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【R-15】鈴音編 第2章
第249話 就農から結婚式までの行方 その4
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「……」
(ナスの栽培は、これからが大変だ…)
(仕立て棚もこれからだし、誘因・摘花・剪定作業も出て来る)
(これから、どんどん蒸し暑く成っていくし、鈴音さんも勉強をして居るから、大変さを気付いているのだろう)
楽と言っては行けないが、作物(野菜)栽培をするより、水田の方が苦労は少ない。
水田は機械化が進んでおり、面積さえ確保出来れば、安定収入の道にも成る。
今年は幸村さんの指示で米を栽培しているが、稀子(幸村さん)の家は、米、野菜類は自家消費以外の栽培をせず、今の時期は小麦を大規模栽培している。
米より小麦を栽培した方が儲かるらしいが、俺には基本を教えるために米を栽培させていると、幸村さんは言った。
稀子の祖母が現役時代は、ナスの栽培もしていて市場出荷も行っていた。
その影響で、俺と鈴音さんも小規模だがナスを栽培している。
「俺も鈴音さんの言う通り、水田を増やしたい。出来れば……2ヘクタール以上が理想だ…。そうなれば、並の下ぐらいの生活は出来る」
「俺もこの時期の法人時代は、主に小麦担当が多かったからのも有るし!」
「水田は儲けが少ないが、管理の手軽さから農業法人等のライバルが多い」
「だから、俺達みたいな新参者に、水田の新規確保は厳しいと思う…」
今の農地では、生活をしていくのは難しいのは事実だが、裏技を使えば出来ない事は無い。
幸村さんの考えは『今年は水田をメインしたが、来年以降は野菜栽培にシフトして貰いたい』と言われた。
水田の一部を畑にしても、構わないと言われた。
水田を畑に転換すれば、その分作物の作付けが出来るが、俺と鈴音さんの負担も多く成る。
今年の最終利益がどれだけに成るかは不明だが、収益によっては栽培作物の変更を必要に成るだろう。
「今は……頑張るしか無いようですね」
鈴音さんは諦めた口調で呟いた……
……
…
・
季節は梅雨に入り、梅雨も開けて、いよいよ夏が到来で有る。
水田の方も稲が順調に育ち、ナスやキュウリも収穫期に突入した。
ナスは長ければ、10月の下旬位までは収穫が出来て、キュウリは露地栽培で有るため、9月の上旬まで収穫出来れば良い方だと思う。
キュウリの後は、その圃場に白菜を栽培する。
真夏ピークの時間帯を過ぎた時刻……
大体この時間は、鈴音さんとナスの誘因・剪定をする時間にして居るか、キュウリの収穫をしている。このキュウリは、主に晩ご飯用だ!
これがサラリーマン農業だったら、勤務時間の関係で、炎天下での作業に成るが、時間の融通が利かせられるのも、自営農業の良い所で有る。
お互い、麦わら帽子を被って作業をしている。
農業用の作業着を着た、鈴音さんの農業スタイルも大分板に付いてきた!
傍の目から見えれば、美人の娘さんが農業をしている様に見えるだろうが、俺の妻で有る!
普段は俺と鈴音さんとでの作業だが、今日は稀子が休暇の日で有って、稀子が手伝いに来てくれた。
稀子も収穫期は忙しい事を知っているので、両親の方を手伝わずに俺達の方を手伝ってくれる。
稀子がこちらに来たいのも有るだろうが、もしかしたら、稀子両親が裏で指示を出しているのかも知れない…?
「いや~~。立派なナス畑に成ったね♪」
「お父さんの教えが良いのも有るけど、比叡君にも農業の素質が有ったのだね!」
稀子は嬉しそうな声で言い、ナスの誘因・剪定をしている。
稀子のハサミさばきも大した物で有り、やり慣れた俺達よりも手早く剪定していく!
