優しく言ってくれる!
幸村さんの方が技量は遙かに上だろうが、指導者なら楓さんの方が良かった!?
俺はそんな事を思いながら、収穫作業を続けた!
……
収穫作業も終わり、コンバインも納屋に仕舞って小休止と成る。
後……今日の仕事は、2トントラックに積んで有る収穫したばかりの米を農協に指定された集荷所に運ぶだけで有る。
これは俺だけでは無く、鈴音さんと一緒に行く。
本来は俺一人でも十分だし、女性の鈴音さんに積み下ろしはさせれない。
鈴音さんと一緒に行く理由は、その後の買物も有るけど、農協の人達に顔を覚えて貰うためだ。
『稀子地区の青柳夫婦だと……』
この地域は結束力が強いため、地域の繋がりが大事に成ってくる。
俺と鈴音さんの顔を覚えて貰えれば、有益な情報を得られる時も有るし、相手が美人だと特に男性は甘くなる!?
鈴音さんを上手に活用(?)して、この地域での営農を有利に進める意図も俺には有った!
楓さんからお茶に誘われたので、俺と鈴音さんは稀子の家でお茶を呼ばれる。
幸村さんと稀子祖母は家には居なかった。屋外で作業をしているのだろう。
緑茶とお茶請けの花林糖をいただく。
「どうでしたか?」
「初めての水稲収穫作業は?」
楓さんが、俺にそう聞いてきた。
「やはり、機械が有ると便利ですね」
「これを鎌で刈れと言われたら何日掛かるやら…」
「そうですね!」
「機械様々ですわ!!」
楓さんはそう言いながらお茶を飲む。
「今回の収穫で、どれだけの収入に成るでしょうね♪」
鈴音さんは嬉しそうに言う。
米がお金に替わるのだから、それは嬉しくも成るだろう。
「楓さん…」
「今回の収穫で、どれ位に成るか大凡でも判りますか?」
「お米の値段ですか…?」
「えっとですね……。青柳さんの所は銘柄が○○で有って、全てが一等米で有っても、公務員の平均月収、2カ月分を上回るか同程度ですね…」
「厳しい値段ですね楓さん…。そんな金額で1年の生活は出来ません」
鈴音さんは落胆した声で言う。
市場から見て米は余り気味だし、政府は減反を推し進めている。
もう、米農家では食べていけないから、大規模農家程、転作を積極的にしている。
「けど、あなた達は、数年間助成金を貰えるのでしょ」
「その間に、試行錯誤をするのも農業の面白みですよ!」
楓さんは俺と鈴音さんに向けて言う。
(俺だって、この規模の水田は食べていけないのは知っている)
(今年、ナスの収量は幸村さん指導の御陰も有って、面積の割にはまずまずの収入が有った)
(今の水田を他の農作物に転作させるしかないが…、来年は俺も小麦を栽培して見るか!)
俺がそう、頭の中で考えていると……
「今年は私達が手伝いましたが、来年からは青柳さんと鈴音さんだけに成るはずです」
「今回の事をメモなどに記して、来年に役立ててください!」
「そして、水田は米だけ無く大豆や小麦、蕎麦等と転作出来ます」
「固定概念に囚われずに、2人の若い力を協力して活かしてください!」
最後は指導者らしく楓さんが纏めた。
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