今の所、ナスの収量も面積の割にまずまずで有り、水田をメインよりナスをメインにするべきかとも考えて居た。
「ねぇ、比叡君!」
「言われた所は終わったよ♪」
仕事が早い稀子は、そう言いながら俺の所に来る。
「じゃあ、こんどは……鈴音さんの方を手伝ってくれる?」
「オーケー。鈴ちゃんの所だね!」
鈴音さんも大分作業には慣れてきているが、まだ1人前とは言えない。
俺も人の事は言えないが……
「稀子も、今の仕事は大分慣れたか?」
近所だから、稀子とはしょっちゅう顔を合わすが、最近話らしい事をしていない事に気付いたので、稀子の事を聞いて見る事にした。
(ナスの栽培は、これからが大変だ…)
(仕立て棚もこれからだし、誘因・摘花・剪定作業も出て来る)
(これから、どんどん蒸し暑く成っていくし、鈴音さんも勉強をして居るから、大変さを気付いているのだろう)
楽と言っては行けないが、作物(野菜)栽培をするより、水田の方が苦労は少ない。
水田は機械化が進んでおり、面積さえ確保出来れば、安定収入の道にも成る。
今年は幸村さんの指示で米を栽培しているが、稀子(幸村さん)の家は、米、野菜類は自家消費以外の栽培をせず、今の時期は小麦を大規模栽培している。
米より小麦を栽培した方が儲かるらしいが、俺には基本を教えるために米を栽培させていると、幸村さんは言った。
稀子の祖母が現役時代は、ナスの栽培もしていて市場出荷も行っていた。
その影響で、俺と鈴音さんも小規模だがナスを栽培している。
「俺も鈴音さんの言う通り、水田を増やしたい。出来れば……2ヘクタール以上が理想だ…。そうなれば、並の下ぐらいの生活は出来る」
「俺もこの時期の法人時代は、主に小麦担当が多かったからのも有るし!」
「水田は儲けが少ないが、管理の手軽さから農業法人等のライバルが多い」
「だから、俺達みたいな新参者に、水田の新規確保は厳しいと思う…」
今の農地では、生活をしていくのは難しいのは事実だが、裏技を使えば出来ない事は無い。
幸村さんの考えは『今年は水田をメインしたが、来年以降は野菜栽培にシフトして貰いたい』と言われた。
水田の一部を畑にしても、構わないと言われた。
水田を畑に転換すれば、その分作物の作付けが出来るが、俺と鈴音さんの負担も多く成る。
今年の最終利益がどれだけに成るかは不明だが、収益によっては栽培作物の変更を必要に成るだろう。
「今は……頑張るしか無いようですね」
鈴音さんは諦めた口調で呟いた……
……
…
・
季節は梅雨に入り、梅雨も開けて、いよいよ夏が到来で有る。
水田の方も稲が順調に育ち、ナスやキュウリも収穫期に突入した。
ナスは長ければ、10月の下旬位までは収穫が出来て、キュウリは露地栽培で有るため、9月の上旬まで収穫出来れば良い方だと思う。
キュウリの後は、その圃場に白菜を栽培する。
真夏ピークの時間帯を過ぎた時刻……
大体この時間は、鈴音さんとナスの誘因・剪定をする時間にして居るか、キュウリの収穫をしている。このキュウリは、主に晩ご飯用だ!
これがサラリーマン農業だったら、勤務時間の関係で、炎天下での作業に成るが、時間の融通が利かせられるのも、自営農業の良い所で有る。
お互い、麦わら帽子を被って作業をしている。
農業用の作業着を着た、鈴音さんの農業スタイルも大分板に付いてきた!
傍の目から見えれば、美人の娘さんが農業をしている様に見えるだろうが、俺の妻で有る!
普段は俺と鈴音さんとでの作業だが、今日は稀子が休暇の日で有って、稀子が手伝いに来てくれた。
稀子も収穫期は忙しい事を知っているので、両親の方を手伝わずに俺達の方を手伝ってくれる。
稀子がこちらに来たいのも有るだろうが、もしかしたら、稀子両親が裏で指示を出しているのかも知れない…?
「いや~~。立派なナス畑に成ったね♪」
「お父さんの教えが良いのも有るけど、比叡君にも農業の素質が有ったのだね!」
稀子は嬉しそうな声で言い、ナスの誘因・剪定をしている。
稀子のハサミさばきも大した物で有り、やり慣れた俺達よりも手早く剪定していく!
今の所、ナスの収量も面積の割にまずまずで有り、水田をメインよりナスをメインにするべきかとも考えて居た。
「ねぇ、比叡君!」
「言われた所は終わったよ♪」
仕事が早い稀子は、そう言いながら俺の所に来る。
「じゃあ、こんどは……鈴音さんの方を手伝ってくれる?」
「オーケー。鈴ちゃんの所だね!」
鈴音さんも大分作業には慣れてきているが、まだ1人前とは言えない。
俺も人の事は言えないが……
「稀子も、今の仕事は大分慣れたか?」
近所だから、稀子とはしょっちゅう顔を合わすが、最近話らしい事をしていない事に気付いたので、稀子の事を聞いて見る事にした。
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